アリゾナ州立大内に研究・開発・プロトタイピング施設をAMATが開設
Applied Materials(AMAT)は10月9日(米国時間)、米アリゾナ州立大学と「Materials-to-Fabセンター(MTFセンター)」の開所式を執り行ったことを発表した。
同センターはAMATの先端半導体製造装置が導入され、大学、業界パートナー、スタートアップ企業、政府関連団体、その他学術機関などが活用することで、アイデア生成からファブプロトタイプへの移行を加速させ、イノベーションを促進することを目的としており、従来からAMATがアリゾナ州立大のテンピにあるリサーチパークにある「MacroTechnology Works」内に設置している拠点と同社の出資の下に同大学の教職員・学生が行っている既存の研究活動を母体とする形で、両者が2億7000万ドルを投じて共同設立された研究・開発・プロトタイピング施設となる。
新たな研究開発活動拠点となる「EPICセンター」は2026年に開設予定
すでに米国の「CHIPS and Science Act(CHIPS法)」に基づく寄付をアリゾナ州立大の複数のプロジェクトに対して行っており、その中には国防目的へのテクノロジー転用を促進する「Southwest Advanced Prototyping(SWAP)Hub」と、先端パッケージング技術に注力する「SHIELD USAプロジェクト」も含まれているという。
なお、AMATは現在、米国ではテキサス州、マサチューセッツ州、モンタナ州に主要製造施設を擁するほか、アリゾナ州チャンドラーにも新施設を建設中であるほか、新たな研究開発活動の拠点としてシリコンバレーに2026年の開設を目指して「EPICセンター」の建設が進められている。同社によれば、同センターは、半導体プロセス技術と製造装置に関するコラボレーティブな研究開発を扱う世界最大かつ最先端の施設となる見込みであるという。
