忙しいときほど、つい甘いものを食べたくなったり、眠気に負けそうになったり――。

そんな“コントロールしづらい欲求”を、意外なアクションが落ち着かせる可能性があるという研究があります。ポイントは、誰もが一度は触れたことのある、あのシンプルなゲーム。

短時間の“ある行動”が、衝動的な欲求にどんな変化をもたらすのか。堀田秀吾さんの大ヒット中の著書『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(SBクリエイティブ)より紹介します。

テトリスをプレイするだけであらゆる欲求が減少する

  • ※写真はイメージです

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テトリスで欲求が20パーセント減退した!

プリマス大学のシュコルカ=ブラウンらが行った、「テトリスをすると、食欲、睡眠欲、性欲、薬物への依存といったあらゆる欲求を減少させる効果がある」という研究があります。

研究では、まず31人の学生を対象に1日7回にわたって、「いま現在、何かしらの欲求はありますか?」という質問をメールで送りました。

生徒は、睡眠欲や食欲など、何かしらの欲求を抱えており、回答後にそのうちの15人に対してタブレット上でテトリスを3分間だけプレイするように指示しました。

そして、プレイ後に再び回答してもらったところ、平均して彼らが感じていた欲求の5分の1が減退していることが明らかになったのです。参加者は、1週間で平均40回以上プレイしたのですが、継続して効果があったといいます。

テトリスでワーキングメモリを働かせ、情報を上書きする

テトリスはパズルとしての難易度がほどよく、思考的にも視覚的にも意識がそこに向かうため効果があるのではと考察されています。もちろん、ほかのパズルゲームでも効果は少なからずあると思われます。

なぜなら、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する「ワーキングメモリ」を働かせることができるかがポイントとなるからです。

パズルゲームなど脳に処理能力を要求するアクションを行うことで、反比例するように本能が薄まっていく……つまり、欲求によって生じる視覚的な情報をテトリスによって“上書き”することで、本能の欲求を減退させることにつながると推測されています。

集中力が切れたら3分間のテトリスを

現在、スマホのアプリゲームなどで、さまざまなパズルゲームを簡単に楽しむことができます。

もし、あなたがストレスで暴飲暴食をしそうになったら、テトリスを少しプレイするだけで、その欲求は低下するでしょうし、勉強に集中できず眠気が襲ってきた場合などにも有効です。

たった5分の1の減退効果と侮ってはいけません。20パーセント減退すれば、コップから欲求やストレスがあふれ出ることを防いでくれます。

ただし、何度も繰り返しプレイしたからといって、その都度減退するわけではありません。それどころか熱中するあまり、3分を通り越して10分、20分とプレイしつづけてしまえば本末転倒です。

あくまで、習慣化の邪魔をする欲求が湧いてきたときに実践する“急場しのぎ”として活用してみてください。

ストレスで暴飲暴食したくなったり、勉強に集中できず眠気が襲ってきたら、テトリスを3分間だけプレイしてみる

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