日立製作所は、運転手と助手席に座る人を識別し、タッチパネルを操作する人によってカーナビの操作機能を変えられる技術を開発したと発表した。カーナビの操作は多機能化によって複雑化の一途をたどるが、運転手が操作する場合は操作をシンプルに、助手席に座る人が操作する場合は操作を細かくするのが狙い。
同社が開発したのは、カーナビの液晶ヒンジ部左右に広角反射型赤外線距離センサーを設置し、運転席からの操作か、助手席からの操作かを認識する。操作は液晶画面上のタッチパネルで行い、運転席と助手席のどちらから操作されているかによって画面の文字やレイアウトなどを変更し、操作する人に適した画面表示が可能になるという。
近年カーナビの機能は複雑化し、経路情報だけでなく、店舗情報や渋滞予測などの情報が表示されるようになっている。将来はネットワーク化などによる総合表示ディスプレイとして活用されることが想定されているという。しかし、走行中は安全面から運転手は複雑な操作をすることができないため、機能を限定している機種が多い。運転手の操作は制限しつつ、助手席からは自由に操作できるようなカーナビ技術が必要になっており、走行状態や操作する人によって操作機能を変えられる技術の開発に至ったとしている。
同社は、昨年10月にクラリオンを公開株買い付けにより買収して100%子会社としており、今回開発した技術を搭載した製品がクラリオンより発売される可能性が高い。また、同社ではこの技術を外販する可能性もあるとしている。