突然ですが、現在厚生労働省が就職氷河期世代の方を対象に、タクシー会社への就職支援を行っていることをご存知でしょうか?

雇用環境が厳しい時期に就職活動を行っていた35歳~54歳※1の世代の方に向け、資格取得やキャリアコンサルティングによる相談から、正社員として安定した就職を得るまでを無料※2で支援※3しています。

でも「タクシー運転手」って、ハードな働き方なのでは……? 運転が得意でないと無理なのでは……? そんな疑問も沸いてきます。知ってそうで意外と知らない「タクシー運転手として働く」こと。そこで今回マイナビニュースでは、誤解されがちな「タクシー運転手」としての働き方のウソ・ホントをズバッと斬っていきます。

※1本事業では、現在35歳~54歳までの方を対象にしています。
※2免許証交付費等、一部費用を除きます。
※3本事業は資格取得の支援のみを目的とするものではなく、タクシー会社への就職を希望される方の就職支援を目的としています。

あなたはいくつわかる!? タクシー運転手のウソ・ホント

タクシーといえば、四六時中、街なかをくまなく走り続けている印象があります。まず気になってしまうのは、その労働環境について。実際のところ、どうなのでしょう?

[疑問]
タクシー運転手は、昼夜問わず、長時間働き続けないといけないの?

[真実]
間違いです!
勤務時間や勤務日はローテーションの中から選べます
育児や介護をしながら働く方も!

タクシー産業はいま、業界をあげて「働き方改革」に取り組んでいる真っ最中。様々なシフト勤務体系があり、自分の都合に合わせた働き方ができます。また、有給休暇も取りやすいそう。

「昼日勤」なら、1回の勤務時間は8時間(別に休憩1時間・お客様の都合で残業になることもあります)、1か月の乗務回数は22~23回。朝から夕方までの乗務なので他の業種と同じ生活リズムで働くことができ、アフター5もゆったり取れることが特徴です。女性ドライバーにも人気の働き方だそう。

そして効率よく稼げるのが「夜日勤」。1回の勤務時間や1か月の乗務回数は昼日勤と変わりませんが、夜日勤は終電や終バスを逃した長距離移動のお客様が多いことに加え、深夜割増料金で稼ぎやすいというメリットがあります。

また、2日分の乗務を1回の勤務時間で行う「隔日勤務」という勤務形態もあります。大都市圏ではオーソドックスな勤務体系で、勤務時間が長い分、ひと月あたりの休日が多い働き方です(※地方によっては隔日勤務のシフトがない場合もあります)。 この他にも、「車庫待ち」などと呼ばれる「泊まり勤務」という勤務形態もあります。

自分らしいワークスタイルで、無理なく長く働き続けられるのが魅力ですね。

また、「休憩時間中の行動は自由」です。私用で銀行や郵便局に行くのも自由ですし、子どもの送り迎えや家族の介護のために一旦自宅に戻るといったように、自分の裁量で休憩を取る時間を決めることも可能です。基本的には事業所の外に出て、一人で対応する仕事のため、窮屈さを感じずに働けます。

具体的に、将来結婚・出産を考えている方のシミュレーションを紹介しましょう。

まずは「隔日勤務」「昼日勤」で、タクシー運転手のスキルを身につけていきます。結婚・出産した場合は男女を問わず育児休業を取得可能。一時退職をしても、タクシー業界では、スキルのあるドライバーの再就職は歓迎されやすい傾向にあります。復職後は子育てを優先して「昼日勤」で勤務し、子供が大きくなったら「隔日勤務」や「夜日勤」でしっかり稼ぐといった選択肢も用意されています。

次の気になる疑問は、「タクシー運転手は高齢になっても続けられるものか」というもの。

[疑問]
タクシー運転手は長く働ける職業?高齢者には辛いのでは?

[真実]
間違いです!
健康であれば、現役で活躍する70代以上の方もたくさんいます

先述のように、タクシー運転手はワークライフバランスを考えながら働ける職業です。高齢になっても、自分の体力に合わせて「昼日勤」や「隔日勤務」で働き続けられるのがメリットといえます。実は、全国のタクシー運転手の平均年齢は60歳。現役ドライバーの約半数は65歳以上という業界なんです。高齢になっても無理をせず、元気に働き続けられるのが嬉しいですね。

なお、タクシー運転手の離職率はわずか10%程度。男女を問わず、年を重ねても働き続けやすい職種といえるでしょう。

[疑問]
タクシー運転手は収入が安定しない?他の運転手との競合も厳しいのでは?

[真実]
間違いです!
正当な報酬が受け取れる歩合制で、最低賃金保証や福利厚生も充実!

タクシー運転手の給与は歩合制だから、とにかく走れるだけ走らなければ厳しい……と思う方も多いかもしれません。しかし、企業の中には「基本給+歩合制+諸手当」で給与を決めているところも。また、最低賃金が保証されています。そのため、一定の給与がもらえる安心感がありつつ、やる気次第では平均以上の給与を得ることも可能です。また、同僚との競争といった影響を受けて給与が上下することもありません。

また、雇用形態は正社員として採用される場合が多く、安定した職業といえるでしょう。もちろん「福利厚生」がしっかりしている会社も増えており、社会保険や年金、健康サポート、住宅支援などのほか、仮眠室や休憩所の設備、子育てをする方に向けた育児施設を用意する企業も増えています。

さて、最後の疑問はこちら。タクシーに乗車した時、タクシー運転手と会話する方も多いと思いますが……。

[疑問]
運転が得意な人、話すのが得意な人でないと就職できない?

[真実]
間違いです!
厚労省の支援事業を活用すれば、未経験でもチャレンジしやすい!

実は、タクシー運転手の新規採用者の「約7割が未経験 」なのだそう。皆さん、その前職はさまざま。そのため、運転技術に自信がない、地理に詳しくない、といった方でも一流ドライバーとして活躍できる可能性があります。タクシー運転手の就業に必要な第2種免許取得のサポートはもちろん、研修もあるので運転が不得意でも大丈夫。また、コミュニケーション研修もあるから人と話すことに苦手意識がある方でも安心してチャレンジできます。就職後も、定期的な研修制度などサポートがしっかりと整っている会社が多いそうです。

\厚労省の支援制度をCHECK!/

令和2年度よりスタートした、厚生労働省委託事業の「就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業」。一種免許を持っている方が、ほぼ自己負担なく二種免許を取得してタクシー会社の正社員になることを支援するものです。具体的には、以下の5つの支援を行っています。

  • タクシー運転手に必要な資格が取れる「第2種運転免許の取得支援」
  • 面接や人間関係などの不安をサポートする「コミュニケーションセミナー」
  • カウンセリングであなたの適正を判断する「キャリアコンサルティング」
  • タクシー運転手の仕事を実際に体験できる「職場見学/職場体験」
  • 希望の会社との面接をセッティングする「ミニ面接会」

身近に感じるものの、実際の働き方は意外と知らないタクシー運転手の世界。実は、一人ひとりのライフプランに沿った柔軟な働き方ができ、また未経験であっても年齢を問わず長く続けられる仕事といえます。

興味のある方は、今回の厚生労働省の支援を受けてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。まずは気軽に、下記のサイトから詳細をご確認ください。

※本事業は職業訓練受講給付金の対象となります(支給条件あり)。

[PR]提供:一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会