――当時、発売されていた玩具商品について、何か思い出などはあるでしょうか。

小田井:放送当時は、よく商品をいただきました。変身ベルトもそうですが、ゾルダの召喚機マグナバイザーとかね。カードを装填すると、劇中と同じ音声が出るとか、すごく出来がいいな、子どもたちが遊ぶのには申し分ないなと感じていました。『龍騎』関連の商品売り上げはとてもよかったと聞いています。まあ、当時のお父さん、お母さんは大変だったかもしれませんが(笑)。

萩野:たくさん種類も出ていたし、子どもたちにとってはすごく楽しめる商品だったと思います。

小田井:玩具といえば、仮面ライダータイガ(東條悟)の高槻(純)くんと当時話していて、彼が「今度の仮面ライダーって、いつ死ぬかわからなくて不安ですよ」って言ったんです。そうしたら僕が「大丈夫じゃない? タイガのソフビが発売されていたけれど、EXじゃなくてちゃんと番号がふられていたから、長く生きると思うよ!」って励ましたことがあった(笑)。

萩野:なるほど! 商品展開からこのライダーは「即死」じゃないなと推理したわけですね。

小田井:後で武部さんから「涼平さん、よけいなこと言わないように」って怒られました(笑)。

萩野:そりゃそうだよな(笑)!

小田井:いやあ、僕は「ここだけの話」のつもりで言ったのに、そのことをあいつ彼はインタビューで話したりするからさ(笑)。

萩野:僕も東映やバンダイの方々から玩具をたくさんいただいたのですが、放送している間に友だちから「子どもがほしがってて……」みたいに言われるんですよね。それで、あげてもあげても足りなくなって、自分で保管している玩具一式も手放してしまったんです。これにサイン書いて~とか、本当にたくさんの人から言われましたから。もう、自分用に取っておくことができないくらいだったんです。だからいま残っているのは数個しかないですね。デッカいフィギュアとか小さいやつとか。あと、最近になってファンの方からいただいたやつ。

小田井:僕、萩野くんのサインが入った王蛇の玩具をファンの方からもらったことがあるよ。

萩野:ええっ!? 涼平くんに俺のサイン入りが回ったのか(笑)。

小田井:「装着変身シリーズ」ってやつで、あなたのサインがしっかり入ってる。当時、横で見ていて知っているから、間違いなく萩野くんのサインだと(笑)。変だとは思ったけれど、でもちょっとうれしかったな(笑)。