会話がうまくいく人と、なぜか距離が縮まらない人──その差を生む要素のひとつが「視線」だと、近年の研究で注目されています。

アイコンタクトは相手の印象や安心感に大きく影響する行動ですが、実は“どれくらい見つめるか”によって評価が大きく変わることが分かってきました。

では、自然で好印象につながる視線の使い方とは? 堀田秀吾さんの大ヒット中の著書『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(SBクリエイティブ)より紹介します。

アイコンタクトは少なすぎても多すぎても好感度が下がる

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アイコンタクトは7〜8割で3〜10秒ごとに視線を外す

アイコンタクトは、対人コミュニケーションを行ううえで欠かすことができないアクションです。

視線によって意図を伝える、あるいは視線をずらすことで相手の注意を引くなど、視線は人間の行動に大きな影響力をもっています。

オックスフォード大学のアーガイルとイングハムは「5種類の視線量を比較したとき、人の評価はどう変わるか」について研究を行っています。

実験では、被験者に異性と会話してもらいながら、5つの異なる視線パターンを行うように指示しました。その視線とは、

(1) 相手の目を見る
(2) 相手の目を見ない
(3) 相手の目を見たまま微笑む
(4) 相手の目を見ながら微笑む
(5) 相手の目を見たまま微笑まない

の5パターンです。

その後、相手の印象について尋ねたところ、視線量が多いほど他者からの好感度が上昇することが明らかになりました。

その一方で、絶えず注視していると好感度が下がってしまうことも確認されたといいます。ずっと見つめられると恐怖や不安を感じてしまうという人は少なくないはずです。

アーガイルとイングハムによれば、自然なアイコンタクトとは、会話全体の7〜8割で、3〜10秒ごとに視線を外すのが効果的だと指摘しています。

意図的に視線を外すことも、相手に安心感や好意を与えるテクニックになるのです。

相手が目をそらしているのは内容を理解しようと努めているからかもしれない

また、ニューイングランド広場恐怖症治療研究センターのケラーマンらの実験では、相互視線を交わした被験者は、情熱的な愛情、性格的な愛情、好意の感情が増加したことが示されています。

このように視線やアイコンタクトは、信頼性や好意と深くかかわっています。

ただし、必ずしも「話し中に目が合わない人は信用できない」とは言えなそうです。

京都大学の梶村と野村の研究によると、アイコンタクトをしているときは脳が相手の視線という社会的刺激にも注意を向けなければならず、そのぶん、言語処理に影響が出ることが明らかになりました。

つまり、相手が目をそらしているのは、あなたの話を無視しているのではなく、むしろ内容をしっかり理解しようとして、視線による負荷を減らし、脳のリソースを言語理解に集中させて、話の内容をがんばって処理しているサインである可能性があるわけです。

アイコンタクトは会話全体の7〜8割で、3〜10秒ごとに視線を外す。相手が目をそらしていても感じ悪く思わないこと

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