街行くビジネスマンの雰囲気はガラッと変わりました。衣替えのシーズン到来です。久しぶりのネクタイで気持ちも引き締まることでしょう。この機会に、ネクタイの選び方・着こなし方をあらためて見直してみませんか? ネクタイを身につけたとき、起きがちなNG・留意点をスタイリスト森井が一刀両断。

■NG1.剣先がアウト!

ご存じでしたか? ブランドによってネクタイの長さが異なることを。ネクタイの長さと締め方によって、ネクタイがもつ印象は大幅に変わってしまいます。まずは、この時期よく見掛ける、長さがNGのネクタイスタイルを紹介!

締めたネクタイの剣先が、ベルト位置を明らかに超えてしまった人を見かけませんか? ちょっと違和感を覚えます。一方、剣先がベルトまで足りず、おへそあたりで止まっているネクタイは短すぎます。いずれも身体に合っていないチグハグな印象を与えがちだったのです。

では、どのあたりにネクタイの剣先がくることがベストでしょうか? 姿勢よく立った状態で、ちょうどベルトに差し掛かるあたりが一般的と言われています。明らかに長さがある外国製のネクタイは、「ウインザーノット」「セミウィンザーノット」という締め方に変えるだけでバランスがとれるでしょう。

「シャツのブルーストライプ色が、ネクタイのブルーを拾っています」

■NG2.ハマらないネクタイ色!

Vゾーンといえばスーツスタイルの顔です。あなたのネクタイとシャツ色は、Vゾーンを引き立てているでしょうか? 「色を拾う!」という表現があります。画像のように、シャツとネクタイの柄色を合わせている状態です。Vゾーンに統一感が生まれます。

一方、柄ではなく生地の色合わせとして、濃い色ネクタイには、明るいシャツ。明るいネクタイには、濃い色シャツをつけてください。たったこれだけの工夫で、Vゾーンにメリハリがつきますから!

私が企業で担当するファッションセミナーで打ち合わせするとき、女性担当者が必ず言うことがあります。「なんで、そのシャツにそのネクタイしたんだろうって思う男性社員が多いのです(汗)」ということ。ぜひ、衣替えでネクタイの配色も見直しましょう。

■NG3.生地の擦り切れ!

ネクタイの意外な盲点が、生地の擦り切れです。ほとんどの生地はシルクで織られているので、傷つきやすく引っかき傷が多くなります。とはいえ、傷の状態でネクタイの買い替え時期を判断することは難しいかもしれません。

だからこそ、ネクタイの先端である剣先をチェックしましょう。剣先の生地が剝げているならば、買い換え時期です。穴が空いている靴下と同じ状態だからです。衣替えをキッカケにネクタイを見直してみましょう。

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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