GlobalFoundries(GF)は、40億ドルを投じて2021年より建設を進めていたシンガポール工場の新棟が稼働を開始したことを発表した。

新棟のクリーンルーム床面積は2万3000m2で、同社では新たに1,000人(そのうち95%が装置技術者/プロセス技術者などのエンジニア)の高価値人材の雇用を創出し、シンガポールでの総従業員数は5,500人となる見込みだとしている。

この建物の設計は持続可能性を優先したものとなっており、管理棟と製造棟の両方がシンガポール建築建設局からグリーンマークゴールドのステータスを獲得している。資源と廃棄物を管理し、水をリサイクルして再利用し、全体的なエネルギー効率を高めるための最新のテクノロジーとソリューションが装備されていると同社では説明している。

この工場拡張は年間45万枚(300mmウェハ)の生産能力をシンガポール工場に追加することになり、これにより同工場全体では年間約150万枚(300mmウェハ換算)の生産能力を有することになる。この結果、シンガポール工場はこれまで、同社の売り上げの3割ほどを占める程度であったが、新棟の全面稼働後は45%程度まで引き上げられる見通しである。ただし、現在、半導体市場は低迷期にあるため、フル稼働に至る時期は2025年末から2026年初頭になると思われる。

GFで社長兼CEOを務めるThomas Caulfield氏は「欧米アジアの3大陸のグローバルな製造拠点で規模と地理的多様性を顧客に提供できることは、今後一層重要になる」と述べ、シンガポール工場の重要性を強調。なお、同工場の拡張は、同社が計画している合計で60億ドルを投資する世界的な生産増強計画の一環である。残る米ニューヨーク工場ならびに独ドレスデン工場でも、それぞれ10億ドルずつ投資を行い能力の拡大を図っている。