未解決事件を担当する女性刑事の活躍を描くドラマ「コールドケース3」が7月7日(毎週土23:00~24:00)、WOWOWにて放送が開始される。これを記念して、主演のリリー・ラッシュが来日し、都内で開催された番組のプレミアイベントに出席した。

以前は、名古屋でモデルの仕事をしたこともあるというキャスリン・モリス

『コールドケース』シリーズは、2005年9月から全米で放送され、高い人気を得たサスペンスドラマ。フィラデルフィア市警の女性刑事リリー・ラッシュが、未解決事件、通称"コールドケース"を捜査し、難事件の解決に奔走する姿を描く。主役のリリーを演じるのは、『A.I.』や『マイノリティ・リポート』などに出演した演技派女優キャスリン・モリス。プレミアイベントでは、『コールドケース』シリーズの大ファンというデーブ・スペクターと対談し、今回、放送される作品の見どころを語った。

抜群のプロポーションのキャスリン。超ミニのワンピースで登場

「この作品の見どころは、ずっと過去の事件を扱うという点。例えば、1919年に起きた事件を扱うこともあるんです」とキャスリンは語る。何十年も前に起きた未解決事件を、DNA鑑定や現在の最新テクノロジーを駆使して捜査していく。アメリカでは原則として殺人罪には時効がなく、証拠や本人の自供があれば立件が可能なので、リリーのような"コールドケース"担当の刑事が実在するのだ。

また、事件が発生した時代に合わせて当時のヒット曲がふんだんに使用されているのがこのドラマならではの演出。キャスリンが「視聴者の方々を惹きつける最大の要素は音楽だと思う。過去のヒット曲が流れると当時のことを思い出しますよね」と言うように、音楽を使い、回想場面で事件発生当時の時代背景を凝ったディテールで再現する。例えば、1973年の事件ならエルトン・ジョンの『your song』、1998年ならペット・ショップ・ボーイズの『Always On My Mind』が使われるなど、名曲がノスタルジーを誘い、犯罪に巻き込まれた犠牲者や、その周囲の人々の無念を浮かび上がらせ、物語を盛り上げる。

今回放送される第3シーズンでは、リリーの私生活も描かれる。「ある男性が、バイクに乗って現れるんですけど、その男性が元恋人なんです。ちょっとした展開も見られるかもしれません」とキャスリン。謎解きに終始せず、リリーの人間臭い一面も描かれ、よりヒューマンなドラマに仕上がっているという。

第2シーズンで明らかになったリリーのトラウマは克服されるのか……。要注目!

対談では、デーブ・スペクターから脱線した質問も。「リリーとしては、パリス・ヒルトンは(刑務所に)ぶち込むべきだった?」と投げかけられると、キャスリンは「私は彼女の味方ですよ。まぁ、フィラデルフィアには隔離施設がないから無理かもね(笑)」とサラリ。デーブの"意地悪"にも余裕を見せた。

「冤罪って英語で何て言うんだっけ?」とアメリカ人らしからぬ発言で会場を沸かすデーブ

イベントのラストには、テレビ朝日系の新ドラマ『さくら署の女たち』に女性刑事役で主演する高島礼子も駆けつけ、キャスリンに花束を贈呈。高島が「作品のファンです」と言うと、キャスリンは「コールドケースに出演して」と出演依頼をするなど、意気投合した様子だった。

日米の女性刑事が対面。「あなたと私が組んだらさまざまな事件が解決できるわね」とキャスリン