2009年は、家計に厳しい1年でした。収入は増えないどころか、減給やボーナスカットという事態も。収入が増えないなら、支出を減らして、苦しい家計をしのぐしかありません。日々の出費を減らすには、何と言っても"おうちごはん"が有効です。

セブンプレミアムは10種類、トップバリュは11種類

おうちごはんの心強い助っ人になってくれるのが、PB(プライベートブランド)。このシリーズでもたびたび注目してきましたが、2大・大手スーパーのPB、セブンプレミアム(セブン&アイホールディングス)とトップバリュ(イオングループ)が、他を大きくリードしている感があります。そこで、今回は、この2大PBの数ある商品の中でも、この季節にぴったりの鍋つゆ対決をしてみましょう。

セブンプレミアムVSトップバリュ。鍋対決の結果はいかに?

まず、セブンプレミアムの鍋つゆは、よせ鍋 / マイルドなキムチ鍋 / 辛口キムチ鍋 / もつ鍋/ ちゃんこ鍋 / 豆乳鍋 / きりたんぽ鍋 比内地鶏スープ / カレー鍋 / 味噌ちゃんこ鍋 / 塩鍋の10種類。

対するトップバリュは、キムチ鍋 辛さ控えめ / キムチ鍋 辛口 / ちゃんこ鍋 醤油味 /ちゃんこ鍋 塩味 / ちゃんこ鍋 ピリ辛ごま味 / ちゃんこ鍋 味噌味 / 豆乳鍋 / もつ鍋 醤油味 / 寄せ鍋 / 鶏白湯鍋 / カレー鍋の11種類。

トップバリュの売り場

キムチ鍋対決は、みそベースとしょうゆベースで驚くほど味に違いあり!

例えば、キムチ鍋。価格は、セブンプレミアムの「マイルドなキムチ鍋」は745g入り=258円、トップバリュの「キムチ鍋 辛さ控えめ」は700g入り=248円と、おおよそ引き分けといったところでしょうか。

そして気になる味はというと、セブンプレミアムの「マイルドなキムチ鍋」は、韓国産唐辛子、コチュジャン、ラージャンの辛さが特徴。みそベースだけに濃厚な味わいで、辛さの中にも甘みがあり、辛いのが苦手な人にもウケる味です。トップバリュの「キムチ鍋 辛さ控えめ」は、しょうゆベースでセブンプレミアムよりもあっさり系ですが、魚醤の風味が効いたエスニックな味わい。インスタントつゆとは思えないツウ好みの味です。試食する前は、両者の味に大差はないと思っていたものの、実際に食べてみると、みそベースとしょうゆベースで驚くほど味に違いがありました。どちらも、市販のキムチの素やキムチの漬物を味つけに使い、自力でキムチ鍋を作りよりはるかに味の完成度が高く、間違いなくおいしいキムチ鍋ができます。

鶏がらスープ対決は、さっぱり味と濃厚味でこれまた味が大違い

続いて、鶏がらスープ鍋対決。セブンプレミアムの「塩鍋」とトップバリュの「鶏白湯鍋」を比べてみました。セブンプレミアムの塩鍋は、商品名の通りさっぱり塩味で透明のスープ。ねぎ、白菜、にんじん、しいたけなど具材そのものの味を活かす味つけです。一方、トップバリュの鶏白湯鍋は、パッケージに「鶏がらを白濁するまで煮込んだ白湯ベース」とある通り、チキンエキスがたっぷり染み出た濃厚な味わい。ごはんのおかずにも、お酒の肴にも合う味つけになっています。

両者の味の違いを比較してたとえると、セブンプレミアムの塩鍋がコンソメ味なら、トップバリュの鶏白湯鍋はポタージュスープのような味わいといったところでしょうか。いずれにしても、同じ鶏がらスープベースの鍋つゆでありながら、味わいは見事なまでに異なります。

鍋つゆを使用するメリットは、さまざまな調味料が入っているので、味が完成していること。コクや旨みを出すために肉や野菜、 昆布やかつお節などを入れなくても、充分満足できる味が出せます。おうちごはんで節約派には見逃せないメリットです。つまり、食材をあれこれ買わなくても、あるいは冷蔵庫の残り物でも、おいしい鍋が作れるというわけです。しかも、鍋つゆの値段は248~258円。

「レトルトなんて味気ない」どころか、本格的な鍋が堪能できること、請け合いです。おうち忘年会&新年会に、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

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