みなさんは「コンポーネント」というロードバイクのパーツをご存知でしょうか?コンポーネントとは、クランクやブレーキ、ディレイラーなどのパーツ群の総称です。「変速の操作性」「ブレーキの制動力」などに関わるパーツ群で、ロードバイクの乗り心地を大きく左右します。

  • SHIMANO 105Di2

先日シマノから発売された「SHIMANO 105Di2」は以前の記事でもご紹介したように、上位モデルだけの機能だった「変速の電動化」を実装したコンポーネント。最高峰のコンポーネントがミドルクラスの価格帯で手に入るようになり、2022年9月の発売以来大きな注目を集めています。

そんな105Di2の魅力をより多くの方に体感してもらうため、シマノ初の試みである試乗会が2022年10月1日と2日にわたって稲城中央公園で開催されました。

今回は、試乗会の様子と初心者が105Di2を搭載したロードバイクに試乗した感想についてレポートします!

ロードバイクの聖地!稲城市で「105 Di2」の試乗会開催!

訪れたのは105 Di2試乗会の会場、東京都稲城市の「稲城中央公園」です。

  • 稲城中央公園

稲城市は「自転車のまち稲城」を掲げる、ロードバイクに明るい街。夏季五輪「自転車競技ロードレース」の舞台に選ばれた他、市内にはサイクリストの聖地「南多摩尾根幹線道路」をはじめ、「多摩川サイクリングコース」があります。

公園の入り口には、そんな稲城市を象徴するキャラクター「オネカン戦士稲城ぺダリオン」のモニュメントが。ロードバイクと一緒に食事やカフェを楽しめるZEBRA Coffee & Croissantもあり、イベント当日は試乗前後のサイクリストたちで賑わっていました。

  • ZEBRA Coffee & Croissant

    ZEBRA Coffee & Croissant。店内にもロードバイクスタンドがあり、サイクリストに優しいカフェ。

公園内の特設ブースに足を運ぶと、105 Di2の解説に奔走するスタッフと試乗するサイクリストたちで大盛況!ブース中央には、105 Di2を搭載した「RIDLEY」「DAVOS」等のロードバイクが並んでおり、イベント参加者のみなさんは目を輝かせながら自分の番を待っていました。

  • 稲城中央公園内の特設ブース

    ブースの外観。朝から多くのサイクリストで賑わう。

  • 105Di2搭載の自転車

    試乗できる105Di2搭載の自転車がずらり。

  • RIDLEY公式アンバサダーYUKARIさんとサイクリスト

    RIDLEY公式アンバサダーYUKARIさんによる案内の元、一斉に試乗コースに。

  • サイクリングを楽しむ人々

ちなみに、試乗会の参加方法は会場にて申込用紙に記入するだけ。また、イベントに参加してSNSに投稿すると、105Di2特製コースターが入手できるというキャンペーンも実施されていました。会場内やZEBRA Coffee & Croissantでは、特製コースターを手に写真を撮影している方々を多く目にしました。

  • 105Di2特製コースター

    105Di2特製コースター。

シマノセールス島田さんに聞く!105 Di2の魅力!

ここで、105Di2の性能や魅力について改めて解説しましょう。お話を伺ったのは、シマノセールス株式会社の島田真琴さんです。

  • シマノセールス島田さん

105Di2のコンセプトは「IT'S A NEW DAY(新しい1日)」。105Di2を搭載したモデルに乗ると「昨日までとはまったく異なる新しい世界が広がる」というメッセージが込められています。「IT'S A NEW DAY」を感じられる105Di2の性能とはどのようなものなのでしょうか?

  • IT'S A NEW DAYロゴ

Point1.電動化によるストレスフリーな変速を実現

105Di2の最も大きな特徴は、Di2を搭載することで変速操作がとてもラクになった点です。コンポーネントの電動化によって、シフトレバーを指で軽くクリックするだけで変速ができるようになりました。

  • 105Di2のシフトレバー

    ブレーキと変速を担うSTIレバー。

以前の105のシフトレバーはいわゆる機械式のタイプで、レバーを指で強く押し込んで変速する必要がありました。このような特性上、女性や手の小さい方など、握力の弱い人にとっては大きな負担に。走るのが楽しくなくなってロードバイクに乗らなくなってしまうということもあったそうです。

  • シフトレバーの説明

    これまでは変速の際に「レバーを強く押し込む」感覚だったものが、「クリックする」という感覚に。

電動化によって、変速時にチェーンが外れてしまうリスクも軽減されています。「外れるかも」という不安を感じることなく、直感的にベストなギアを選ぶことができますよ!

また、機械式から電動式になったことで、持ち手が非常にコンパクトになったのもポイントです。


Point2.シンクロナイズドシフトでフロントギアが自動変速する

リアの変速に応じて自動でフロントギアも変わる「シンクロナイズドシフト」も105Di2の特徴です。

リアの変速に合わせてフロントも自動調整されるため、操作するのは実質リアシフトだけ。この機能を利用することで「フロントギアを変速するタイミングがわからない」「リアは軽いのにフロントは重いまま」という、初心者が抱えがちな悩みから解放されます。

シンクロナイズドシフトの解説動画。

また、自動調整されるギアの組み合わせを自分好みにカスタマイズしたり、そもそもシンクロナイズドシフトを解除したりできるのもポイントです。変速に慣れるまで、非常に便利に活用できるでしょう。

リアを変えるだけで自動変速してくれるので、乗りながら考えることが減り、よりストレスフリーに自転車を楽しめると思います。初心者で変速に慣れたい方におすすめです!


  • 島田さんとライター児島さん

    これまでは右手でリアギア、左手でフロントギアを操作していましたが、この機能があれば極論右手だけの操作で事足りてしまいます。

Point3.安定した制動力を実現するディスクブレーキ

ディスクブレーキが搭載されたのも105Di2の大きなトピックのひとつです。以前の105に搭載されていたリムブレーキにも十分な制動力があるのですが、坂道でブレーキをかけながら下る際の負担が大きく、雨になるとどうしても制動力が落ちてしまうというデメリットがありました。

  • 105Di2のディスクブレーキ

    105Di2のディスクブレーキ。ホイールの外側の「リム」部分を挟み込んで制動するリムブレーキと異なり、車輪の中央側の「ディスク」を挟んで制動する。

リムブレーキからディスクブレーキに変わったことで、より少ない力で自転車のスピードを調整できるようになり、雨で濡れてもそこまで制動力は低下しません。手の負担を大幅に軽減でき、坂道でしっかりスピードを落とせるため、安心感も十分です。

ブレーキによる手指の負担もロードバイクに乗る際のストレスのひとつです。

これまでリムブレーキだった人はもちろん、これから始める初心者の方にこそおすすめしたい機能です!


SHIMANO 105Di2について詳しくはこちら

島田さんに詳しく解説してもらい、試乗に向かいます。マウンテンバイクを少しかじった程度で、ロードバイクはほぼ初体験のライター児島が105Di2の魅力を体験!初心者としてのインプレッションをお伝えします。

105Di2の魅力を実感!「DAVOS」のD-309・ネオ スポルティーフに試乗してみた!

まずは試乗するロードバイクのセッティングを行います。

ロードからグラベルにも対応。「DAVOS」のD-309・ネオ スポルティーフ

試乗させてもらったのは、105Di2を搭載した「DAVOS」のそんなライド&フィッシュを、イベントを通じて発信しているD-309・ネオ スポルティーフです。セッティングを担当してくれたのは株式会社フカヤの伊藤敬太さん。

  • フカヤ伊藤さん

「DAVOS」のD-309・ネオ スポルティーフは、ロード、グラベル(砂利道)、バイクパッキングツーリングなど、多様な楽しみ方ができるモデルです。

  • DAVOS」のD-309・ネオ スポルティーフ

グラベルでも安定して走行できるように太めのタイヤを採用。フレームにはバッグを装着するためのアイレットが複数搭載されています。グラベル専用ということではなく、ロードを速く走ることもできるので、ロードもグラベルも楽しみたいというユーザーにぴったりな一台です。

ロードレースに出るほどではないけど、長めのツーリングを楽しみたい方、小旅行気分でバイクパッキングをしてみたい方におすすめです!

太めのタイヤと105Di2を合わせることで、とにかく快適性が高いモデルだと自負しています。


キーワードは「快適」!105Di2の魅力を体験!

レバーの操作方法やコースの説明を受け、いよいよスタート!スタッフさん先導のもと、稲城中央公園を周回する約20分のツーリングの始まりです。

  • サイクリスト

短いコースではあるもののアップダウンがあり、105Di2の性能をしっかり試せました。

  • 試乗する児島さん

スタートして最初は長めの登り。ギアを軽くするためにシフトレバーをクリックすると、瞬時にチェーンが反応してフッと軽くなります。さらにギアを軽くしようと2度クリックすると、ほとんどタイムラグがなく「カチャ・カチャ」とシフトダウンが完了。

これまではマウンテンバイクの機械式シフトレバーしか操作したことがなかったため、電動変速のあまりのスムーズさに驚きました!

機械式の場合はレバーをグッーと押し込む必要があるのですが、本当にクリックするだけで変速ができます。


坂道を登り切った後、次は長めの下り坂に差し掛かります。スピードを出すため、次はギアを重くしていきます。軽いギアから重いギアへの変速もスムーズで、「トン・トン・トン」とレバーをクリックするのに合わせて、気持ち良く変速されます。機械式に比べると、タイムラグが半分以下になっている印象。変速がスムーズにいかないときの煩わしさを一切感じません。

続いて信号機が近づいてきたため、ブレーキをかけてスピードを落とします。軽めにブレーキレバーに触れるだけで、グーっとスピードが落ちていきます。少ない力でブレーキが反応するので、ワイヤーブレーキとは安心感が違います!必要な握力もワイヤーブレーキより少なく済むので「これなら長い距離でも気楽に走れるかも」と感じました。

  • 試乗する児島さん2

20分のコースを走り終わり、機械式レバーとワイヤーブレーキに比べて、変速・制動が驚くほどスムーズ・スピーディーで、負荷やストレスを感じずとにかく快適なのが105Di2の印象!ツーリングの距離が長くなればなるほど、性能のすばらしさを感じられる気がしました。

正直、105Di2は初心者の方にとって安いとはいえません。しかし、最高峰と遜色ない性能をミドルクラスの価格帯で入手できると考えると、コストパフォーマンスは高めだと思いました。

ツーリングを続けて、いずれ機械式・ワイヤーブレーキから電動変速に乗り換えることを考えると、長期的には105Di2の方がお得と考えることもできるでしょう。


また、機械式・ワイヤーブレーキに限界を感じている中級者以上の方にとっては、間違いなく「IT'S A NEW DAY(新しい1日)」を提供してくれるはず。購入に躊躇している方は、ぜひ試乗してみてください!

SHIMANO 105Di2について詳しくはこちら

RIDLEY公式アンバサダー「YUKARIさん」に聞く!105Di2の魅力

最後に、試乗会でコースの案内役を務めていたRIDLEY公式アンバサダー、SNSでロードバイクの魅力を発信しているYUKARIさんに105Di2の印象を聞きました。

  • RIDLEY公式アンバサダーYUKARIさん

3週間ほど前から105Di2に乗り始めたのですが、変速が本当にスムーズです。また、ハンドル部分も機械式に比べるととてもコンパクトなので、特に私のような女性には、手の負担が少なくツーリングがより快適になりました。

この魅力を知ってしまうと、もう機械式のタイプには戻れないって感じましたね。


初心者の方におすすめできるポイントを尋ねると、以下のような返答が。

初心者のときはギアを変えるタイミングがわからなかったり、ギアチェンジに失敗したりして、そのまま転倒してしまうということがあるのですが、105Di2であればギアチェンジでミスをすることがほとんどありません。

転倒するリスクがかなり低いと思うので、初心者の方でも安心してロードバイクを始められるモデルだと思いました。


さらにディスクブレーキが搭載されているのも初心者におすすめできるポイントとのこと。

ディスクブレーキが搭載されているのもポイントで、雨で濡れてしまっても制動力があまり落ちません。慣れないうちはブレーキの効きが悪くなると怖いと思うのですが、105Di2は制動力が非常に高いので、事故のリスクも減ると思います。

安全・快適を重視してロードバイクを始めたいという方には本当におすすめできるコンポーネントです。


  • YUKARIさん

    「変速レバーをクリックしたときのカチ、カチという音が気持ちよくてヤミツキになります(笑)」とYUKARIさん。このような使用感の良さも長く愛用する道具には欠かせないポイントでしょう。

105Di2は、これからロードバイクを始めたい方にもおすすめ!

試乗会やインタビューを通じて、105Di2の魅力を実際に味わうことができました。

コンポーネントの電動化により、驚くほどスムーズな変速を実現。また、ディスクブレーキの搭載によって制動力が高まり、安全性や安心感も各段に向上しています。

  • 105Di2が搭載されたロードバイク

その魅力は、機械式からの乗り換えを検討している人にはもちろん、これからロードバイクを始めたいという方にも間違いなく深く突き刺さるでしょう。

興味がある方は、ぜひお近くのロードバイクショップで105Di2に触れてみてください。一度体感すると、すぐに虜になるはずです。

SHIMANO 105Di2について詳しくはこちら

シマノブランドの取扱店はこちら

もっと自転車のことを知る!

***

シマノは、世界中の自転車を愛する人の感動に寄り添いたいと願い、品質にこだわった本当に信頼されるものづくりをめざしています。
今までもこれからも「こころ躍る製品」を皆様にお届けしてまいります。

Photo:photographer_eringi

[PR]提供:シマノセールス