貧困、気候変動、海洋汚染、衛生問題、ジェンダー平等など、ニュースを見ると必ずと言っていいほど世界規模の問題が飛び込んできます。「良くなってほしいとは思うけど、壮大すぎて自分にできることってあるのかな……」って感じませんか?

今回はそうした問題について読者にリサーチ! 同世代の問題意識やアクションを紹介します。

71%が「SDGs・ESG」を聞いたことあると回答

SDGs(エスディージーズ)、ESG(イーエスジー)という言葉を耳にしたことはありますか?

これらの2つのワードについて、マイナビニュース世代はどれくらい関心がある? 約300人に聞いてみました!

※アンケート出典: 2021年4月28日実施のWebアンケート/302名/マイナビニュース調べ

「ある」と答えた人が圧倒的! アンケートによると約71%(302人中215人)もの人が、「SDGsやESGという言葉を聞いたことがある」と回答しました。

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、国連サミットで採択された“持続可能な開発目標”のこと。ひと言で言えば、「より良い世界をみんなで目指そう」ということです。ESGは「環境(Environment)、社会性(Social)、企業統治(Governance)の3つの要素に着目して投資をしましょう」という、いわば目標達成のためのプロセスのこと。国や企業、投資家などが、これらの目標達成に向けて取り組んでいます。上記アンケートで「ある」を選択した人に「どこで耳にしたのか」を聞いたところ下記のような声が多く集まりました。

ネット記事を見たり、テレビ番組で聞きました。(女性・38歳)

企業の会社概要や事業方針などで耳にしました。(男性・31歳)

世界中で注目されている言葉だけに、日常生活の中で自然と情報が入ってくるのかもしれませんね。

投資に関するネット記事で見ました(男性・36歳)

株式投資を始めたいと思って勉強中。インターネットで投資テーマについて調べている中で見かけました(女性・35歳)

上記のように、投資に関心を向けている人々の間でも注目度が上がっているようです。

「SDGs・ESG」についてもっと詳しく知る

SDGsを達成することで、どんな社会が実現できると思う?

SDGsは「すべての人に健康と福祉を」「気候変動に具体的な対策を」「働きがいも経済成長も」など、17の目標を掲げています。アンケートでは、みなさんにどのような目標に最も関心があるかを聞きました。

※アンケート出典: 2021年4月28日実施のWebアンケート/302名/マイナビニュース調べ(上記は「SDGやESGという言葉を聞いたことがありますか?」の設問で「ある」を回答した方に質問)

上記回答をした理由について、このような声が寄せられています。一部を紹介します。

すべての人が健康で幸せな生活を送れるようになってほしいです。世界共通の問題であると感じます。(女性・30歳)

世界中の人がストレスなく働き、活躍できるようになってほしいですね。労働環境の改善というのは今後、特に必要なものだと思います。雇用環境の不安がなくなれば、世の中はもっと良くなると思います。(男性・39歳)

美しい自然を守り続けたいです。脱炭素が進むことを祈っています(男性・36歳)

気候変動が続いても消費者が困らない生産パターンが確保されてほしいです。地球温暖化が進んでいるので、できる限り二酸化炭素を排出しないクリーンな社会が実現できたらいいですね(男性・34歳)

今、社会が目指すのは“サスティナブルな社会”。環境を壊さず、平和で豊かに、ずっと生活し続けている社会へ向けて世界が一歩ずつ動き出しています。健康で幸せな生活、ストレスのない働き方、クリーンな社会など、みんなが望む社会が実現したら素晴らしいですね!

サスティナブルを意識した行動は身近なことからできる!

※アンケート出典: 2021年4月28日実施のWebアンケート/302名/マイナビニュース調べ

アンケートでは、約半数の人が「サスティナブルに配慮した行動をしている」と回答しました。では、どのような行動をしているのでしょうか。配慮した行動をしていると回答したみなさんに聞いてみました。

※アンケート出典: 2021年4月28日実施のWebアンケート/302名/マイナビニュース調べ(上記は「サスティナブルに配慮した行動をしていますか?」の設問で「はい」を回答した方に質問)

エコバッグを持参したり、レジ袋をもらわないといった行動をしている人が多いようです。2020年7月1日からレジ袋が有料化(※海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のものなどは除く)されたことも意識するきっかけとなったかもしれません。次いでリサイクルを挙げる人が多くみられました。無駄遣いをしないことも限りある資源を大切にするうえでとても大切なことですよね。

上記回答にはこのような声が寄せられていました。一部を紹介します。

エコバッグの持参、牛乳パックや食品トレーなどのリサイクル、地産地消の野菜を選ぶなどしています。(女性・35歳)

常にエコバッグを持ち歩くほか、割りばしや使い捨てのプラスチック製品をなるべく使わないように配慮しています。(男性・33歳)

ごみの分別を徹底しています(女性・30歳)

割りばしを使いません。(男性・39歳)

ESG投資をしています(男性・39歳)

みんな身近なことからサスティナブルな行動を取り入れているようです。こうして見ると壮大だと思える世界規模の問題にも自分が役に立てることがわかりますね。日常生活の中で、ほんの少し意識を変えるだけで、サスティナブルな選択はできます。ごみもただ捨てるだけではリサイクルすることができませんが、「ごみの分別」をすることによって缶やペットボトル、ダンボールなどの資源は再利用され、新たな原材料やエネルギー源として生まれ変わります。「割りばしを使わない」という行動もごみの減量につながる行動ですね。

少数意見として「ESG投資をしている」という回答がありましたが、「ESG投資」はどのようなものなのでしょうか。「ESG投資」とは、SDGsの実現に貢献する投資方法のことで、いわば未来の地球に投資するようなもの。企業が環境や社会への影響などを配慮しているかを重視しているのがポイントです。私たちにとっては、少額から社会に貢献できることが魅力のひとつでもあります。

資産運用自体が、20~30代のうちから長期スパンで計画・実行することが、自分の将来につながると言われています。選択の余地があるなら、モノだけでなく運用もサスティナブルな方法を取り入れたいですね。自分ができるSDGsの方法のひとつとして、「ESG投資」を始めてみるのも良いかもしれません。まずは、できることから少しずつ行動を起こしてみてはいかがでしょう?

ESG投資を始めてみる!

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■環境に関するアンケート
調査期間:2021年4月28日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数 :302人
調査方法:マイナビニュースインターネット調査

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