恋愛相談をもちかけられたとき、なんといえばいいか困ってしまった……という男性はけっこう多いと思います。きっと友人も、困り果ててオレに相談してくれたのだろうけれど、考えてみたらオレ自身も友人男子と同様に恋愛に詳しいわけではないから、いいアドバイスができていたかナゾ。というような思いをした男性もきっと多いはずです。

私としては、男性が恋愛相談をしたいときは、女の子に話を聞いてもらうのがいちばんかと思うのですが、口がかたくて話しやすい女子友だちとなると、探すのがなかなかむずかしく、信頼できる身近な同性の友人のほうが相談しやすいのかもしれません。

男同士でしたら、恋愛相談のアドバイスが的確でなかったとしても、お互いの寛容さでゆるされる部分があるかもしれませんが、もし女の子から恋愛相談をもちかけられたら……。

女の子のためにも、ぜひいい相談相手になってあげたいし、できれば頼れる男と思ってもらいたいものです。今日は、女の子から恋愛相談をもちかけられたら、どんなふうに対応するのがいいか? という問題について考えてみることにします。

女子から、「ねぇ、好きな人のことで悩んでるんだけど、男の子の意見が聞きたいのね」という感じで、恋愛相談をされたとき、たいていの男子は、どうしても(いいところをみせたい)(いいアドバイスをして女の子に感心してもらいたい)と、心のどこかで思ってしまうものです。

しかし、大前提として覚えておいてほしいのは、女の子はとにかく(ただただ話を聞いてもらいたい)一心だということ。恋愛「相談」なのだから、相談されたからには何か答えをみつけないといけないと誰もが思いがちですが、実は話を聞いてあげるだけで、女の子の気持ちの85%くらいは満足できてしまっている場合が多いのです。

ですから、女の子から恋愛相談をされた男性は、

◯否定的な意見を言わない。

話を聞いていて、女の子の彼氏や、片思いの相手の男子が、男からみるとイヤなヤツだったり、なんだそいつと思うような男だったりしても、とりあえずは「うんうん」と話を聞いてあげるといいでしょう。

◯話が長い、同じことの繰り返しだと思っても、相手の女の子の話を途中でさえぎったり、途中からいやそうに聞いているふうなようすをみせたりしないようにする努力も必要です。

もしかすると、女の子のおしゃべりが本当に長すぎて、とりとめなくて時間のムダな部分があるかもしれません。しかし、どんな話であっても、誠意をもって忍耐強く聞いてあげると、相手の女子の信頼を勝ち取ることができますし、仕事相手や上司のおもしろくもない話をひたすら聞かなければならないときなどのためのよい練習にもなります。長いおしゃべりの耐性をつけてもらっているんだ!と思って、真剣な表情で話をひたすら聞いてあげましょう。

◯秘密は厳守する。

女の子から相談された話の内容が、びっくりするようなことだったり、とてもおもしろかったりしたとしても、相談された話は絶対にふたりだけの秘密にしてあげてください。相手の女の子は、あなたを信頼して相談しているわけですし、女の子の情報網は男子の想像以上に発達しているものです。ですから「口が軽い男」と相手に思われたら、その話は周囲の女子みんなに伝わると言っても過言ではありません。

反対に、相談相手の女の子から。口がかたくて信頼できると思われたら、そのことも、あなたの周囲にいる女子みんなに「Aくんは口がかたい」と知れ渡ります。秘密を守れるかどうかは、ひとりの女の子だけでなく周囲にいる女子全員にバレてしまうことなので、うかつに人の秘密を話すことのないよう気を付けてほしいものです。

◯もし女の子から「どうすればいい?」と、何かしらのアドバイスを求められたら、反対意見を言わないようにする。

女の子は悩んであなたに相談をしているわけですが、恋は盲目で、恋愛に夢中になっているときは彼氏や好きな男子のいいところしか目に入っていません。また、悪いところはあえて見ないようにしている部分もあるわけです。

同性である男からみて、その彼氏や彼女の好きな相手はどう考えても、不誠実でウソばかりついているようにしか思えなかったとしても、いきなり女の子に反対意見を言っても、かえって相手の女の子の心を燃えさせてしまうだけです。

そんな状況でアドバイスを求められたら、公平なものの見方で正論を言っていることを彼女にわかってもらいたいところですが、それがなかなかむずかしいわけです。なので、「これはオレ個人の経験だけど……」「オレの友だちがこういうことあって……」と反対意見を言うにしても、自分の経験談や実話を通して話をする。

もしくは「あくまで個人的な意見だけど」と前置きして話をするなど工夫しつつ、「最後に決めるのはBちゃんだからね。でも、Bちゃんなら大丈夫だよ」とか、「もし何があっても、オレはBちゃんの味方だから」というひと言をつけ加えてあげるといいと思います。オレは味方のひと言で、耳に痛いアドバイスもやさしさのオブラートにくるむことができるはずです。

女の子は、話すことで自分のアタマを整理し、落ち着いてきて、悩みがすっきりしてくる生き物です。ですから、恋愛相談といっても、本当に話を聞いてもらうだけで満足してしまう女子が大多数なのです。

そこをふまえた上で、女の子の話にあいづちを打ちながら、真剣な症状で、たとえどんなに長くてもやさしく聞いてあげる。これができれば、恋愛相談の相手としては最高ともいえます。その「聞き続ける」がけっこうたいへんかもしれませんが、男性ならではの寛容さを発揮して、ぜひ恋愛相談につきあってあげてもらいたいところです。

酒井冬雪です。恋愛相談を男子にもちかけるとき、女子がいちばん知りたいのはやはり、男性側の心理! です。男ってこういうものだよっていうところを女の子に話してあげるのもいいことだと思います。では、またね。