アニソン好きのためのカラオケ特集
■第1弾:アニカラ選曲にも役立ちます! 2010年アニソン総括+α特集
■第2弾:アニソン好きのための"カラオケ機種"徹底比較 - 東方のマメ知識つき!
■第3弾:宴会で失敗しない"アニカラのお作法"を徹底討論! - アニカラ座談会
宴会シーズン、アニソン好きが120%カラオケを楽しむために
アニソン好きのためのカラオケ特集3連発!!
昨今の日本の音楽シーンを語るうえで、欠かすことのできないトピックがアニメソングの躍進である。ヒットチャートにタイトルを連ねるだけに留まらず、ランキングのトップ争いを繰り広げた例も。もはやアニソンは、一部のマニアのための音楽ではないのだ。たとえば宴席の定番・カラオケでも、アニソンに触れるケースが増えたのではないだろうか。そこで今回、アニメソングをカラオケで楽しむためのお役立ち情報あれこれを(編集部の独断と偏見も織り交ぜつつ)お届けしたい。宴会シーズン真っ只中、アナタもアニソンカラオケ=アニカラで弾けてみようじゃなイカ!
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2010年、アニソンで1年を振り返る
2010年──今年もいろいろあったよなぁ。
……といっても「仕事でヘマした」「テストの点数が悪かった」「こっぴどく振られた」「ここのところ会話が少ない」etc.なんてことは、この際どうでもよかったりして。そう、ここで振り返るのはアニソンの記憶なのである。
あのアニメで萌え狂い、あのアニメで妄想過多に陥り、あのアニメで目から大量の汗を流し……と素敵な(?)思い出をたくさん残してくれた作品の数々。それらをリスペクトしつつ、「話題となったアニソン」という視点で2010年を振り返ってみよう。「あの曲を忘れてるぞ!」てな指摘もあろうが、あくまで一例としてご笑納いただきながら、アニカラでの曲選びなどに活用してもらいたい次第。
『GO! GO! MANIAC』(けいおん!!) |
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作詞:大森祥子 作曲・編曲:Tom-H@ck 歌:放課後ティータイム ⇒Amazonでチェック |
2010年のアニソンといえば、絶対に欠かすことのできない……というかあまりにも人気・売上が突出していたのが『けいおん!! 』。その第1弾オープニングテーマである。アップテンポなシャッフルのリズムに、これでもかと詰め込まれた譜割で歌詞が乗せられ、まるで早口言葉のようにヴォーカルが畳み掛けてくる。ひとクセあるメロディはアップダウンも激しい。カラオケで歌うとなると、息切れ必至でかなり難易度が高い。ちなみに第2弾オープニングテーマ『Utauyo!!MIRACLE』もこれに負けず劣らず、相当に難易度が高かったりする。でも、多少歌詞が飛んだって、メロディから外れたって、気にせず歌ってしまうと、これまたとんでもなく楽しかったりして。
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『NO,Thank You!』(けいおん!!) |
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作詞:大森祥子 作曲:前澤寛之 編曲:小森茂生 歌:放課後ティータイム ⇒Amazonでチェック |
また『けいおん!!」である。こちらは第2弾エンディングテーマ。イントロからちょっとハードロックな香り漂うリフで煽り、憂いを帯びたメロディで聴く者を引きずり込む。Bメロからサビにかけての突き抜けるような高揚感は、実際カラオケで歌ってもかなり気持ちいい。きらびやかな印象のオープニングテーマとベクトルは違えど、単なるアニソンの枠には収まらない青春アンセム然 とした完成度の高さは、歌ってみると、よ~くわかる。
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『Crow Song』(Angel Beats!) |
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作詞・作曲:麻枝准 編曲:光収容 歌:Girls Dead Monster ⇒Amazonでチェック |
2010年、アニソン的視点から見て『けいおん!! 』と双璧をなす人気を博したのが『Angel Beats!』。その劇中曲だ。作中に登場するガールズバンド「Girls Dead Monster」の楽曲という形でのリリース。秀作揃いの『Angel Beats!』関連楽曲だが、そのなかでもこの楽曲は評価が高い。少々食い気味に畳み込んでくるテンションの高いイントロを聴くだけで、もう大人しく座っていられないはず。カラオケでちょっとダレ気味になったところでこれを入れれば、確実に"喝"が入る。もちろん、最初にこれを歌って、そのままの勢いで歌い倒すのも悪くない
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『HIGHSCHOOL OF THE DEAD』(学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD) |
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作詞・作曲:岸田 編曲・歌:岸田教団 & THE 明星ロケッツ ⇒Amazonでチェック |
同人音楽のなかで、現在もっとも層がブ厚い「東方系」カテゴリー。そこで高い人気を集めているバンド・岸田教団 & THE 明星ロケッツのメジャーデビューシングルである。独特な緊張感あふれる学園パニックドラマ『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』のオープニングテーマ。ガチなロックバンドが放つ、ザラリとした質感と生っぽい緊張感。このテンションをカラオケで表現するのはなかなか難しいかもしれないが、そのへんは小細工ヌキにして、初期衝動そのままに押し切るべし! サビ直前のブレイクに集中。タイミングを外さなければ「おぉ~」てな感嘆の声がもらえる……と思うぞ、たぶん。
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『No buts!』(とある魔術の禁書目録II) |
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作詞・歌:川田まみ 作曲:中沢伴行 編曲:中沢伴行、尾崎武士 ⇒Amazonでチェック!! |
1990年代後半から現在にかけてのアニソンシーンを語るうえで、北海道を拠点に活動する音楽クリエイター集団「I've」の活躍を見逃すわけにはいかない。彼らがテーマソングや劇伴を担当するだけで、本編を見ていなくても音源を買う、というファンも存在するほど、クオリティの高い楽曲群が魅力だ。
本作は、あの超人気ラノベ『とある魔術の禁書目録』シリーズ原作のテレビアニメのオープニングテーマ。歌うのはI'veファミリーの一員であり、抜群の歌唱力を誇る川田まみ……なんていうかもう、鉄板である。アッパーながらも無機質な打ち込みと、ゴリゴリとひずんだギターが融合したサウンド。そこに乗せられる、特徴的なビブラートとどこまでも伸びていく高音がクセになるボーカル。まあ、カラオケで歌うには、一見、敷居が高い。実際、なかなか難曲。でも、歌っていて妙に気持ちいいのだから仕方ない。
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『夏空』(おおきく振りかぶって ~夏の大会編~) |
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作詞・作曲:尾崎雄貴 編曲・歌:Galileo Galilei ⇒Amazonでチェック |
高校野球を舞台にしたアニメのオープニングテーマ。メンバー全員10代という4ピースバンドが演奏する楽曲だ。瑞々しいメロディと無垢な歌詞。爛れたオジさん・オバさんには純粋すぎて痛いほどだが、若さの押し付けというか、弾けたノリで勢い一発、という強引さがないので、フォーキーなアレンジに身をゆだねつつ歌うと、なんか腑に落ちてしまう。歌いやすさは、当たり前だが、とても大事ということ。
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『ヴィーナスとジーザス』(荒川アンダー ザ ブリッジ) |
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作詞・作曲:ティカ・α 編曲:近藤研二 歌:やくしまるえつこ ⇒Amazonでチェック |
音楽には一家言あるリスナー、嗅覚鋭いアート系・クリエイター系の御仁、違いがわかる音楽玄人衆などなど各方面から近年高い評価を集めているバンド「相対性理論」。そのボーカルである、やくしまるえつこのソロ作は、電波系ギャグ&ラブコメ『荒川アンダー ザ ブリッジ」のオープニングテーマだ。ゆるゆるボーカルが中毒性の高い本作。カラオケでも女子がゆるゆると歌えば、男子のハートを鷲掴みである。野郎が歌う場合は……まあ、なるようになる!!
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『侵略ノススメ☆』(侵略!イカ娘) |
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作詞:月宮うさぎ 作曲・編曲:小池雅也 歌:ULTRA-PRISM with イカ娘 ⇒Amazonでチェック |
アニソンといえば、電波ソングは欠かすことのできない一ジャンル。ここのところ突き抜けた電波ソングが見当たらないな……と思っていたら、2010年秋クールに出てきましたぜリーサルウェポン! イカ娘を名乗る女のコが地球侵略のため海から出現。でも、どこかほのぼのとしたギャグストーリー……という本編にもマッチした、愛すべきおバカ感。クドいほどの「侵略!」リフレイン、萌え臭過剰な合いの手など、どこを切っても電波の香りでいっぱい。カラオケでは羞恥心を捨てて、高らかに歌おうじゃなイカ!?