元国税職員さんきゅう倉田です。最近気になっていることは「日本でチップをもらったら何所得になるのか」です。
大学を卒業してから海外に行っていませんが、コロナが収束したらフランスに行こうと思っています。2年前からフランス語を勉強し、かなり読めるようになりました。話せないけど。
海外ではサービス業従事者に対するチップの文化がありますね。チップを渡すべき店で渡さないことがマナー違反であることは知っていますが、細かいマナーは知りません。今回は、海外での経験が豊富な友人にチップについて聞きました。
「ニューヨークでは15~20%が相場よ。店員さんはチップで生きているから、それ以下だと生活できないの。少額ではむしろ失礼にあたるわ。良い店員さんは手厚いサービスでチップをたくさん稼ぐの。でも、全員がホスピタリティに溢れているわけではなくて、愛想のない店員さんもいる。そういう人はもちろん全然稼げないわ」
頑張ればチップがもらえるのに、頑張らない人もいるようです。お金がいらないのか、サービス業が嫌いなのか。仕事は楽しい方が良いと考えるぼくからすればサービス業が嫌なら辞めるべきだ。
仕事はたくさんあるわけだし、サービスを受ける人も雇用者もやる気のない人のサービスは見たくない。
アメリカでは、チップの文化があるためにデートでやってきたカップルが会計について話し合うこともあるようです。
「今日の店員さんどうだった、塩加減とか細かく聞いてくれて良かったよね、ちょっと多めに25%払おうか、とアメリカ人の男性と話し合ったことがあったわ。チップは直接渡すんじゃなく、会計と一緒にテーブルに置いていくの。だから、会計でお釣りはもらわないわ。請求額通りに支払ってチップ分を上乗せしなかったアメリカ人の友人は次の日謝罪に行ってチップを渡していたわ。それくらいチップは重要なの。いいサービスを受けたらきちんと払ってね。ニュージーランドはチップがなかったから、チップが必要な国かどうかは『地球の歩き方』(地球の歩き方)を事前に読むといいわね。きっと載ってるわ。
大手チェーンのファーストフードはレシートにチップ分としてサービス料が記載されてるから、チップが不要だと分かるようになっているの。キャッシュオンのバーでは、会計の度にチップ分を上乗せしてね。チップが必要かどうかは、レシートを見て確認するか、チップBOXの有無を確認するか、チップを渡さなかった時の店員さんの嫌な顔で判断してね。
あ、チップを硬貨で支払うのは失礼だから気を付けてね。必ず、紙幣で払うの。ただし、紙幣の最低金額が高い国では、硬貨が認められている場合もあるわ。少なくとも、アメリカでは硬貨は失礼よ。硬貨で払うのは「お年玉だよ~」と言ってお米券を渡すようなものなの。変でしょ?
チップじゃないけど、アメリカでは100ドル札が珍しいから、小さな商店では嫌がられるわ。偽物だったら困るから受け取らないの。アメリカ以外でも大きな紙幣を嫌がる国は多いわね。両替するときは、小さい紙幣でお願いするといいわ。セブンイレブンなどは機械で真贋を判断できるから100ドル札も使えるわね。カードでの決済は日本と異なり小さい店でも嫌がられないの。
カードでも払うわ。伝票にチェック欄があって、会計の5%、10%、15%と選べるし具体的に金額を書いてもいいの。入国後の円からドルへの両替も悩ましいわよね。クレジットカードがメインで現金は公共交通機関くらいでしか使わないから、レートを気にせず空港で両替するといいわよ」
海外に行く際はその国のチップ文化を必ず調べマナーを守れるようにしておきましょう。個人の意識が日本人全体の印象に影響を与えます。
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