いつの時代も恋に悩める男女は多いもの。ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!



33歳婚活中の女子です。周りの婚活仲間の言動に怒りがMAXになり、相談させていただきます。

私はお恥ずかしい話、30歳になるまで結婚のことをあまり考えていなくて、30歳になってあわてて婚活を始めました。ネットを見ていると、アラサーってだけで「女の価値皆無」くらいなことを書かれていて、確かに世の中には若くてかわいい女性がたくさんいるので、皆無とまでは行かなくても、かなり分の悪い戦いにはなっていると思います。

私は、とにかくかっこいい人と結婚したいです。そして、夫の遺伝子を受け継いだかわいい子供をこの手に抱きたいです。女性のわりにはそこそこ稼いでいるので、相手の年収にはこだわりません。この年で相手に外見のよさを求める代わりに、経済力という条件は捨てました。そのおかげで、いい感じで活動も進んでいます。

にもかかわず周りの婚活仲間は、何年も婚活をしていてアラフォーに近づいてきているというのに、希望条件を一切緩めず、「高学歴・高収入」にこだわり続けています。正直、「はぁ? そのルックスで?? 」と笑っちゃうような女性です。どうして彼女たちって、冷静に自己分析できないんでしょうか。相手にばかり求めて、自分が何を与えられるかとか、考えたことあるんですかね。こういう人がいるから、アラサーで婚活している私まで、「どうせ、金目当てなんじゃないの? 」みたいな目で見られるのがすごくイヤです。



結婚というのは人それぞれ、タイミングも相手もまったく違うものです。周囲のことは気にしない人のほうが、幸せだと思います。相談者さんは、どういう相手を求めているかが明確で、気持ちがブレていませんから、きっと希望通りの相手と結婚できるはずです。

以前、未婚女性と既婚女性を対象に行われた「結婚相手の男性に何を求めるか」というアンケート結果が発表されており、未婚女性は性格のやさしさや安らぎ、といった回答が大多数をしめていたのに対して、既婚女性の4割が「顔(がいいこと)」と回答していたのが印象的でした。ちなみに、結婚相手に求める要素に未婚女性は一人も「顔」と書いていなかったそうです。そのアンケートを担当していたスタッフさんは未婚女性で、私に「顔なんて、性格がよければどうでもいいじゃないですか? ね?? 見かけで人を判断するなんて、よくないです。既婚女性はスレちゃったんです」と、だだっ子のように訴えてきました。

しかし、私としても今になってようやく「顔」と書いた4割の既婚女性の気持ちがとてもよくわかる気がします。顔だけでなく、美しい骨格、健康な身体って大事な贈り物ですよね。ですので、結婚する前から、そういったことに勘付いた相談者さんはすごいなぁと思います。

相談者さんの周辺で、経済力や学歴にこだわっている人は多分、周りから見て「すごい」人であることを結婚相手に求めているのだと思います。親御さんが安心する相手、友人に話したら「すごいね」と感心してもらえる相手、将来的にはママ友に自慢できる相手……といった部分に照準を合わせて婚活しているのでしょう。いわゆる、一般論で婚活をしてしまっていて、自分が結婚に求めているものは何なのか、まだ見つけられていないのかもしれません。相談者さんくらい、自分のことがよくわかっている人なら、ひと言、ふた言、話をすれば、すぐにお金目当てで婚活している人ではないなとわかってもらえるはずです。それでも、勝手な先入観でモノゴトを決め付けてしまう人とはかかわらなければいいと思います。

周りのことは気にせず、自分の信じる道を歩いていってほしいです。よい結婚相手がみつかることを心から祈っていますね。

イラスト: のでこ

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