【2024年】ハウスメーカー大手13社の特徴を徹底比較!おすすめや選び方、工務店との違いも解説

ハウスメーカーに戸建ての建築を依頼するときは、自分が思い描いている住宅のタイプの建築を得意とするメーカーに依頼することが重要です。そのためにも、ハウスメーカーのぞれぞれの特徴を知っておく必要があります。

そこで本記事では、人気ハウスメーカーの特徴を比較しながら紹介し、あわせてハウスメーカーの選び方についても触れていきます。これを読めば、理想とする家を建てられるハウスメーカーがきっと見つかるでしょう。ぜひ参考にしてください。

すぐわかる!この記事3つのポイント!
  • 大手ハウスメーカー13社の特徴と選び方について詳細が紹介されており、各社の得意分野や提供する住宅の特性が解説されています。
  • ハウスメーカーを選ぶときのポイントは、デザイン住宅性能予算の相性アフターメンテナンスの充実度が重要です。
  • 工務店との違いも明確にされており、設計自由度が高く地域密着型である工務店は、個性的な住宅を求める人に推奨されるでしょう。
目次

【大手ハウスメーカーを特集!】特徴を徹底比較

今回紹介するハウスメーカーは下記の人気企業13社です。(五十音順)

  • 一条工務店
  • スウェーデンハウス
  • 住友林業
  • セキスイハイム
  • 積水ハウス
  • ダイワハウス
  • タマホーム
  • トヨタホーム
  • 日本ハウスホールディングス
  • パナソニックホームズ
  • 旭化成ホームズ
  • ミサワホーム
  • 三井ホーム

それぞれの特徴と、主に得意分野について見ていきましょう。

一条工務店の特徴

一条工務店は、全国約460箇所に拠点を構える大手の工務店です。木質系のモノコック構造を採用して建物を建築しており、耐震性に優れた家を建てられる点が大きな強みです。高気密高断熱を兼ね備えたハイグレードな住宅を、手の届く価格で提供してくれます。

初期費用0円で搭載できる大容量太陽光発電システムも注目されており、電気代を節約したいと考えている人におすすめです。また、全館床暖房は採用率90%の人気機能となっています。

スウェーデンハウスの特徴

スウェーデンハウスはその名の通り、スウェーデンにあるような家を扱っている北欧の家屋専門のハウスメーカーです。北欧風の無垢の木材を使用した、デザイン性の高い家を建てられることが大きな魅力ですが、機能性の高い建物を提供してくれる点も強みです。

北欧の家庭では、スタンダードな回転式の木製3層ガラス窓を取り入れており、それによって防音性・気密性・防犯性の高い住宅を実現できます。スウェーデンハウスでも北欧の家庭で使われている機能を採用しているため、そのような機能性の高い住宅を実現可能です。

価格は少々高めですが、デザイン性も機能性も両方手に入れたい人におすすめです。

住友林業の特徴

住友林業は木材建材事業に実績があり、植林事業をきっかけに創業された木の家づくりに強いハウスメーカーです。木材の性質に関する知識が豊富で、高品質かつ丈夫な木材を使用することによって、何度もリフォームして何世代にもわたって住める家を提供してくれます。木造住宅ならではの夏は涼しく冬は暖かい室内を実現できます。

社員に一級建築士の資格者の割合が多く、自由設計の提案力も高いため、こだわりの戸建を建てたい人や木のぬくもりを感じる家を建てたい人におすすめです。

セキスイハイムの特徴

セキスイハイムはハイグレードな鉄骨住宅が得意で、工場で80%以上を完成した状態で現場での作業に移るため、施工者によって精度が落ちる可能性が低いことが特徴です。工期が短いこともメリットですが、耐震性が強く安心して住める家を建ててくれるという大きな魅力があります。

ただし、4トントラックが入れる敷地でないと工事ができないため、狭い土地が多い都心などで依頼することは難しそうです。広い土地に建てる予定の人や完成度の高い丈夫な家を建てたい人におすすめです。

積水ハウスの特徴

積水ハウスは、年間供給戸数が最も多い業界最大手のハウスメーカーです。「ファミリー スイート」による自由度の高い設計が特徴で、独自の工法により高い耐久性の家を建てられる点も大きな魅力のひとつです。

住宅のデザインはシンプルなものが多く、重厚感と高級感のあるデザインが幅広い層からの人気を獲得しています。ただしデザインのパターンが決まっているため、デザイン性の高い家を購入したいと思っている人にはあまり向いていません。

積水ハウスはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やグリーンファーストゼロなど、環境に配慮した取り組みを行っている点も他社と比較できます。環境問題への取り組みに強く興味を持っている人におすすめです。

ダイワハウスの特徴

ダイワハウスは一般的なハウスメーカーよりも天井が高く設定されているため、開放感のある空間を実現できるのが大きな特徴です。耐力壁D-NΣQST(ディーネクスト)を採用する鉄骨造の家と、耐力壁Gran-Device(グランデバイス)を採用する木造の家から希望の構造を選択することが可能です。

通常の鉄骨住宅は熱を伝えやすいという欠点があるのですが、ダイワハウスが手掛ける鉄骨住宅は外ばり断熱のXEVOを採用しており、外部の熱が内部に伝わりにくい造りになっています。

シンプルモダンなデザインの家を建てるのが得意で、都市型住宅を求めている人たちに人気があります。

タマホームの特徴

タマホームは、品質のよい家を安く建てられることで有名なハウスメーカーです。独自の見積もりシステムや間取り作成ルールを取り入れ、建材や設備の選択範囲を絞りローコストを実現しています。業界内でも長い60年の長期保証があるため、アフターサービスも充実しています。

ただし間取りは自由設計とはなっているものの自由度は低く、セミオーダー的な注文になります。自由度にこだわりがない場合は、コストを抑えて品質のよい住宅を建ててもらえるため、タマホームがおすすめです。

トヨタホームの特徴

トヨタホームは自動車メーカーで有名なトヨタのグループ会社です。鉄骨ラーメン構造や鉄骨軸組工法を採用しているため、ハウスメーカーの中でも耐震性に優れた家を建てることが得意です。これはトヨタ自動車の創業者が戦後の焼け野原を目にして、木造の家では燃えてしまうのでよくないと考えたためだといわれています。

さらにトヨタホームは街の景観にもこだわっているため、街のコンセプトにもこだわりがある人におすすめです。

日本ハウスホールディングスの特徴

日本ハウスホールディングスは、旧名・東日本ハウスとも呼ばれていました。和風づくりの家に強く、伝統的なスタイルから和モダンスタイルまで和に関するバリエーションに富んでいます。主力商品である日本の家・檜の家「館」「極」「輝」「雅」、のほか、平屋の家、2,000万円台から価格や間取りを選んで建てられる「匠の技 クレステージ28」など住宅商品のラインナップも充実しています。

デザイン賞などの受賞歴も多いため、和のデザインにこだわった家を建てたい人におすすめです。

パナソニックホームズの特徴

パナソニックホームズは、家電メーカーでも有名なパナソニックのグループ会社です。家電メーカーならではの暮らしやすさへの提案力が強みで、Iot(アイオーティ)やスマートハウスなどの提案も得意としており、床下の地熱を利用した独自の第一種換気システムを採用しています。

ライフスタイルをデザインするように家をデザインすることが得意なため、外観などのデザインよりも暮らしやすさを優先した家を建てたいと思っている人におすすめです。

旭化成ホームズの特徴

旭化成ホームズの主力商品であるへーベルハウスは、コンクリートのような強度がありながら軽量化した外壁が特徴です。重量鉄骨を構造部材に採用しており、耐支援性が高い家を建ててくれます。3階建て住宅や二世帯住宅など多彩な生活環境への提案も得意で、特に二世帯住宅を建てる予定の人におすすめのハウスメーカーといえます。

また、ヘーベルハウスは外壁のデザインの形成が可能なため、好みの素材を選択してデザイン性のある外観の家を建てることも可能です。

ミサワホームの特徴

ミサワホームも全国展開している有名なハウスメーカーです。木質系パネルのモノコック構造や制振装置MGEOなどを採用し、強度を確保した丈夫で耐震性に優れた住宅を建ててくれます。主にデザインと設計に力を入れているメーカーのため、デザイン性の高い家を建築可能です。安全面を配慮した上でハイセンスな家を建ててくれるのが大きな強みです。

ミサワホームを象徴する商品は「GENIUS 蔵のある家」で、住宅業界初のグッドデザイングランプリを受賞しています。家のデザインにこだわりたい人は、ミサワホームが最もおすすめといえます。

三井ホームの特徴

三井ホームも大手にしては珍しく、デザイン性にこだわりを持ったハウスメーカーです。価格が高いという難点はありますが、外部の建築家やインテリアコーディネーターが家づくりに協力するため、自由度が高いデザイン性に優れた住宅を建ててくれます。

また、ツーバイフォー工法を普及させたハウスメーカーでもあり、耐震性や気密性も高い安心して暮らせる住宅を提供してくれる点も大きな魅力のひとつです。

特徴を踏まえてハウスメーカーを選ぶポイント

ハウスメーカにはそれぞれに魅力があるので、迷ってしまうという人も多いでしょう。ここではハウスメーカーを選ぶポイントについて解説していきます。自分の建てたい家に合ったハウスメーカーは、どのようにして探したらよいのかを見ていきましょう。

  • デザインや住宅性能が希望の水準にあるか
  • 予算に合った家が建てられるか
  • アフターメンテナンスは充実しているか
  • 住宅展示場で実際に見てみる
  • 担当者は信頼できるか
  • 複数社に見積もりを依頼して比較する

デザインや住宅性能が希望の水準にあるか

ハウスメーカーを選ぶ際に最も重要な点は、デザインや住宅性能が希望している水準にあるかです。それを見極めるためには、自分や家族がどのような間取りや設備を求めているのかを明確にしておくことです。

それによってどこのハウスメーカーを選べばよいのかが、おのずとわかってきます。どんなデザインや住宅性能が理想なのかを家族でしっかりと話し合い、その中で絶対に採用したいものの優先順位を決めておきましょう

ハウスメーカーによって得意分野は異なるため、自分たちが求める構造やデザイン・住宅性能の家を建てることが得意かどうかも要確認事項です。

予算に合った家が建てられるか

ハウスメーカーを選ぶ前にやるべきことが予算を決めることです。予算を明確にして、どこにお金をかけてどこを抑えるのかを考えておきましょう。計算が難しいと感じた場合は、オンラインで使えるライフプランのシミュレーターを使ってみるのもおすすめです。ここでは例として、金融庁ライフプランシミュレーターにリンクをするので、参考にしてください。

もし自分たちだけで予算を立てることが難しい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも手段のひとつです。「お金をかけてまで相談するのは…」などと考えがちですが、家を買うことは人生でも大きな買い物になるため、プロに相談するのは一般的なことです。

アフターメンテナンスは充実しているか

家を建てたらそれで終わりではなく、その先の生活のことも考えて購入しなければなりません。ハウスメーカーによってアフターメンテナンスのサービス内容や充実度は異なるため、購入後も任せられる会社かを調べることも重要です。

大手ハウスメーカーなら、国が定める期間の倍以上の保証期間をとっている場合も多いので、依頼する前に補償期間はどれくらいか調べてみましょう。また地域内での評判をリサーチすることも大切です。

住宅展示場で実際に見てみる

家を購入する際に、ホームページやカタログを見て比較することも大切ですが、ハウスメーカーが作った住宅を実際に目にしてみることも重要です。具体的にどうやって見ればよいのかについては、住宅展示場を見学することがおすすめです。住宅展示場に行けば実際の質感や広さなどを見ることができます。

ただし自分が注文する予定の家よりも、高いグレードの仕様で建てられている場合も多いので、その点は含んでおきましょう。

担当者は信頼できるか

どんなハウスメーカーに依頼するにしても、重要なのは営業担当者です。依頼する会社に信頼できる営業担当者がいることは、理想の家を建てるにあたって非常に重要です。営業担当者は会社と施主をつなぐ大切な役割があり、担当者がしっかりしていれば失敗する可能性は非常に少なくなるといえます。

経験や知識がなかったり、相談や質問に答えられなかったりする担当者は信頼できるとはいえません。こちらの要望をくみ取り、説得力のある提案ができる営業担当者がいる会社を選ぶことが大切です。

複数社に見積もりを依頼して比較する

ハウスメーカーを選ぶ際は、いきなり1社に絞って依頼してしまうと損をする可能性が高いです。住宅の購入は非常に高い買い物となるため、ハウスメーカー選びの段階での失敗は避けたいものです。失敗を避けるためにも必ず複数の会社に相見積もりをとって、比較してから最もよさそうな会社を選びましょう。

特に、見積もりの根拠もしっかり教えてくれる会社は、安心して工事を任せられるでしょう。見積もりの内容について疑問点があったら質問してみてください。

大手ハウスメーカーと工務店の特徴の違い

住宅の建築会社としては、ハウスメーカーの他に工務店があげられます。ハウスメーカーと工務店にはどのような違いがあるのかや、工務店はどのような人におすすめなのかについて紹介します。

工務店は地域密着型で営業

ハウスメーカーは、独自ブランドを全国規模で展開している大きな建設会社です。全国に支社や支店があり広いエリアに対応しています。一方で工務店は、特定のエリアを対象として地域密着で営業を行っている会社で、工事全体の責任を任されており、工事に関する職人の手配などを行います。

ハウスメーカーのほうが工期は短く、品質も安定している点が特徴です。しかし工務店のほうが設計自由度が高いため、こだわりの家を建てたい方には工務店をおすすめします。

デザイン性が高く高性能な家づくりを得意とする地域密着型の工務店を紹介したこちらの記事もおすすめです。

フルオーダーで作るなら工務店がおすすめ

ハウスメーカーはある程度プランが決まっているため、施主が設計などに関われる自由度はそう高いとはいえません。もし家へのこだわりが強く、一から作りたいと思っているのであれば工務店への依頼がおすすめです。

工務店にもよりますが、ハウスメーカーよりも広告宣伝費をかけていないところが多いため、費用が安くなる傾向があるなど、ハウスメーカーとは違ったメリットがあります。また地域密着型なので、何かあったときにすぐに駆けつけてくれるという点は大きな魅力です。

大手のハウスメーカー選びに関するよくある質問

住宅ローン控除(減税)とは?

住宅ローン控除制度とは、金利負担の軽減を図るためにつくられた制度です。住宅購入から10年間毎に年末の住宅ローン残高、または住宅の取得対価のうち少ない方の金額の1%が所得税から控除されます。

本体工事費と付帯工事費とは?

「本体工事費」とは基礎・外壁・屋根・建具・内装など建物本体をつくる工事費用のことです。「付帯工事費」とは本体工事費以外の建物本体の全ての工事にかかる費用のことをいいます。

本体工事費は総費用の7〜8割程度となります。

まとめ

一口にハウスメーカーといっても、会社によってその特徴や得意分野は多種多様です。それぞれのハウスメーカーの特徴を理解して、自分が住みたい理想の家を建ててくれるハウスメーカーを探しましょう。

ハウスメーカーを選ぶ際は複数社に相見積もりをとって比較したり、展示場を見に行ったりすることも重要です。特に依頼したハウスメーカーに信頼できる担当者がいるかどうかは、家という最も大きな買い物をする際にはとても大切なので、ハウスメーカー選びは慎重におこないましょう。

※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
https://www.rosenka.nta.go.jp/
https://www.retpc.jp/chosa/reins/
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf


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この記事を書いた人

マイナビニュース不動産査定編集部は、家の売却、家づくり、リフォームなど不動産に関わる様々な情報をわかりやすくお届けします。

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