みなさんは「漫画喫茶」へ行ったこと、ありますか? ここ最近は足を運んでいなかったのですが、映画『20世紀少年』を観る前に予習したほうがいいのかな? などと思い、数年ぶりに漫画喫茶へ。すると同じように考えていらっしゃる方々も多くいらしたようで、『20世紀少年』は貸し出し中。結局読めなかったんですけれども、漫画喫茶に行って、ふと10年ぐらい前を思い出し、懐かしいなぁと思ったのでした。
あれは確か、まだ私が個人でパソコンを所有しておらず、数カ月間だけ音信不通な状態になってしまったころ……まあ、ファンの方々からすると事務所も変わり、連絡先が数カ月間だけとはいえなくなったので、そう思われていたみたいです(笑)。
で、みんなとおしゃべりしたいけれど、お話する機会もないし、などと考えていたら、当時ファンの方がホームページを作ってくれていて、そこでファンの方々が集まり、チャットをしているのをインターネットで見たときに知ります。それで、みんなが集まる土曜に私も勝手に参加したくて、真夜中にお友達と"初漫画喫茶体験"をしたのでした。
土曜の深夜に当時いらっしゃった常連らしきお客さんは『新世紀エヴァンゲリオン』や『機動戦艦ナデシコ』を読んでいて、お隣では林原めぐみさんの記事を読まれていたり……。私はその当時一緒にお仕事されている方の記事や漫画が読まれていましたので、なんだかそわそわどきどきしていました。
そんななか、ファンのみんながおしゃべりしているチャットに参加。たわいもない会話でしたが、当時リアルタイムに遠い場所にいる人たちと活字で会話できることがなんだかすごいことに思え、感動して参加していたのです。けれど、当時からパソコンを持ってホームページなんかも作ってくれたりするファンの方々は、普通に文字を打つのも速い。その速さで会話しているなか、私の「こぉ~~~~~んんん~~~~~ばぁぁぁぁ~~~~んはぁ~~~~」ぐらい遅い書き込みにも、みなさん辛抱強く待って会話してくれたんですよね。
結局、確か夜11時ぐらいに漫画喫茶に入ったのですが、「さ~て、そろそろみんなバイバイ! 帰るねぇ」と言ったころには朝になっていて、自宅へ帰ったのでした。さすがに何時間も漫画喫茶に、パソコンの前に居たことにびっくりしました(多分8時間くらい居たと思われます)。今なら自宅にパソコンがある時代ですが、漫画喫茶にそのようなお出かけをしていたことを思い出し、懐かしいなぁ、時代はすごいスピードで流れてるのかも!? な~んて思ったのでした。最近知ったんですが、いまの漫画喫茶はシャワーがあったり、キャラメルポップコーン、抹茶アイスプレゼントなんていうサービスがあったりするんですね。もちろん漫画もたくさんありますし(笑)。
「地球ぎ」誕生秘話の続き
「地球ぎ」誕生秘話(2)でも書きましたが、『聖闘士星矢』のコンペ(オーディションのようなものです)に「地球ぎ」を出したときに、社長から「なんでこんな曲を出すんだ? 決まるわけがない」と言われました。そのとおりか、最初にお話がきたのは「地球ぎ」ではなく、エンディングテーマになった「君と同じ青空」。最初に監督さんのほうだったのか、エンディングのほうで使いたいとおっしゃってもらいました。
で、主題歌のほうは何組かアーティストの方が候補で残っていて、「『地球ぎ』も候補になっているのだけれど、最終選考までに歌詞などを直すならもう一度見直して出してください」と言ってもらえたのでした。そこから星矢の漫画本を1巻から読破したわけですが、やはりあえてこのままで行こう! と思い、歌詞は直さず再度提出しました。今までの「走っている星矢、強い星矢」だけではなく、続編はそこからまた成長し、かなしみや、つらさの中から、それでも前に進んでいく、もしかしたら走るばかりではなく、立ち上がって歩いていくこともあるだろう、そんな思いで「地球ぎ」はコンペに出されました。それからしばらくは返事はありませんでした。
ところがだいぶしばらく経って、この曲が『聖闘士星矢』の新しい主題歌に決まります。そうすると周りの方も「案外この曲いいかもね」と言ってもらえたり(笑)。決まる前は文句言ってたじゃーん! と内心思いつつも、ありがたい感謝の気持ちでいっぱいでした。ひとりお風呂場でハミングしていた曲です(笑)。それがいつか誰かに聴いてもらえたらいいなぁって、一緒にUちゃんと完成させた「地球ぎ」。星矢はもちろん、そのときの自分に言い聞かせるように書いた歌詞。
その歌は数年経った現在は、遠い地球の裏側のブラジルまで届き、歌ってくれたり、聴いてくれています。スペインでも歌いましたし、中国やフランスの人や、いろんな国の方からもメッセージをいただきました。そして私もまた、みんなに勇気づけられているんだなぁって思います。あー! この「地球ぎ」の初お披露目の試写会で初めて原作者の車田先生にも会いしたわけですが、なんとまた一撃(一言)いただきました(笑)。それは、また次週お話しますね。
See you soon love xx.