――よしたに少年はどんな子供でしたか?
少年時代は、テレビゲームが好きで、どちらかというと理系科目が得意な子供でした。大学も理工学部情報科に進みました。でも、子どもの頃の夢は漫画家になること。大学で映画サークルに入ってからも、雑記帳に漫画を描いていましたよ。
――雑記帳ですか。
サークルで使っていた雑記帳です。サークル仲間にはかなり好評でしたね。そして、大学を卒業してからも自分のホームページで漫画を描いていました。それを友人の編集者に見せたのが『ぼく、オタリーマン。』誕生のきっかけです。
――『理系の人々』は「理系のごあいさつ」にはじまり、「理系の理由」に至るまで、内容が「理系」尽くしとなっていますよね。現在もSEをされているから、ネタ選定は楽だったのでしょうか。
いえ、『ぼく、オタリーマン。』に比べても今回の方が(ネタ選定は)大変でしたね。基本的に『理系の人々』は、「これが理系だ」と思われる描き方だけは避けたいなと思ったんです。だから、自分の体験をベースにした日々の暮らしを中心に、理系と呼ばれる人が読んで「あるある」と共感してもらえるネタを選びました。
理系は自分の都合最優先? そして気になる理系の恋愛とは……
――よしたにさんが見る、理系と文系の違いって何でしょう。
僕の周囲を見る限り、文系は人づきあいが上手だと思います。その点、理系は"人との調整"ということを気にしない。人に気を使うということがないんです。そういうところは、僕もよく指摘されます(笑)。自分の都合がつねに優先してしまうわけです。
――いつも自分の世界に浸かっているという感じでしょうか。
自分が好きなこと、はまっていること以外には関心が薄いでしょうね。僕の最近で言えば、仕事のシステム開発を終えた後、自分の趣味のシステム開発をしたり、漫画を描いたり……。そんな感じですね。⇒性格が悪いわけではなく、そっけないだけ