今回は渋谷区にあるロゼッタストーン・ジャパンにお邪魔しました

ロンドン旅行で、大分自信をつけて帰国した私だが、また日本語漬けの毎日の中で英語を使う頻度はめっきりと減ってしまった。まずい、これではまた元の木阿弥だ。

大学受験のときに覚えた大量の年表のように、英語を使った記憶も忘却のかなたに消えていきそうな折、ロゼッタストーン・ジャパンから「米ロゼッタストーン本社のCEOが来るんですが、会ってみませんか」とのお誘いを受けた。

なんと……CEOに会える。これはまたとないチャンスである。弟子入り覚悟で英語を話せるようになるコツを聞いてみるしかない。

喜び勇んでロゼッタストーン・ジャパンのある渋谷区へと向かった。

CEOに英語学習の極意を聞く

トム・アダムス氏登場。勝手に"心の師匠"と崇めている同氏にお話をうかがいました

Nice to meet you!

お会いしてすぐ笑顔で握手を求めるトム氏に、負けないように笑顔で

Plesure to meet you!

と切り替えす。師匠から何とか英会話の極意を聞き出さなくては……といっても、自分の気持ちを英語で伝えるレベルなのかというと、そんなわけはない。

話はずれるが、英語が苦手だった人間が数カ月の、しかもさらに数時間の勉強でペラペラ話せるようになるということはどう考えてもないと思うのだ。

英語に興味を持つ

英語に触れる機会を多くする

英語を話して苦手意識を克服する

英語を使う場に自ら身を置くようになる

英語で簡単なコミュニケーションがとれるようになる

私は『ロゼッタストーン』を使うことで、苦手意識を克服するまでにはなったと思っているが、目標は簡単なコミュニケーションがとれることにある。ロンドン旅行はその第一歩だったが、1回で終わらせてはそこまでだ。何度も続けるためにもいろんな英語環境に自分を置くことが大事じゃないのか。その支えが『ロゼッタストーン』だと思う。

ちょっと真面目に書くとそういう風に思っているので、CEOからは英語の極意を聞きだしながら、英語でコミュニケーションも図ってみようというのが狙いだったりする。

CEOの話を聞きながら、機会をうかがっていると、私が質問をする番になった。

――『ロゼッタストーン』のおかげで、英語が好きになってきているんですが、まだまだ英語が話せるレベルじゃないです。どうしたら英語が上達していくのでしょう。

英語上達への道を尋ねると……

そうすると、CEOから意外な答えが返ってきた。「英語で話してごらんよ、トライ! トライ!」

師匠、いきなり実地体験ですか!!

師匠がそうおっしゃるなら、がんばるしかありません。

英語で話しかけてみる。最初は「おお、発音がきれいじゃないですか」なんてほめられたりしたが、途中で文法が破綻、何を話していいか分からなくなり、地蔵のように固まる私。それでも師匠は追撃の手を緩めない。

トライ!

習うより慣れろだよ!

君の心の中に英語はある、吐き出すんだ!!

目を輝かせながら鼓舞するトム氏。ああ、師匠…がんばりたいけどまだ英語を吐き出せるほどのレベルにはないみたいです……。

通訳の方にも助けてもらいながら、会話は続いていく。そうしているうちに、英文としてはかなり破綻していることは分かるが、それでも会話は続いていくのだなぁと不思議な気分になった。

当たり前である、日本語だって心と心を通じ合わせるひとつの手段にすぎない。身振り手振りやニュアンス、間、いろんな要素がコミュニケーションのツールとなる。言葉だけじゃなくても通じさせようと思えば通じるワケである。

そう考えると、だんだん英語を話す気恥ずかしさがなくなっていく。トム氏の言うとおりだ。英語上達のコツを聞くとトム氏はこんな風に答えてくれた。

「英語のメソッドを習うことは意味があるし、そういう意味では『ロゼッタストーン』は非常に役立つと思うよ。ただ、『ロゼッタストーン』はあくまでメソッドを紹介しているものだから、実際に英語を使ってみないと本当の効果は得られないと思うよ。英語で会話をしたいのであれば、恥ずかしがらずに英語を使う場所にどんどん出て行くことだね」。

なるほど、師匠の言う通りである。『ロゼッタストーン』には使ってみたい英語のフレーズがたくさん用意されているが、実際に使ってみないと、身に着いたとは言えない。

やはり、英語を使う場所に身をおかねば。ロンドンに行ったときと同じ情熱が沸き起こる私。次回、おそらく海外にいってしまっていると思います。

待て、次回!!

あ、トム氏へのインタビューをもっと詳しく見たい方はこちらのインタビューも是非チェックしてみてください。よろしくお願いします。