ルネサス エレクトロニクスは10月28日、自社のマイコンがMicrosoft Azure RTOSをサポートし、簡単かつシームレスに同RTOSを搭載可能なソリューションとして提供していく計画であることを明らかにした。

これによりルネサスのマイコンユーザーは、Microsoft Azure RTOSのほか、Azure IoT Device SDK for C、Azure IoT Plug and Play、Azure IoT Central、Azure IoT HubなどのAzure IoT製品を活用したチップからクラウドまでサポートされたトータルソリューションによるIoT機器開発を行うことが容易になると同社では説明している。

Azure RTOSは、もともとThreadX RTOSとしてルネサスのRenesas Synergyプラットフォームのソフトウェアパッケージ(SSP)に含まれていた。ルネサスでは、Synergyのほか、RXファミリやRZ/Aシリーズなどのマイコン/プロセッサ製品群でもAzure RTOSに対応する予定であるとしているほか、10月初旬に発表されたばかりのCortex-Mベースの新32ビットマイコン「RAファミリ」のフレキシブルソフトウェアパッケージ(FSP)もAzure RTOSに対応予定だとしている。

なお、ルネサスとマイクロソフトは、今回の協業により、革新的なコネクテッドソリューションをより迅速に市場に投入できるようになると説明しているほか、企業向けIoT開発も容易にシームレスに実現できるようになるとコメントしている。