2012Mサイズ/定格電圧50Vdcで静電容量10μFを実電
村田製作所は6月12日、車載市場向けに2012Mサイズ(2.0mm×1.25mm)/定格電圧50Vdcにおいて静電容量10μFを実現した積層セラミックコンデンサ「GCM21BE71H106KE02」を開発したことを発表した。
同製品は、自動運転やADAS機能の高度化に伴い増加傾向にあるコンデンサ容量の増加に対応することを目的に開発されたもの。
独自のセラミック素子および薄層化技術により、世界で初めて車載市場向け2012Mサイズ/定格電圧50Vdcにおいて静電容量10μFを実現したという。
従来サイズ品比で実装面積を約47%小型化
2012Mサイズで実現したということで、同等の静電容量を実現していた従来品である3216Mサイズ/定格電圧50Vdc品比で、実装面積を約47%小型化することに成功したほか、2012Mサイズの従来品(定格電圧50Vdc)と比べて静電容量を約2.1倍(従来は4.7μF)高めることにも成功。さらに、車載の標準電源ライン(12V)に搭載することができるため、基板内の省スペース化やコンデンサの員数削減を図ることも可能だという。
同社では主な適用用途として自動車用パワートレイン/セーフティ機器、車載インフォテインメント/コンフォートなどとしている。また、今後も積層セラミックコンデンサの小型化や静電容量の拡大、車載市場ニーズに対応したラインアップ拡充を進めていくことで、自動車の高性能化・多機能化への支援を推進していくとしている。