[2024]積水ハウスの坪単価は平均96万円|実際に建てた方の口コミや施工実例を紹介

「CMで見る積水ハウスってどんなハウスメーカー?」「価格が高いイメージがあるけれど、坪単価はどのくらい?」など、積水ハウスの利用を迷っていませんか?

積水ハウスは建物性能や自由設計が注目されている大手ハウスメーカーです。テレビCMなどで知名度やブランド力が高いので、坪単価が高いというマイナスの評価もみられます。

本記事では編集部で実施した実際の利用者によるアンケートの結果に基づいて、積水ハウスの平均坪単価や建てられる家の特徴について解説します。また、アンケート調査でわかった積水ハウス注文住宅の特徴やメリット・デメリットのほか、向いている人などもまとめました。

積水ハウスの坪単価や特徴をとらえて、理想の家づくりをぜひ実現しましょう。

すぐわかる!この記事3つのポイント!
  • 積水ハウスの坪単価は平均96万円と高めですが、その理由は耐震性や自由設計などの高い建物性能のためです。
  • 注文住宅に関しては、長い保証期間と充実したアフターサービスが提供され、長期にわたって安心して住むことが可能。
  • 積水ハウスは価格が高いものの、自由度の高い設計や耐久性の高い材料を使用しており、コストパフォーマンスに優れた住宅を提供しています。実際の利用者からも価格には満足しているという回答が得られました。
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他のハウスメーカーの坪単価が気になる人は、おすすめハウスメーカー・工務店12社の坪単価ランキングを紹介した記事でまとめて比較できます。ぜひご覧ください。

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編集部

本記事では、信頼性の高い口コミをお届けするために、積水ハウスの利用者に直接オンライン取材を実施しました。ぜひ参考にしてください。

目次

【利用者アンケート】積水ハウスの坪単価の評判を徹底調査

坪単価は、家を建てるときにかかる建築費用を比較するために役立つ指標です。

ハウスメーカーによって算出方法が異なるため坪単価だけで安いか高いかを判断することはできませんが、メーカーの価格帯を知るための一つの目安となります。

今回、編集部では実際に注文住宅を購入した人に向けてアンケートをおこないました。積水ハウスを含む国内の主要ハウスメーカーを比較しながら、最新の坪単価や評判を紹介します。

【2023年】積水ハウスの坪単価は平均96万円

アンケート調査によると、積水ハウスの坪単価は平均96万円と算出されました。この価格帯は、大手ハウスメーカーの中でも高めなほうです。

積水ハウスの坪単価が高くなりやすい理由は以下のとおりです。

  • 耐震性能の高い注文住宅や鉄骨造の家を取り扱っている
  • 床暖房や高気密住宅などの機能が高い注文住宅を提供している
  • 保証期間が長くアフターサービスがしっかりしている

積水ハウスの注文住宅は、標準仕様でも非常に高い性能を持っています。そのため、住宅メーカー全体の平均よりも建築に必要な坪単価は高くなりがちです。

積水ハウスの注文住宅にかかる費用の総額|30〜45坪

建てる家のグレードや商品・プランによって幅がありますが、積水ハウスの坪単価から概算した建築費用は次のとおりです。

ただし、これはあくまでも建物本体の建築費用となり、土地代やオプション、その他諸経費など含めると総額はそれ以上となります

注文住宅を検討する際には坪単価だけでなく、付随するコストや土地などの見積もりもしっかりおこなってください。

積水ハウスと他メーカーの坪単価比較

積水ハウスの坪単価は他の大手ハウスメーカーと比べるとどうでしょうか。

編集部では、他のメーカーを利用して家を建てた人にも同様にアンケートを実施し、回答から平均坪単価を算出しました。結果は次のとおりです。

ハウスメーカー平均坪単価
積水ハウス96万円
ヘーベルハウス91万円
タマホーム44万円
アキュラホーム85万円
アイ工務店61万円
クレバリーホーム68万円
三井ホーム115万円
パナソニックホームズ92万円
トヨタホーム66万円
一条工務店84万円
ミサワホーム72万円
セキスイハイム76万円

他のハウスメーカーと比べると積水ハウスの坪単価はやや高い水準にあります。坪単価が最も安かったタマホームと比べると、50万円近くの差が見られました。

大手ハウスメーカーのなかでは安いわけではありませんが、工夫次第で建築費用を節約しながら家を建てられる価格設定がされています。

積水ハウスの坪単価が他社よりも高い理由

積水ハウスの坪単価が他のハウスメーカーと比べてやや高い水準にあるのは、建物性能の高さに理由があります。

積水ハウスは、提供するどの注文住宅も高い耐久性や安全性・長期保証が約束されており、住宅性能はどの商品でも変わらず高水準です。地震に強い建材や構造などが標準設備として組み込まれているので、結果として全体的にやや坪単価が高くなってしまいます。

しかしどの商品も高品質であることはメリットです。費用を節約するために安い商品を選んだとしても、積水ハウスの高品質の家に住むことができます。商品選びやオプション選択を工夫すれば、価格を抑えて高品質な家を建てることもできるでしょう。

積水ハウスは高い?坪単価に関する口コミ

良い口コミ

  • 質問に丁寧に答えてもらい、価格についての説明もわかりやすく納得できた。
  • 初期保証が30年と長く、引き渡しから25年目まで無償点検なのでトータルで考えると安心価格。

悪い口コミ

  • 他のハウスメーカーに比べると割高。
  • 好きな間取りにしたかったが予算オーバーとなり断念した。

口コミから見えた積水ハウスの坪単価とは

積水ハウスの注文住宅の価格帯については、担当者から納得のできる価格説明がおこなわれた点や、アフターサポートや長期保証の充実度から、将来を見据えたトータル費用を考えて満足と感じる人が多いようです。

その反面、老舗大手ハウスメーカーということもあり、間口の広さや提案力に強みはあるものの、広告費用や人件費のかからない地元の工務店などに比べると、割高になる傾向がうかがえます。

積水ハウスの人気モデルの実際の価格を調査

積水ハウスで注文住宅を購入した人の多くが選んだ人気商品と、かかった費用を調査しました。

世帯人数や坪数も紹介するので、自身の建てたい家のシミュレーションに役立ててください。

住宅モデル建築地域世帯人数
(ペットは含まない)
延床面積(坪数)費用
イズ・ロイエ東京都2人264,000万〜5,000万円未満
イズ・ロイエ兵庫県4人372,000万〜3,000万円未満
イズ・ステージ静岡県4人403,000万〜4,000万円未満
ビエナ奈良県3人452,000万〜3,000万円未満
平屋の季(ひらやのとき)大阪府3人252,000万〜3,000万円未満
グラヴィス ベルサ
三重県4人394,000万〜5,000万円未満
ビー・モード
東京都3人373,000万〜4,000万円未満

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※紹介する口コミや満足度は、マイナビニュース不動産査定編集部がおこなった独自アンケート調査結果によるものです。(調査方法:クラウドワークス/調査期間:2023年4月/回答者数:178人)

【インタビュー】積水ハウスで実際に家を建てた人の声

マイナビニュース不動産査定メディアでは、信頼性が高い利用者の声をお届けするために、実際に積水ハウスで注文住宅を建てた人にオンラインインタビューを行いました。

インタビュープロフィール写真

積水ハウスで建てた注文住宅の外観・内観の様子

外観の様子
レンガを使用した洋風のデザイン
屋内の様子
こだわりの吹き抜けとシャン デリア
積水ハウスを選んで良かった点積水ハウスの残念・改善してほしい点
  • こだわりを反映した理想の家を実現できた
  • 営業担当者がさまざまな提案をしてくれた
  • 住宅性能が高く快適に安心して過ごせる
  • トラブル時の連絡先がまとまっている
  • 提案に対して実際にどうなるかまで教えてほしい
  • 床暖房を追加すると電気代やガス代が高い
  • 契約後や引き渡し後の営業担当者のフォローが薄い

Q:価格に対する満足度は5点満点で何点?

Aさん

費用の満足度は5点満点で5点(★★★★★)です。
価格自体は少し高めですが、窓も三重構造で、耐震や免震にも強くて東日本大震災のときもほとんど家に影響がなくよかったです。

編集部

坪単価が約90万円でこの性能なら満足、ということですね。
具体的に性能がよいとか、高くても気に入っている部分はありますか?

Aさん

気密性や断熱性が高いので、寒いエリアに住んでいますがエアコンやファンヒーターだけで快適に過ごせます。あと、設計の自由度が高くて、リビングに石壁をつけたいという他のメーカーでは実現できないようなこだわりや、わがままにも対応してくれました。

編集部

見た目も機能面も優れた家が建てられるということですね。

Q:最初の見積もりより最終的な金額が高くなることはありましたか?

Aさん

積水ハウスの口コミでは、最終的な請求金額が、最初の見積もりよりも高くなった、という声もあるようでした。実際のところいかがでしょうか。
そうですね。いわれてみればそんな感じはします。営業担当者がいろいろ提案してくれるせいかもしれません。例えば駐車場の細部までこだわる気はなかったんですが、「家にあわせて駐車場もレンガ調にしたらどうか」とか「もっと壁をおしゃれにしてみたらどうか」とか提案をしてくれるので、それで高くなる可能性はあります。

編集部

なんでもできるけれど、オプションをつけるほど高くなるというイメージでしょうか。

Aさん

そうですね。自由度はすごく高いと思いました。家の内部に関してはほぼ見積もりどおりです。オプションをつけると高くなるのはどこのハウスメーカーでも同じなのかなと思います。高かったけれど家自体には満足しています

Q:費用面でデメリットや注意すべき点はありますか?

Aさん

積水ハウスはデザインにこだわるとどんどん価格が高くなります。我が家も本当はもっと吹き抜けを広くしたかったですが、予算の都合もあり断念しました。

編集部

逆に、ここはこだわらなくてよかったな、節約できたなという部分はありましたか?

Aさん

床暖房はいらなかったと思います。寒いエリアなので最初から機能性を高くしようと思いましたが、実際は気密性や断熱性が高く、床暖房をつけると暑いくらいでした。

編集部

なるほど。かえって性能が過剰になってしまうケースも考えられるのですね。
他にはありますか?

Aさん

子供部屋にカーテンをつけようと思ったのですが、あとから自分で購入したほうが安く済むと提案されました。しかし、実際は購入まで面倒を見てくれず、窓に合わせた特注サイズのカーテンを探すのは大変でした。今でもしかたなく短いカーテンをつけています。

編集部

費用は抑えられても、かえって手間がかかってしまったのですね。

Aさん

はい。あとからカーテンをつけようとせず、全部積水ハウスに任せるのがよかったなと、その点については後悔していますし、営業担当者にも不満が残っています

★編集部コメント

編集部

積水ハウスはハイブランド系のハウスメーカーです。坪単価約90万円は決して安い価格ではありませんが、Aさんは11年経過してもデザインや住宅性能などいずれも住み心地に満足されているようでした。
費用に関しては、あと付けするものや、床暖房のようにランニングコストがかかるものに注意が必要な印象です。営業担当者がデメリットや将来的なコストまで話してくれるか確認しましょう。
他の点にこだわる人や、営業担当者の質が気になる人は他のメーカーと比較して判断するのがおすすめです。

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注文住宅にかかる坪単価とは

積水ハウスの坪単価について解説してきましたが、そもそも坪単価とはどのようなものなのか、改めて確認しておきましょう。

坪単価は1坪あたりの施工費用

坪単価とは、家の面積1坪(約3.3平方メートル)に対する建物本体の施工費用のことです。マイホームの購入にかかる費用は、諸経費や土地の取得費などさまざまな費用が含まれるため、純粋な建物本体価格を比較するための指標として坪単価が使用されます。

坪単価の計算方法は次の通りです。

計算式

建物本体価格 ÷ 延床面積(または施工面積)= 坪単価

延床面積は、建築基準法に基づき建物の各階における床面積を合計したもので、施工面積は工事をおこなうすべての面積を指します。

施工面積には、延床面積に含まないバルコニーや玄関ポーチ、ロフトなども含まれるため、どちらを用いて計算するかによって坪単価は大きく変わってきます。

注文住宅にかかる坪単価を抑える方法

諸経費などは一律かかるものが多いため、注文住宅の費用をできるだけ安くするなら坪単価を抑えるのが賢明です。

予算オーバーとなった場合は次の点を検討してみましょう。

  • 凸凹の少ないシンプルな間取りにする
  • 各階の床面積を同じにする
  • 屋根の形状は「切り妻」よりも「片流れ」を選ぶ
  • 壁紙や設備を安価なものにする

独創的で複雑な間取りにすればするほど、工事の手間や時間がかかるため建築費用は高くなります。四角形に近いシンプルな間取りにすることで坪単価を下げられる場合があります。

また外壁や外構、屋根などは面積が広いため費用に影響しやすい箇所といえます。切り妻屋根は雨漏りのリスクが少なく将来的なメンテナンス費用を抑えられる可能性はありますが、片流れよりも高額になります。

初期費用を抑えたいならば、クロスやトイレなど取り替えがきく設備を安価に済ませておき、将来のリフォーム時などに希望のものを取り入れていくというのも一手です。

坪単価を見るときの注意点

坪単価が安いからといって安易にハウスメーカーを決めてはいけません。坪単価には明確な定義がなく、ハウスメーカーによって算出方法が異なるからです。

一般的に坪単価の計算には延床面積を用いることが多いですが、坪単価を安く見せるため延床よりも面積の広い施工面積を用いて計算しているメーカーもあります。また照明器具や設備設置などの付帯工事費を本体価格に含めるかどうかもメーカーにより判断が異なります。

さらに同じ面積の建物でも、構造の違いや家の広さ、平屋か2階建て以上なのかによっても坪単価は大きく変動します。ハウスメーカーから提示された坪単価はあくまでも参考程度にとどめ、坪単価以外の点も含めて比較をおこなうことが重要です。

積水ハウスの注文住宅の特徴

※画像出典:積水ハウス公式サイト

会社情報
会社名積水ハウス株式会社
所在地大阪市北区大淀中一丁目1番88号 梅田スカイビル タワーイースト
設立1960年8月1日
資本金2,025億9,120万円
保証期間構造躯体・防水保証:30年
無料点検:30年間
有償で永年点検・保証あり
対応エリア全国
業務内容建築・造園・土木など工事の請負・施工、建築物の設計・工事管理、
不動産の売買・交換・賃貸などの仲介や代理、不動産管理・鑑定・コンサルティング、
地域・都市開発に関する調査・企画・設計・マネジメントなど、
土地の測量・地質調査、第二種金融商品取引業、建築材料などの製造・売買、
家具・室内装飾品・家庭用電気製品などの売買、廃棄物収集・運搬・処分または再資源化、
有料老人ホームなど医療・介護施設の経営やコンサルティング 他
URLhttps://www.sekisuihouse.co.jp/

ここからは、積水ハウスの注文住宅サービスについて詳しく取り上げます。

積水ハウスは、設計自由度の高さや商品ラインナップの豊富さで人気を集めるハウスメーカーです。

ハウスメーカーによっては木造やパネル式、鉄骨造など、建てられる家の構造が限定されていることも少なくありません。しかし積水ハウスの注文住宅は鉄骨1~2階建て、鉄骨3~4階建て、木造1~3階建てと豊富に取り扱っており、希望や予算に合わせた家づくりが可能です。

編集部

また、デザインの選択肢も幅広いです。各オーナーに合わせた邸別自由設計で、暮らし方や好みに合わせて満足のいくデザインを提案してもらうことができます。

注文住宅の性能の高さも魅力的です。新築住宅に表示が義務付けられている住宅性能表示のうち、構造の安定・劣化の軽減・維持管理・火災時の安全・空気環境など、さまざまな項目で最高等級の評価を受けています(一般地域の木造平屋・2階建ての場合)。

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積水ハウスの注文住宅の施工実例を紹介

積水ハウスは鉄骨造と木造のそれぞれ1〜3階建ての注文住宅がメインです。

構造や階数ごとにコンセプトがあり、暮らしを彩るアイデアが満載です。各用途の建築実例を見てみましょう。

鉄骨1・2階建ての注文住宅

※画像出典:積水ハウス公式サイト登ったり、隠れたり、滑り降りたり。三兄弟が思い切り遊べる家

物件情報
所在地茨城県
家族構成夫婦+子供(ご主人、奥様、長男、次男、三男)
施主年代36~45歳
延床面積65.9坪

この実例は、色違いのダインコンクリート外壁を組み合わせており、シックになりすぎず洗練された外観が特徴です。内装も子ども用に高さ4mのボルダリング壁を設けるなど、設計の自由度の高さもうかがえます。

デザインは、モダンで端正な表情に伝統的な寄棟屋根を取り入れ、和の雰囲気を演出しています。外壁にはメーカー最高級のダインコンクリートを使用しているため、安心感のある暮らしが手に入るでしょう。

鉄骨3・4階建ての注文住宅

※画像出典:積水ハウス公式サイト光と風と緑を縦横につなぎ、空にあって緑を愉しむ立体志向住宅

物件情報
所在地大阪府
家族構成夫婦+子供(夫婦+子1人)
施主年代56歳〜
延床面積68.1坪

3〜4階建ての家は、高さを活かして都市部の密集地でも自然を感じられる暮らしが実現します。

日本初の梁勝ちラーメン構造を実現した重量鉄骨「フレキシブルβシステム」で高い耐震性を持ちます。横軸でしっかり支えるので上下を支える通し柱が不要になり、各フロアの用途に合わせて自由設計が可能です。

上の実例では、中庭を設けて各フロアの各部屋に光が届くように設計されています。写真の2階リビングダイニングからも中庭のシンボルツリーが見え、周囲からの視線を遮りながらも自然を感じられる仕組みです。

また、リビングからはL字にした3階まで吹き抜けが続いており、上から光が届いて景色も見えるので、時間や季節が感じられるようになっています。これもフレキシブルβシステムの自由設計によって実現した開放感です。

木造1~3階建て(シャーウッド)の注文住宅

※画像出典:積水ハウス公式サイト大開口を介して光と空と眺望と一体になる開放感あふれる吹き抜けの家

物件情報
所在地静岡県
家族構成夫婦+子供(ご主人、奥様、長男、次男、長女)
施主年代46〜55歳
延床面積90.6坪

木造住宅のシャーウッドは、その名前にもなっているシャーウッドハイブリッド構造という独自技術で建てられます。車などにも活用される強度の高いモノコック構造と、鉄骨造住宅に使われるラーメン構造をかけ合わせ、元来の木造軸組構造よりも強い耐久性が魅力です。また、接合部の丈夫さでより自由な設計も実現しました。

上記実例ではその特徴が大いに活かされています。写真はリビング・ダイニングの様子です。大きな開口部からは外からの光がふんだんに入り込み、吹き抜けでより開放的に感じられる空間となっています。

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数あるハウスメーカーのなかから積水ハウスを選ぶ人は、どのような点で魅力やデメリットを感じたのでしょうか。アンケート調査から見えてきた積水ハウスで家を建てるメリット・デメリットを紹介します。

メリット:アフターフォローが手厚い

積水ハウスはアフターフォローの手厚さに定評があります。家を建ててから30年間無料で定期点検をおこない、必要に応じてメンテナンスの依頼も可能です。

点検や修繕の履歴は、積水ハウス独自の台帳「いえろぐ」に記録されるので、将来リフォームや売却する際などにも活用できます。

また、積水ハウスは建物の保証も充実しています。次の図で確認してみましょう。

※画像出典:積水ハウス公式サイト長期保証制度

構造躯体・防水設備に関しては、無償で保証される期間は初期30年です。しかしその後も有償の点検・工事をおこなうことで、その後10年間保証を延長することができます。このユートラスシステムは建物がある限り適用されるので、より長く安心して住むことができるでしょう。

メリット:地震に強い

積水ハウスは3種類の構造の建物が扱っていますが、どの構造を選んでも耐震性の高い家をつくることができる点はメリットです。

各構造と耐震性を以下の表にまとめました。

建物の種類 構造・システム特徴
鉄骨1・2階(軽量鉄骨造)地震動エネルギー吸収システム「シーカス」・住宅用高減衰ゴムを活用し、地震による建物の変形を1/2以下に抑える
・震度7クラスの大地震にも対応
鉄骨3・4階(重量鉄骨造)重量鉄骨梁勝ちラーメン構造「フレキシブルβシステム」・構造躯体と大型鉄筋コンクリート布基礎でエネルギーを吸収
・接合部を強靭なハイテンションボルトで接合
木造1~3階建て(シャーウッド)・基礎と柱を直接つなぐ「基礎ダイレクトジョイント」
・集成材を結合「MJ(メタルジョイント)接合システム」
・木造の弱点である接合部の強度不足を独自技術で補う
・震度7相当の地震実験でも室内外に大きなダメージなし

このように、積水ハウスはさまざまな独自技法で強度の高い家を提供しています。

メリット:外壁の性能が高い

セキスイハウスは、外壁についても良い評価が多いです。性能が高く、デザイン性がよい外壁を利用していることで、積水ハウスを選ぶ人もいます。

例えば、木造住宅のシャーウッドシリーズでは、陶版外壁のベルバーンを使用しています。ベルバーンは、青粘土や岩石などの自然素材を組み合わせてつくられた積水ハウスオリジナルの外壁材です。焼き物のように優しい雰囲気を演出しながら、高い強度を誇ります。豊富なラインナップから色が選べることも魅力です。

鉄骨造住宅では、耐久性の高いダインコンクリートを外壁に使用しています。一般的な軽量コンクリートよりも強度が高く、気泡一つひとつが独立しているため水が浸入しづらい点が強みです。また、ボーダー、クラフトモザイク、古レンガなど、模様の種類も多様なのでデザインを選べる楽しさもあります。

デメリット:大手メーカーのなかでも価格が高い

積水ハウスは他の大手ハウスメーカーと比べても坪単価がやや高く、建築費用が膨らみやすい傾向にあります。家づくりに多くの予算を設けられる人は少なく、価格にシビアになる人も多いので、積水ハウスは高いといった評価も多く見られました。

積水ハウスは、住宅性能の高さやサポートの手厚さが魅力ですが、それゆえに金額も高くなってしまうため、値段と希望条件のどちらを重視するか考える必要があります。

積水ハウスで高性能な家やデザイン性の高い家を建てたい場合は、予算を明確にしてから担当者に相談することをおすすめします。商品やオプション選びの工夫次第で、予算や条件に合った家が建てられるかもしれません。

デメリット:外観デザインが似たような感じ

積水ハウスで建てた家は、外観が似たような感じになってしまうデメリットがあります。

積水ハウスで使用される高性能な外壁は標準装備で、どのプランや商品を選んでも同じ種類の外壁を使用できます。その結果、どれも高性能な外壁を使用するので、色や模様などの違いはあっても似たようなデザインになりやすいのです。

外観を一味違うものにしたいなら、場所によって色やパターンの違う外壁パネルを使用するなど、工夫が必要でしょう。

デメリット:気密性が低い

積水ハウスの鉄骨造住宅は「気密性が足りず、冬は寒い」といった意見も見られます。

もちろん、積水ハウスが断熱性を重視していないわけではありません。

※画像出典:積水ハウス公式サイト断熱性・気密性

上のように、室温のムラがないよう家じゅうの壁や床に断熱材を取り入れています。また、窓には超高断熱のアルミ系サッシや薄板トリプルガラス、真空複層ガラスを使用して外気の侵入や結露を防ぐ仕組みです。

しかし、業界トップクラスの超省エネをうたう一条工務店や、寒冷地でも最高基準に認められる断熱性能や高気密を誇るアイ工務店などと比べると、やや物足りなく感じられるかもしれません。

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積水ハウスで注文住宅を建てるのに向いている人

メリット・デメリットを踏まえると、積水ハウスの家づくりに向いているのは次のような人です。

  • 自由設計で使いやすく住み心地のよいこだわりの家を建てたい人
  • 地震や自然災害への強さなど住宅性能を重視したい人
  • 点検や修繕をしながら長く大切にできる家をつくりたい人

積水ハウスはオーナーによる邸別自由設計が特徴的で、過ごし方や家族構成、趣味、好みなどを反映したこだわりの家をつくることができます。外観はやや似た印象になりがちですが、工夫次第で目を引くデザインも実現可能です。

また耐震性能が高く外壁も強いため自然災害から家を守ってくれます。住宅性能をより重視して、安心感のある家をつくりたい人にもおすすめです。

さらにアフターフォローは30年間無料で、期間が過ぎても有償点検や修繕をおこなうことで、家がある限り保証が続きます。できるだけ長く住み続けられる家を建てたい人は、手厚いサポート体制が整った積水ハウスが向いています。

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ハウスメーカー選びのポイント

最後にハウスメーカー選びのポイントを解説します。

自分に向いているハウスメーカーを選ぶことは、家づくりの成功に欠かせません。不向きなメーカーを選んだことで理想の家を建てられず、何年も後悔している人もいます。コツを押さえて自分に合ったハウスメーカーを選び、理想の家づくりを成功させましょう。

希望条件は事前に整理しておく

まず、建てる家の希望条件はハウスメーカーを選ぶ前に整理しておきましょう。具体的な条件でなくても、理想の家のイメージや譲れないポイントなどを箇条書きして洗い出しておくと、営業担当者などにも伝えやすいのでおすすめです。

ハウスメーカーによって得意とする家づくりは異なります。例えば積水ハウスでは、地震など自然災害に強い家や、吹き抜け・趣味のスペースなどを自由に設計した家づくりに長けています。家づくりを成功させるなら、理想のイメージをかなえられるメーカーを選びましょう。

また、メーカーの知名度だけで選ぶことはおすすめできません。ブランド力に惹かれて契約しても、自分のこだわりが実現できなければ理想の家づくりはかないません。ハウスメーカーは構造や設計方法、デザイン、サポート力など多方面からみて選びましょう。

得意な工法・構造で選ぶ

工法や構造はハウスメーカーごとに特色が出やすいポイントです。価格よりも工法や構造を見たほうが、家の性能などサービスの本質を比べやすくなります。

積水ハウスは鉄骨造と木造、両方の商品を扱っていますが、メーカーによっては木造・鉄骨造・独自のパネル工法などを専門的に取り扱うことも多いです。建てたい構造が明確に決まっているなら、専門的に取り扱っているメーカーのほうが商品ラインナップが幅広い可能性もあります。

ハウスメーカーを比較するなら、メーカーごとにどのような工法・構造の家づくりを得意としているかを把握しておきましょう。

土地と建物購入はセットで検討する

「相続した土地がある」「現在の家を取り壊して新しく建て直したい」といった場合を除いて、家を建てるなら土地もセットで購入するのがおすすめです。

家を建てる前に土地を探す人も珍しくありませんが、土地だけで購入すると割高になりやすいです。そのため、建物側の予算が少なくなった失敗事例もあります。土地探しの仲介業務から担当してくれるハウスメーカーなら、土地代を含めた予算総額で相談できるので安心です。

また、ハウスメーカーやその関連会社が販売している建築条件付き土地を購入することもできます。利用できるハウスメーカーは決められてしまいますが、そのメーカーを利用したいなら大きなコストカットになるのでおすすめです。

最後は担当者の人柄

構造や価格、希望条件が実現できるかなどの条件で比較しても、いくつかのハウスメーカーが候補に残ることもあるでしょう。いくつかの候補で決めかねた場合は、営業担当者の人柄で判断することもおすすめです。

担当者はその後の打ち合わせや各種手続きなど、さまざまな場面で頼りになる人でなければなりません。レスポンスが早いか、質問への回答が的確でわかりやすいか、話を親身に聞いてくれるかなどをチェックして、信用のおける人物か判断しましょう。

ただし、営業担当者が良い人というだけで契約を決めることは避けましょう。希望条件や予算など、理想の家が建てられるメーカーであることが前提です。

積水ハウスの坪単価に関するQ&A

積水ハウスの坪単価に関する疑問に、ここでは回答します。

平屋のほうが坪単価は高くなる?

平屋の方が坪単価が高くなるというのは本当です。その理由は、屋根の数や基礎の数が平屋の方が増えてしまうことにあります。

平屋に必要な基礎・屋根の数は、2階建ての2倍です。基礎や屋根を増やし建築をするため、注文住宅作りにコストがかかってしまいます。そのため、一坪にかかる坪単価もぐっと高くなるのです。

平屋には2階建てにないメリットが多数あります。しかし、建築にはコストがかかってしまうというのも事実です。これは積水ハウスの坪単価だけでなく、建築業界全体の見積もりで起こりうる問題です。注文住宅を建てる際にはコストの低い2階建てにするか、平屋にするかを事前に決定しておきましょう。

まとめ

積水ハウスの坪単価は平均96万円と、他の大手ハウスメーカーと比べてやや高い水準です。高い耐久性・耐震性があるほか、最高品質の外壁材を使用していることやアフターフォローの手厚さなどが原因と考えられます。

ただし丈夫で長く住み続けられる家が建てられるので、後々のメンテナンス費用のことを考えて積水ハウスを選ぶ人も多いです。

積水ハウスは木造のシャーウッドシリーズに加え、軽量鉄骨や重量鉄骨造の商品も取り扱っています。オーナーごとに設計できる邸別自由設計で、こだわりのデザイン・間取りの家が建てられる点もメリットです。

ハウスメーカー選びは家づくり成功の第一歩です。積水ハウスで長く大切に暮らせる家をつくりましょう。

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※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
https://www.rosenka.nta.go.jp/
https://www.retpc.jp/chosa/reins/
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf


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