マイナビニュース・エンタメチャンネルの新たな定番記事を目指すお試し企画「日曜トライアル」。今回は、2025年11~12月に巷(ちまた)を賑わせた流行語を選出する【取りこぼし流行語大賞2025】をお送りする。
毎年11月上旬にノミネート語が発表され、その中からトップ10・年間大賞が選ばれる「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」。1年を振り返る風物詩として定着しているが、このスケジュールでは11~12月に流行した言葉が選出されないという課題を抱えている。
そうした言葉の選考は次年度に持ち越されるということだが、時間が経てば経つほど忘れ去られてしまうのが流行語の宿命。そこで、鮮度のあるうちに勝手ながら独断と偏見でトップ10を選出させていただく。
「あかりを信じる」
料理家・長谷川あかり氏がSNSで発信するレシピが、「とにかく信じてそのまま作れば美味しくなる」と評判になったことから、11月頃から引用ポストで使用する人が続出してネットミーム化。ここから、料理研究家・リュウジ氏にも「信じてるからな」と派生する流れが見られ、“流行”にふさわしい拡散ぶりを見せた。
「俺らの時代はな、新しい総理が女性になろうとしてんねんぞ!」
『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で12月24日、「名探偵津田」の後編が放送。ダイアン・津田篤宏が、100年前にタイムスリップした先で出会った運命の女性の婚約者が時代背景を反映したモラハラ発言を連発したところで怒りを込めて発したこの言葉に、爆笑と称賛が沸き起こった。本家「新語・流行語大賞」では、選考委員のやくみつる氏が、前年12月の「名探偵津田」で生まれた「長袖をください」をノミネートに推挙しており、2026年度でノミネートされる可能性がある。
「カロリーの殺し屋」
毎日新聞が12月18日、中国の都市部で爆発的に流行しているフルーツ飴の話題を報じた際、「カロリーの殺し屋(熱量刺客)」と呼ばれていることを紹介。言葉の強さでSNSで瞬く間に拡散・トレンド入りし、「カロリーの殺し屋」と呼ぶにふさわしい他の食べ物や調理法が続々と投稿された。
「紅白、最GO!!」
12月31日に放送された『第76回NHK紅白歌合戦』に出場した郷ひろみが、自身のパフォーマンス後にInstagramで「紅白、本当にありがとう。紅白、最 GO!!」と投稿。『紅白歌合戦』からの卒業を表明した中で「最高」と「最後」に掛けているのか、興奮が伝わってくる言葉に、ファンからは「これで見納めなんて信じられないけど最GOでした!」と早速使用したコメントが見られた。
「答え合わせ」
元TOKIOの国分太一が11月26日に行った記者会見で、「私の取ったどの行動がコンプライアンス上で問題とされたのか、答え合わせもできない」など、番組降板を通告した日本テレビに対して“確認”したい旨で発した言葉。繰り返し述べたことや、汎用性の高さで選出した。
「スバラシ」「ネガイマス」
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の登場人物・ヘブン先生(トミー・バストウ)が頻繁に言うセリフ。相手を称賛する時に「スバラシ」、頼み事をする時に「ネガイマス」とチャーミングに発する姿と言葉の切れ味の良さで選出した。ただ、『ばけばけ』の放送は3月まで続くため、こちらも2026年度でノミネートされる可能性がある。
「即逃げ」
12月31日に放送された『第76回NHK紅白歌合戦』に出場した矢沢永吉が、22時すぎにNHKホールでの出番を終えた後、長女・矢沢洋子が同20分に「かっこよすぎ もう帰ってるから 母親がバタバタ」と脅威の速さで帰宅していることを報告。驚きの声が上がったが、矢沢は25年8月に『日曜日の初耳学』(MBS)にゲスト出演した際、ライブ後のこうした行動を「即逃げ」と表現しており、その言葉が改めて周知された。
「そんなことより」
高市早苗首相が11月26日、国会での立憲民主党・野田佳彦代表との党首討論で、いわゆる“政治とカネ”の問題を巡る対応について問われた際、「そんなことよりも、ぜひ(国会議員の)定数削減やりましょうよ」と返答し、物議を醸した。本家「新語・流行語大賞」では「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」で大賞を受賞している首相だけに、インパクトの強いワードを残す才能がありそうだ。
「強みはメンタル」
田久保真紀伊東市長(当時)が、学歴詐称疑惑の対応問題で不信任案の可決を受けて議会を解散し、その後再び不信任案が可決され自身が失職すると、11月19日に出馬会見を行い、記者からの「強みは?」の質問に「メンタルの強さ」と回答。議会や報道陣による再三の追及にも動じない姿勢を見せてきた中で、多くの人が妙に納得したことで拡散された。ちなみに、本家「新語・流行語大賞」では田久保氏の関連ワードとして「卒業証書19・2秒」がノミネートされた。
「ルンバ車(ぐるま)」
12月21日に放送された『M-1グランプリ2025』(ABCテレビ・テレビ朝日系)において、エバースの漫才で登場したワード。町田和樹を4つのルンバにまたがらせて車にするというネタで、その情景が浮かび上がる見事な掛け合いが「ルンバ車」というキャッチーなワードとともにネット上で広がった。『M-1』からはネタ中や審査員との掛け合いから流行語要素のある言葉が多数生まれるので、他の印象に残ったワードを挙げたい人もいるに違いない。
(※五十音順)
