マイナビは27日、「2014年中途採用状況調査」の結果を発表しました。同調査は、2013年10月~14年9月の1年間に中途採用実績のある企業713社を対象に実施したものです。最終回では、中途採用の選考基準について紹介します。
厳しくした企業は10.7%のみ
採用の選考基準について、「前年より甘くした」と回答した企業は16.8%、「前年並み」は72.5%、「前年より厳しくした」は10.7%でした。
年別に見ると、2012年以降「前年より厳しくした企業」は15.6%→14.4%→10.7%と3年連続減少。一方「甘くした企業」は13.6%→16.4%→16.8%と増加を続けています。中途採用が厳しくなる中、選考基準を緩めざるを得ない企業が増えているようです。
業界別に見ると、「昨年より甘くした企業」が多いのは「金融」(25.0%)、「サービス・インフラ」(21.2%)、「流通・小売」(18.2%)でした。一方、「昨年より甘くした企業」が少ないのは「商社」(8.5%)、「広告・出版・マスコミ」(12.5%)などの業界でした。
職務経歴を重視する姿勢に
採用選考基準のうち、「前年より甘くした項目」について尋ねたところ、「職務経歴」が78.2%で最も高く、「ポテンシャル」(23.8%%)、「資格」(21.8%)が続きました。低かった項目は「語学力」(1.0%)、「自己PR」(9.9%)、「仕事の成果」(10.9%)でした。
年別に見ると、2012年以降年々厳しくなっている基準は「資格」「語学力」。仕事のグローバル化やスペシャリストを求める傾向が現れています。