なぜCOMPを開発したのか

――鈴木さんが開発された「COMP」はまさにその"完璧"を実現した製品ですよね。

鈴木:まさに、ですね。

落合:そもそもCOMPをどうして作ろうと?

鈴木:僕も研究職だからか落合さんと同じで、研究に集中しているときはできるだけ食事に時間をかけたくなかったんです。食事を作るとか買いに行くとかって行為が、もう「何やってんだろ」って思うんですよね。なんでこんなことに人生の貴重な時間を捧げてるんだろうって(笑)。でも栄養はとらないといけない。それで手軽に栄養が摂れる「完全食」を探したら、アメリカにあったんですね。「ソイレント」という製品で、これがシリコンバレーのエンジニアにすごく受けていたんです。

落合:ああ、ソイレント!

鈴木:ところがソイレントはいつまで待っても日本で発売されないし、海外からも買おうと思えば買えるんですけど、すごく高くなってしまうんです。それもバカバカしいから、自分で作ることにしました。

落合:作ろうっていうのがすごいですね。

鈴木:最初は自分のためだったんですが、ネットでレシピを公開したら反響が大きくて、それから副業で販売を始めたんですね。そのときのお客さんの中に弊社の現在の取締役COOがいまして、起業を勧められて……巻き込まれ型の人生なんです(笑)。

食事において腹持ちは超重要

――ではここで実際にCOMPを落合さんに飲んでいただき、感想を伺いたいと思います。……落合さん、いかがですか?

落合:豆乳味ですよね。もうちょっと甘い方が一般受けするかも? でも僕はこのプレーンな豆乳味が好きだな。飲み物は淡白じゃないと途中で飽きちゃうんですよね。ドロっとしたのとか、ずっと飲むのは好きじゃないので。

鈴木:ありがとうございます。実はCOMPは最初のバージョンが死ぬほどまずかったんです(笑)。

落合:へえ~!

鈴木:味をつけるとそっちにイメージが寄っちゃうので、今はニュートラルな味にしているんですよ。

落合:それで栄養も一食分が完璧に入っているんですよね。いいですね。皆、これでいいのに。食事のジャンルに「完全食」がないのが日本の欠点だと思うんですよ、僕は。完全食がこういう形でもっとスタイリッシュに提供されるべきなんです。

鈴木:新しいスタイルとして定着してほしいですよね。

落合:あと、これ、ゼリーかキャンディになると嬉しいですね。

鈴木:それは携帯性が高いから?

落合:と、手間ですね。やっぱり混ぜる手間っていうのがどうも面倒で……。ゼリーかキャンディ、あるいは最初から混ざったものが紙パックで飲めると助かりますね。あと2倍希釈とかにして、ギュギュってやったら10秒くらいで飲めるとかがいいな。

鈴木:面白いアイデアです! 参考にさせていただきます。

落合:作りおきしてもいいんだけど、冷蔵庫で冷やしたいから飲めるのは朝だけになるかな……。あっ、作ったやつを研究室の冷蔵庫に入れておけばいいのか。

鈴木:作り置き、いいですね(笑)。

落合:ところでCOMPって腹持ちはどうなんですか?

――腹持ちが重要なのですか?

落合:めちゃくちゃ重要ですよ! お腹すくとイライラするし。食事において腹持ちってすごく重要なんです。

鈴木:COMPの腹持ちは良いですよ。ネットでも腹持ちが良いと評判なんです。

落合:僕は普段グミを5分に1回くらいのペースで食べるんですよ。それをやると腹持ちがいいから。でもまとめてぐいっと飲んで、それで腹持ちする方が面倒がなくていいですよね。

鈴木:実は初期バージョンは腹持ちが悪かったんです。腹持ちを良くするためにいろいろと試行錯誤を重ねて現在のバージョンに仕上がったんです。それから、糖質についてもこだわりました。いろいろ調べた結果、三井製糖さんのパラチノース(R)がいいだろうということで採用したんです。

落合:パラチノースは消化吸収が遅く、体に負担をかけない糖質なんですよね。

鈴木:そうですね。