日本半導体製造装置協会(SEAJ)および国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は9月11日、2018年第2四半期における半導体装置の販売高が前四半期比1%減、前年同期比19%増の167億ドㇽになったと発表した。

この統計は、世界95カ国の半導体製造装置メーカーからSEAJ/SEMIに毎月提供されるデータを集計したもの。地域別では、韓国が前四半期比22%減、前年同期比2%増の48億6000万ドルとなり、6四半期連続のトップとなっている。また、2位の中国は前四半期比44%増、前年同期比51%増の37億9000万ドルと、高い伸びを示した。

同四半期は、韓国にて、Samsung ElectronicsがNANDの供給過剰の動きを受けて、設備投資を減額。その結果、中国市場の伸びにも関わらず、半導体製造装置市場は前四半期比でわずかとはいえマイナス成長となった。

また、日本は前四半期比7%増、前年同期比47%増の22億8000万ドルとななり、6四半期連続でのプラス成長を達成。市場規模としても、ついに台湾を抜いて3番手に浮上した。

なお、韓国では、Samsungが7月に予定していたDRAMの増産に向けた設備投資を凍結。この結果、半導体装置メーカーの業績にも影響が出始めている。一方の中国勢は、半導体工場の建設ラッシュが続いており、今後、どのタイミングで、中国の設備投資額が韓国を抜き去るのかが、注目を集めそうだ。

  • 半導体製造装置の地域別売上高

    2018年第2四半期の半導体製造装置の地域・国別販売高(単位:10億ドル) (出所:SEAJ/SEMI)