漢方医学における「アレルギー性鼻炎」

どんな薬にも副作用はあるものだが、不快な作用は少ないにこしたことはない。そこで注目したいのが漢方薬だ。漢方医学では、そもそも花粉症のとらえ方が西洋医学とは異なっている。ここで漢方医学における、アレルギー性鼻炎が起こる仕組みを紹介しよう。

●アレルギー性鼻炎が起こる漢方的メカニズム

(1)体の冷え、過労、ストレスなどによる胃腸機能の衰え

(2)消化吸収力の低下により、水分代謝が悪化

(3)体内に停滞した水分が影響し、体の生理機能、正常に働かなくなる

(4)花粉の侵入、体内の過剰な水分に反応して鼻水やくしゃみなどの症状が出る
漢方医学においてアレルギー性鼻炎は、「水分代謝の悪化」がある場合に発症すると考えられている。そして治療のポイントは「水分代謝の改善」「体の防衛力強化」の2つだ。

漢方薬も、治療の2ポイントを押さえて配合されている。抗ヒスタミン剤に代表される西洋薬は症状を抑えることを主眼としたものだが、漢方薬は症状の改善はもちろん、症状が起こりにくい体質を目指すものだ。

花粉症に適した漢方薬は?

では、花粉症にはどんな漢方薬が適しているのだろう。ここでは、「原料生薬の厳選」と「一貫した品質管理」に注力して漢方薬を提供しているクラシエの製品から紹介しよう。

小青竜湯(10包)
小青竜湯エキス顆粒Aクラシエ
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの:鼻水、鼻炎に
[第2類医薬品]

小青竜湯・しょうせいりゅうとう……サラサラした水っぽい鼻水・くしゃみに
桂皮(けいひ)、麻黄(まおう)などが配合された小青竜湯には、呼吸器系(鼻・気管・肺など)などの水分代謝を高め、体を温めることで鼻炎を改善する働きがある。特に鼻水の多いアレルギー性鼻炎に効果的だが、薄い水様性の痰を伴う風邪のひき始めなどにも適している。眠くなる成分が入っていないので、車の運転、会議の多いビジネスマンや受験生にとてもおススメな漢方薬だ。

また、先ほど採ったアンケートで鼻づまりに悩む人も多かったので、こちらは新たにマイナビニュース会員200名に「鼻づまりについて」のアンケートを実施してみた。

Q.鼻づまりになったことがありますか?

Q.鼻炎薬など、鼻づまりに効く薬を飲んで副作用を感じたことがありますか?

鼻づまりになったことがある人は実に190人以上。その中で薬の服用により「眠くなる」、「口が乾く」などの副作用を感じたことがある人は、74人という結果となった。