ハウスメーカーの工法・構造の違いとは?種類別に特徴を解説!

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理想の注文住宅をハウスメーカーに依頼する前に、工法に関する基本的な知識を得ることが必要不可欠です。ハウスメーカーごとに対応できる工法は決まっていて、適当に選んでしまうと理想を実現できないかもしれません。

そこでこの記事では工法ごとの特徴や選ぶポイント、目的別におすすめのものを紹介していきます。初めてのことばかりで不安は尽きませんが、1つずつ解消していきましょう。

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工法・構造の特徴の把握は家を建てるために重要

ハウスメーカーへの注文住宅の依頼は人生の一大決心で、住宅が完成したら何十年も住むことになります。大金を支払って建てるので、長く快適に暮らせる家にしたいものです。しかし工法・構造についての知識がないと、ハウスメーカーによっては理想が制限されるかもしれません。

実現できる間取りや家の性能は、工法・構造による影響が大きいです。全ての工法・構造に対応できるハウスメーカーはなく、提供しているブランドごとに基本的な設計が決まっています。注文住宅なので全て自身で決められると思っていても、ハウスメーカーを利用する限り制限は避けられません。

また選んだ工法・構造によって、将来のリフォームにまで影響を与えます。現在の家族構成では最適に感じる家も、子供が独立したり両親の介護のために同居したりすると、暮らしやすい家は変わります。将来性まで考えた注文住宅を建ててもらうためにも、工法・構造の特徴を把握しておきましょう。

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ハウスメーカーで選べる7つの工法・構造の特徴

注文住宅を建てるための工法・構造は主に7つあり、それぞれの特徴は次のようになっています。

メイン素材 工法・構造 間取りの自由度 耐久性・耐震性 耐火性 工期 コスト
木造 木造軸組工法
2✕4工法
木質系ユニット工法
鉄骨造 軽量鉄鋼構造
重量鉄骨構造
鉄骨系ユニット工法
鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリート構造(RC)

木造や鉄骨造など、家を支えるメインの素材ごとに分けて、1つずつ詳しく見ていきましょう。

木造

木造は古くから日本で採用されている工法で、構造の主要な部分に木材を使用しています。使われる木材のサイズや建て方でさらに細分化されており、木造軸組工法、2×4工法、木質系ユニット工法の3種類あります。それぞれ具体的に解説します。

木造軸組工法(在来工法)

木造軸組工法は、在来工法とも呼ばれる日本の伝統的な建て方で、土台に柱を立てて梁(はり)などを組み合わせて骨組みを作ります。強度を確保するために金物を接合部分に使いますが、基本的には木材で建築基準法が定める耐震性も確保されます。

メリットは構造の自由度の高さで、柱や梁の位置を調整して、簡単に広い開口部を確保した間取りが実現可能です。また、リフォームする際も理想を実現しやすくなっています。

デメリットは、こだわり過ぎると工期もコストも際限なくかかってしまうことです。自由度の高さがあだとなり、独自性の高い住宅になると設計の段階で多くの時間が必要になります。細部に使用する材料まで指定していると、きりがありません。

2×4工法(枠組壁工法)

2×4工法はツーバイフォー工法と読み、断面サイズが2✕4インチの木材をメインに使う工法のことです。北米などの海外で採用されることが多い工法で、同種のものとして2✕6(ツーバイシックス)インチの木材を使った工法もあります。

2✕4工法にするメリットは、使う材料や建て方がマニュアル化されている場合が多く、品質の差が出にくいことです。また木材に隙間ができにくく、断熱性や気密性が確保できます。

デメリットは、壁や天井などの「面部分」で支える工法のため、間取りの変更がやや難しくなることです。リフォームをするときも、建築基準法に沿って耐震基準などを満たす必要があり、壁を撤去して広い空間を確保しようとしても、実現できない場合があります。

木質系ユニット工法

木質系ユニット工法は、壁や床を木材でパネル状にして、それらを組み合わせて家を建てます2✕4工法に似ていますが、工場で作られる部材の割合は増えます。

メリットは品質の安定性と工期の短さです。現場で加工するより高品質の材料を使え、構造の大部分はパネルを組み合わせるだけのため、工期が短くなります。

一方、間取りの自由度が低くなることはデメリットです。パネルの組み合わせで選択できる広さは決まり、窓の大きさや高さも自由に選べません。また工場で作られたパネルを搬入できないほど狭い道の先にある土地では、この工法で家を建てること自体ができません。

鉄骨造

鉄骨造は鉄骨を家の構造部分に使った建て方で、強度が高くなります。鉄骨の厚みや組み立て方で、軽量鉄骨構造、重量鉄骨構造、鉄骨系ユニット工法の3種類に分かれています。

軽量鉄骨構造

軽量鉄骨構造は、厚さ6mm未満の鋼材を柱や梁として使用します。鋼材は工場で作られますが、ハウスメーカーによっては、独自技術で強度が高いものや揺れを吸収しやすいものなどを開発しています。

メリットは職人の腕に左右されない安定した品質です。木材と違い現場で加工するものではないため、品質は工場での出来の良し悪しで決まり、材料の大量生産のおかげでコストは比較的安価になります。

デメリットは住環境が悪くなりやすいことです。通気性がよくないため湿度は上がり、外気温との差で結露が発生しやすくなります。また構造が金属であることから熱や音も伝わりやすいです。真夏や真冬は冷暖房の対策が欠かせず、遮音の対策をしていないと近所に声が響いてしまうでしょう。

重量鉄骨構造

重量鉄骨構造は厚みが6mm以上の鋼材を使用し、柱や梁を箱型に組んで鋼接合するラーメン構造を採用しています。ビルなどの強度が求められる建築への採用がメインで、注文住宅に対応してくれるハウスメーカーは限られます。

メリットは厚みのある鋼材による耐久性の高さで、広い間取りで柱が少なくても強度を確保でき、自由度が高いです。屋上を利用できる作りにもしやすいため、都市部の狭い土地でも居住スペースを確保できるでしょう。

デメリットはコストの高さで、鋼材の厚みが増える分だけ材料費がかさみ、軽量鉄骨造より高額になります。また家全体の重量が増えるため、土地によっては地盤の補強が必要です。坪単価100万円以上かかることもあり、予算内での土地探しに苦労するでしょう。

鉄骨系ユニット工法

鉄骨系ユニット工法の特徴は、鉄骨で骨組みを作り、壁や床を一体化したパーツを組み合わせて使うことです。メリットやデメリットは木質系ユニット工法と同様で、材料の品質は工場生産のため高く、現場の作業量が減るため工期は比較的短期間で済みます

鉄骨系ユニット工法のほうが優れている点は耐久性や耐火性の高さで、強度があることから余計な柱を立てる必要がなくなり、広い空間を確保しやすいのも特徴です。将来のサビが気になる人は、防サビの塗装を施してもらっておくと安心できます。

鉄筋コンクリート構造(RC構造)

鉄筋コンクリート構造は、コンクリートを鉄骨で補強して壁や柱を作る工法で、型枠を工夫することで独創的な間取りの家を作ることもできます。鉄筋コンクリート構造で建てるメリットは、劣化しにくく地震や火事に強い家になることです。柱の数が少なくても強度を確保しやすく、火災が起きても構造はそのまま残ってくれます。

デメリットはコストの高さと工期の長さです。他の工法より必要になる材料が多く、下手に節約しようと断熱のグレードを下げると、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。工期はコンクリートが乾くのを待つ必要があるため、3ヶ月程度余計にかかる場合があります。

ハウスメーカーが採用する工法・構造一覧

工法・構造の特徴を紹介してきましたが、実際にハウスメーカーが採用している工法は次の通りです。

工法 ハウスメーカー
木造軸組工法 アキュラホーム、住友林業、積水ハウス、一条工務店
2✕4工法 住友不動産、三井ホーム、三菱地所ホーム
木質系ユニット工法 ミサワホーム
軽量鉄骨造工法 積水ハウス、セキスイハイム、大和ハウス、トヨタホーム、ヘーベルハウス
重量鉄骨造工法 旭化成ホームーズ、ヘーベルハウス
鉄骨系ユニット工法 セキスイハイム、トヨタホーム、ミサワホーム
鉄筋コンクリート構造 大成建設ハウジング、三菱地所ホーム

またハウスメーカーによっては、独自の工法を採用しているところもあります。注文住宅の坪単価は上がる可能性がありますが、性能は高まり理想の家に近づきやすいでしょう。

ハウスメーカーごとの坪単価について知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

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ハウスメーカーの工法・構造を選ぶ5つのポイント

家の性能や間取りは工法・構造で決まる部分が多く、どれがベストなのか迷ってしまいます。後悔しないハウスメーカー探しは、次の5つのポイントを基準に厳選しましょう。

  • 自分が理想とする家を明確にする
  • ホームページやカタログで情報を入手する
  • 住宅展示場で実物を見る
  • アフターメンテナンスについて確認
  • 担当者との相性も重要

自分が理想とする家を明確にする

自分がどのような家に住みたいのかが明確でないと、最適な工法・構造を選ぶことはできません。まずは家族全員で話し合い、理想の条件を書き出してみてください。その際は数十年後のことも視野に入れて条件を検討しましょう。

次に、書き出した条件に実現したいことの優先順位をつけます。選ぶ工法・構造や予算などによって、条件の全てを満たすことは難しいです。優先順位を明確にしておくと、選択できる工法・構造やハウスメーカーを絞り込めます。

ホームページやカタログで情報を入手する

気になるハウスメーカーを絞り込んだら、各社の公式ホームページやカタログからより詳細な情報を入手しましょう。ハウスメーカーの独自技術が取り入れられ、より理想に近づきやすくなる可能性があります。

施工例を見比べると、得意としているデザインや間取りもつかめてきます。建てるときの価格は見積もりを取らないと判断が難しいため、掲載されている価格は参考程度にしておきましょう。

住宅展示場で実物を見る

どれだけネットやカタログで情報を集めても、実際に建てたときにイメージと違っていることがあります。後悔しないためには、最寄りの住宅展示場で実物を見ましょう。

間取りや住環境を肌で感じられますし、担当者に気になることを直に質問することもできます。1箇所で複数のハウスメーカーが出展しているため、短時間で効率よく情報収集が可能です。一気に比べようとすると1社ごとの印象が薄くなるため、1日3社程度を目安に住宅展示場巡りをしてみてください。

アフターメンテナンスを確認する

理想の条件を満たせるハウスメーカーの候補が複数ある場合は、アフターメンテナンスを比較しましょう。建てた家には、これから何十年も住むことになります。どれだけ耐久性に優れた工法・構造でも、経年劣化は避けられずトラブルのリスクは高まります。

将来に備えて、次のようなアフターメンテナンスがあると、安心して暮らし続けられるでしょう。

  • 無料のトラブルコールセンター
  • 有料・無料の定期点検
  • 住み替えするときの売却サポート

大手のハウスメーカーほど、アフターメンテナンスは充実していて倒産リスクが低いため、長期で利用できます。

担当者との相性も重要

ハウスメーカーと契約をする前に、担当者との相性を確認することも重要です。理想の注文住宅を現実的な建築プランに落としこむためには、担当者の実力が大きく影響します。相性が悪いと十分に自分の意見を汲み取ってもらえず、完成したプランがイメージとズレやすくなります。

また質問した内容に的確に答えてもらえないと、不安を抱えたまま手続きが進み、取り返しのつかない段階で重大なミスに気づくかもしれません。1社では判断が難しいため、複数社で相談して比較しましょう。

【目的別】おすすめの工法・構造

工法・構造の特徴を把握してハウスメーカーごとの情報を収集しても、結局どれを選ぶのが最適なのか悩ましいものです。そこで、ご自身のケースに当てはめて判断しやすいように、目的別におすすめの工法・構造を紹介していきます。判断基準の1つとして参考にしてみてください。

コストを抑えたい場合

コストを抑えて家を建てたいなら木造がおすすめです。ローコストのハウスメーカーの場合は、1,000万円以下でも建てられます。

鉄骨造を選ぶと重量があるため、地盤改良などで基礎部分にも余計にコストがかかってしまいます。改良が不要な地盤がしっかりとした土地を探そうとすると、それだけでもコストがかかるためおすすめできません。

家のコストを見積もってもらうときのポイントについて、詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

家づくりの見積もりは何社に頼むべき?選び方から注意点まで徹底解説
本記事では、注文住宅の見積もりに関する基礎知識や施工業者の選び方、見積もりを依頼する際の注意点、依頼する前に利用できるシミュレーションサイトなど、家づくりの見積もりに関することを徹底解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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家づくり・住まい選びで悩んでいるならHOME’S 住まいの窓口に相談するのがおすすめです。HOME’S 住まいの窓口がおすすめな理由を以下にまとめています。

  • 家づくりの進め方のアドバイスや、自分に合う建築会社・不動産会社を紹介してもらえる
  • 日本最大級の不動産・住宅情報サイトのLIFULL HOME’Sが運営。利用満足度99.5%(※)
  • 住宅ローンや費用に関しても相談可能。ファイナンシャルプランナーの無料紹介も
  • 不動産会社・建築会社とのスケジュール調整や断りの連絡を代行

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設計の自由度が高いほうがよい場合

設計の自由度を高くしたい人には鉄骨造がおすすめです。柱の少ない広い空間を実現しやすく、木造では難しかった屋上スペースの有効活用もできます。

軽量鉄骨造工法に対応してくれるのは大手のハウスメーカーが多く、好みのデザインに近い施工例があるところを選びやすいです。各社のブランドから理想に近い設計を探せます。

工期がなるべく短いほうがよい場合

少しでも工期を短くして家を建てたい人は、木質系か鉄骨系のいずれかのユニット工法がおすすめです。どちらも材料の8割以上は工場で生産・組み立てをしているため、他の工法より工期が短く早ければ2~3ヶ月で完成します。

注意点は、工期の短さを重視してしまうと間取りの自由度が制限され、注文住宅の魅力が低下してしまうことです。自由度の低さが気になる場合は、工期に余裕を持って他の選択肢も検討したほうがよいかもしれません。

家を建てる期間について詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。

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リフォームしやすいほうがよい場合

将来のリフォームのしやすさを重視する人は、木造軸組工法がおすすめです。壁や柱を撤去しやすく、床をなくして吹き抜けへのリフォームも検討できます。

暮らしやすさの基準は年齢や家族構成で変わり、増築や減築が必要になるかもしれません。木造軸組工法を採用し、将来の選択肢を増やしておくことで長く快適に暮らせます。

気密性・耐火性を高めたい場合

気密性・耐火性を重視した家を建てたい人は、鉄筋コンクリート構造がよいでしょう。壁の内部までコンクリートが詰まっているため、気密性が高いです。また木材のようにコンクリート自体が燃えることはなく、1,000℃の火に2時間さらされても、強度が変化しないといわれています。

工期の長さやコストの高さを覚悟する必要はありますが、安全に長く住みたい場合は鉄筋コンクリート構造を選びましょう。ただし熱は木材より伝わりやすいため、断熱の対策は必須です。

まとめ

ハウスメーカーの各社が提供している工法・構造は、それぞれにメリットやデメリットがあり、種類によって理想の注文住宅の条件を満たせない場合があります。建ててから問題点に気づいて対処しようとしても、多額のリフォーム費用がかかってしまいます。根本的な解決ができないこともあるため、選択の重要度は高いです。

注文住宅では、この記事で紹介してきた工法・構造の特徴を理解し、最適なハウスメーカーを探しましょう。これから数十年先までの生活の質が、今のがんばり次第で大きく変わります。理想を明確にして簡単に妥協しないことが何よりです。

注文住宅自体のメリットデメリットについて知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

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