寒さが厳しかった冬が過ぎると、いよいよ待望の春の訪れ。日ごと暖かくなる日差しに身も心も躍るが、悩ましい問題もある。そう、今や「国民病」とさえ言われる花粉症がシーズンを迎えるのだ。

  • 花粉症、どんな症状で苦しんでいる?

    花粉症、どんな症状で苦しんでいる?

一般的にスギ花粉の飛散開始の時期は2月ごろとされているが、地域や気象条件によっては1月ごろから苦しみ始める人もいる。スギ花粉が3月にピークを迎え、やっと収まった頃には今度はヒノキ花粉がやってくる。

個人差はあるものの、花粉症の諸症状はいずれもつらいもの。「仕事が手につかず、日常生活さえままならない」という人も多いかもしれない。そこで今回は、花粉症に悩むマイナビニュース会員343名にアンケート調査を実施。花粉症持ちはどのような症状に見舞われているのか、どんなシーンで苦しんでいるのかを、赤裸々なコメントと共にご紹介しよう。

Q.あなたの花粉症の具体的な症状を教えてください

1位: 鼻水が出る(77.0%)

2位: 目がかゆくなる(71.1%)

3位: くしゃみが出る(67.9%)

4位: 鼻がつまる(50.7%)

5位: 目から涙が出る(37.6%)

■鼻水が出る

・「知らないうちに鼻水が垂れてきていることがある」(44歳男性/エステティック・美容・理容/販売・サービス関連)
・「鼻をかみすぎで鼻血が出る」(57歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「鼻水が出て何度も何度も鼻をかむので、ティッシュにお金が掛かって仕方がない」(49歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
・「鼻水が止まらないためティッシュで鼻栓をする。頻繁に取り換える」(39歳男性/輸送用機器/IT関連技術職)
・「鼻水は自分の意識なく垂れてくることがあり、ティッシュは常に持ち歩かないといけません」(50歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「ひげ剃りや歯磨きしているときもたらーっと出てきてしまう。さらに寝ているときも、鼻づまりやくしゃみで寝付けないことが多々あります。マスクをかけても、マスクが鼻水でびしょびしょになってしまいます。ティッシュは手放すことができません。この時期は外出がうっとうしいです。いまだに100%直す方法が見つかりません」(64歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「鼻水が湯水のように出てきます。ティッシュが手放せないほどに鼻をかんでいなければならず、通勤時には常にティッシュを携帯し、職場には常にストックも入れて10箱ほどのティッシュがあり、自宅には箱買いしたティッシュが大量にストックされています。それでもあっという間になくなってしまうほどの鼻水が出てきますので、仕事への支障が出ています。正直困っている状態です」(58歳男性/通信機器/事務・企画・経営関連)

■目がかゆくなる

・「目がかゆくて、目薬が手放せない状態になります」(44歳女性/フードビジネス/専門サービス関連)
・「目がかゆく、大きな目ヤニが出てきてなかなか取れなくて不快」(37歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「とにかく目がかゆくて、涙が出始めたら止まらなくなります。我慢できずにこすってしまったりティッシュを使ったりすると目の周りが腫れてしまって、本当にツライです」(52歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「一番症状が重いのは目のかゆみ。一度こすってしまうと一日中かゆい」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「まるでホラー映画の怪物のように目が真っ赤に充血する。かゆくてたまりませんが、かくと痛い」(59歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)
・「3月頃、1カ月程度目のかゆみがある。我慢できないほどではなく、短期間でもあるので、特に対処せず放置している」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■くしゃみが出る

・「朝、くしゃみが止まらない」(66歳男性/証券・投資銀行/その他・専業主婦等)
・「内服薬だけで今年は乗り切れると油断しているとある日くしゃみと鼻水が爆発して点鼻と点眼の出番」(50歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
・「花粉症の時期は箱ティッシュを職場に持参して、メイクはしても無駄になるくらいくしゃみは出るし、目はかゆいのでほとんどノーメイクに近くなる」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「恥ずかしいくらい大きなくしゃみが出る」(65歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「くしゃみが止まらず、頭がいつも重い感じが続く」(62歳男性/専門店/販売・サービス関連)

■鼻がつまる

・「毎回、鼻がつまりとても苦しい」(35歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「鼻づまりがひどく、呼吸しづらい。夜眠れない」(57歳男性/設備工事/建築・土木関連技術職)
・「鼻がつまって息ができなくて、口で呼吸することになってのどが痛くなる」(47歳男性/教育 専門サービス関連)
・「鼻づまりで眠れないこともあったが、昨年は病院で薬をもらったら、だいぶ楽だった」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■目から涙が出る

・「涙目が続きます」(64歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「薬を使っても常に赤く、しばしばした感覚が続き、視力も低下するので非常に困っています」(49歳女性/化粧品・医薬品/IT関連技術職)
・「酷くはないが、朝から目が疲れて仕事の集中力が持続しません」(54歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「涙の量が増えて、泣いてるように思われるのが恥ずかしいです」(50歳女性/専門店/販売・サービス関連)

■総評

調査の結果、今回のアンケートに回答した花粉症患者343名の具体的な症状の1位は、8割近い77.0%が挙げた「鼻水が出る」となった。コメントには、「鼻水が湯水のように垂れる」「鼻をかみすぎで鼻血が出る」「ティッシュやハンカチが手放せない」「マスクがびしょびしょになる」など、悲痛な叫びが寄せられた。仕事や日常生活への影響も大きく、さまざまな支障が出ていることがうかがえる。

続いて2位となったのは「目がかゆくなる」で、こちらも7割以上(71.1%)がそのつらさを訴えている。「目薬が手放せない」「こすりすぎて目が腫れる」「かきすぎて充血してしまう」など、堪え難いかゆみに閉口している人は多い。3位は「くしゃみが出る」(67.9%)で、ところかまわず突発的に、あるいは連続して出てしまうくしゃみへの対処は難しそうだ。

花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみとされ、一般に花粉症の4大症状と呼ばれている。今回の調査でも上位はこの4つの症状が占め、5位に「目から涙が出る」が加わる結果となった。

いよいよ本格的なシーズンが到来する花粉症。重症患者には憂鬱この上ない季節がやってくる。ただ、近年は花粉症対策の薬やさまざまなグッズも充実している。自身の症状を正確に把握し、早め早めの対応を心がけたいものだ。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年1月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 343名(男性261名 女性82名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート