富士フイルムは4月7日、7インチ画面を装備したタブレット型超音波画像診断装置「SonoSite iViz」を5月20日より販売開始すると発表した。

同製品は、重さ約520g、18.3cm×11.7cm×2.7cmの小型・軽量なタブレットタイプの超音波画像診断装置。医療従事者が回診時に白衣のポケットに入れて持ち運べるサイズとなっている。また、在宅医療、救命救急、僻地・災害医療においての利用も想定されている。

FUJIFILM SonoSiteの小型化技術で開発された画像処理回路により、140万画素の高画質を実現しているほか、心臓の弁や心筋など動きのある部位を時系列で観察できるMモード、対象物の距離や面積の測定機能などの機能を備えている。

また、カメラ機能が標準搭載されているため、救急や在宅診療の現場で患者の意識状態や外傷の状況、病状などを静止画や動画で撮影することができる。無線LAN機能も搭載されており、同社は今後、セキュアなネットワーク環境下で検査画像を送信できる機能を追加していく予定であるとしている。

標準価格は、530万円(税別)。富士フイルムメディカルを通じて販売される。なお同製品は、4月15日~17日にパシフィコ横浜で開催される「2016 国際医用画像総合展」に出展される。

タブレット型超音波画像診断装置「SonoSite iViz」の使用イメージ