新型車両E657系が常磐線を駆け抜ける

今年デビューし、常磐線特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」で活躍するE657系。一見「コワモテ」な風貌ながら、全席コンセント付きでブロードバンド環境も整備され、走行中も静かで快適。「コワモテだけどじつは優しい」、そんな印象の車両だった。

列車情報

JR東日本 E657系

基本情報

常磐線特急の車種を統一し、さらなるサービス向上をめざして開発された車両。651系・E653系のような分割・併合は行わず、10両固定編成で運転される。エクステリアは特急らしい貫禄を持ったデザインに。車体カラーは偕楽園の白梅と紅梅をイメージし、ピンクがかった白を基調に、窓下に紅梅色を配した。裾部には紫がかったグレーを採用した。

車内は木目とグレーを基調としたデザインに。グリーン車は2列+2列でシートに梅の柄をあしらい、普通車のシートは黒をベースに、霞ヶ浦のおおらかなうねりをイメージした柄を採用している。各座席にコンセントを備え、WiMAXを活用して車内ブロードバンド環境を整備するなど、ビジネスユースにも対応する。現在は特急「スーパーひたち」10往復、特急「フレッシュひたち」下り5本・上り4本でE657系が使用されており、将来的に上野発着の常磐線特急はすべて新型車両で運転予定とのことだ。