40年以上にわたり活躍した旧3000系特急車。3月いっぱいで引退する

「テレビカー」として親しまれた旧3000系特急車が、本日3月10日をもって通常営業運転を終える。特設サイトの情報によれば、本日は淀屋橋~出町柳間の特急7往復などに使用された後、淀屋橋駅0時15分発の萱島行普通が最後の運転となる予定。なお、3月23・24・30・31日には臨時の快速特急として中ノ島~出町柳間を運転。3月31日をもって旧3000系特急車は引退する。

列車情報

京阪電気鉄道 旧3000系特急車(8000系30番台)

基本情報

先代の特急用車両1900系の後継車両として、1971(昭和46)年にデビュー。車内にカラーテレビが設置されたことから「テレビカー」として親しまれた。その他にも、世界初という一斉自動転換式クロスシートをはじめ、車内冷房装置、大出力主電動機、定速制御付き界磁位相制御、ダイレクトマウント式空気バネなど、当時の新機軸を搭載。京阪電車のイメージリーダーとして長く活躍した。

1989年の8000系デビューで京阪特急の主力車両の座を譲り、後に一部車両が富山地方鉄道と大井川鐵道に譲渡された。1995年に大規模な更新工事を行い、京阪電車では初となるダブルデッカー(2階建て車両)を導入。その際、「鳩マーク」の掲出方法など車両前面のデザインも変更されている。2008年に「コンフォートサルーン」3000系が投入され、同車両は8000系30番台に改番。現在まで1編成8両が活躍を続けてきたが、2013年春をもって引退が決まっている。