Intelは8月29日(米国時間)、10nmプロセス採用FPGA「Agilex」を早期アクセスプログラムの顧客向けに出荷を開始したと発表した。

同製品では、Compute Express Link(CXL)のサポートのほか、第2世代Intel Hyperflex FPGAファブリック、エンベデッド・マルチダイ・インターコネクト・ブリッジ(EMIB)を活用したヘテロジニアス3D SiPなどが提供され、前世代品となるStratix 10と比べてパフォーマンスは最大40%向上しつつ、総消費電力は最大40%低減することに成功しているという。

また、メモリもDDR4に加え、DDR5やHBM、Optane DCパーシステントメモリなどをサポート。PCI Express(PCIe)も最新世代のGen 5対応となっている。

さらに、通信向けとして最大112Gbpsのデータレートをサポートしている。加えて、アクセラレーション用途など向けにハード化されたBFLOAT16をサポートしているほか、FP16で最大40TFLOPSの性能を提供するDSPも用意されている。

なお同プログラムには、Colorado Engineering、Mantaro Networks、Microsoft、Silicomなどが参加しており、ネットワーク、5G、データ分析などのソリューション開発に用いられているという。

  • Agilex

    Agilexのブロック図