お風呂掃除のなかでも、特に厄介なのがパッキン部分の黒カビ。こまめに掃除をしていても、気が付くとカビが発生してしまい、根深いものになると落とすのもひと苦労です。

今回は、酸素系漂白剤「オキシクリーン」を使ったオキシペーストと、カビ取り専用の「レック 黒カビくん カビとり泡スプレー」を使用し、パッキンの黒カビがどこまで落ちるのかを比較しました。

  • きれいにしたいお風呂のパッキン

    きれいにしたいお風呂のパッキン

オキシペーストとカビとり泡スプレーで比較検証

我が家では毎年、年末にハウスクリーニングを依頼し、お風呂のカビをまとめてきれいにしてもらっています。しかし今回は、「オキシクリーンでどこまで汚れを落とせるのか」を検証するため、あえてプロへの依頼を見送りました。

すると、パッキン部分のカビ汚れは想像以上の状態に……。その様子を見て、「オキシクリーンできれいになる? カビ取り専用の洗剤でないと落ちないのでは」という疑問が浮かびました。

そこで、オキシクリーンで作る「オキシペースト」と、”液だれしにくく効果も高い”と定評のある「レック 黒カビくん カビとり泡スプレー」(以下、カビとり泡スプレー)でカビ汚れの落ち具合を検証してみました。

パッキン掃除のために用意したもの

今回、お風呂のパッキン掃除のために用意したものは、以下のとおりです。

・オキシクリーン
・重曹
・60℃くらいのお湯
・スプーン、器(ペーストを混ぜるため)
・ビニール手袋
・使い古しの歯ブラシ
・カビとり泡スプレー
・ラップ
・拭き取り用の布

オキシペーストやカビとり泡スプレーを使用する際は、必ずビニール手袋やゴム手袋を着用してください。ラップは、ペーストやスプレーの泡をパッキン部分により密着させるのに役立ちます。また、掃除後に水分を拭き取る布も用意しておきましょう。

オキシペーストでパッキンの黒カビ汚れを掃除

まずは、オキシペーストを使った検証から行います。こちらが、オキシペーストで掃除するパッキン部分です。

  • 黒カビと赤カビが発生している

    黒カビと赤カビが発生している

黒カビに加え、赤カビも発生していました。今回は検証のためにあえて掃除を控えていましたが、ここまでカビが広がると入浴時にも気になってしまいますので、さっそく掃除を始めていきます。

オキシペーストは、「オキシクリーン: 重曹: お湯=1: 1: 1」を目安に混ぜて作ります。ただし、使用する場所に合わせて硬さを調整すると、より使いやすくなります。

今回は、器にオキシクリーンと重曹を入れ、60℃のお湯を少しずつ加えながら混ぜ、歯磨き粉ほどの硬さになるまで調整しました。

  • 歯磨き粉くらいの硬さに調整

    歯磨き粉くらいの硬さに調整

ペーストができたら、カビ汚れの部分にオキシペーストを塗っていきます。その上からラップをかけて密着させ、1時間ほど放置しました。パッキンのくぼみにペーストを押し込むようにすると、より密着しやすくなります。

  • パッキンに押し込むようにペーストを塗っていく

    パッキンに押し込むようにペーストを塗っていく

1時間が経過したら、ラップを外して使い古しの歯ブラシで軽く擦っていきます。すると、歯ブラシが真っ黒になるほど黒カビ汚れが取れました……!

  • 使い古しの歯ブラシで擦る

    使い古しの歯ブラシで擦る

その後、シャワーで洗い流して布で水分を拭き取っていきます。さて、カビ汚れはどれほどきれいになっているのでしょうか。

  • 根を張った黒カビまでは落ちきらない

    根を張った黒カビまでは落ちきらない

表面の黒カビはきれいに落ちていました。赤カビもすっかり除去できています。一方で、パッキンに根を張った黒カビは落ちきらず、歯ブラシで擦っても残ってしまいました。かなり頑固な黒カビといえそうです。

カビとり泡スプレーでパッキンを掃除する

次に、カビとり泡スプレーを使って黒カビ汚れを掃除していきます。こちらが、カビとり泡スプレーで掃除するパッキン部分です。

  • こちらも黒カビと赤カビが発生

    こちらも黒カビと赤カビが発生

先ほどのパッキンと同様に、黒カビと赤カビが混在しています。この機会に、しっかりと掃除しておきたいところです。

カビとり泡スプレーは、カビ汚れから約15cm離した位置から噴射します。オキシペーストと同様に上からラップをかけて密着させ、そのまま約3分放置しました。

  • 泡スプレーもラップをかけて密着させる

    泡スプレーもラップをかけて密着させる

放置時間がわずか3分と短く、手早く掃除を終えられる点は、カビ取り専用洗剤ならではの大きなメリットです。なお、こちらは塩素系洗剤のため、使用時は窓を開け、換気扇を回して十分に換気を行いました。

ラップを外してシャワーで洗い流し、布で水分を拭き取ります。さて、カビはどこまで落ちているでしょうか。

  • 先ほどと大差なく根深いカビは落ちきらない

    先ほどと大差なく根深いカビは落ちきらない

こちらも、表面の黒カビと赤カビはきれいさっぱり落ちています。しかし、先ほどと同様に、パッキンに根を張ったカビについては落ちきらず残ったまま。

正直なところ、「カビ取り専用の洗剤なのだから、カビとり泡スプレーのほうが大きく差をつけるのでは」と予想していましたが、見た目の違いはほとんどありませんでした。

オキシペーストとカビとり泡スプレー、比較の結果は

あらためて掃除後のパッキンを見比べてみると、どちらも表面的なカビはしっかり落ちていますが、カビの根の部分まではどちらも完全には取りきれていません。パッキンの奥に入り込んだ黒ずみについては、今回の掃除方法では限界があると感じました。

また、カビ取り専用洗剤だからといって、必ずしもオキシペーストより優れているとは限らない点も、意外な結果でした。

最後に、オキシペーストとカビとり泡スプレーの検証結果をまとめていきます。

  • オキシペーストとカビとり泡スプレーの評価比較

    オキシペーストとカビとり泡スプレーの評価比較

今回は、オキシペーストとカビとり泡スプレーを、コストパフォーマンス、手軽さ、カビ取り効果の3つの観点から比較しました。その結果、いずれの項目も引き分けとなりました。

オキシクリーンは汎用性が高い一方、カビとり泡スプレーはカビ取りに特化したアイテムであり、コスト面では明確な優劣は見られませんでした。また、手軽さの面では、オキシペーストは作る手間こそかかるものの扱いやすく、カビとり泡スプレーは塩素系洗剤のため気を遣う点がネックといえそうです。

カビ取り効果に関しては、どちらも表面的なカビは落とせましたが、パッキンの奥に根を張った黒カビまでは完全には除去できませんでした。総合的には決定的な差はなく、次のように使い分けるのがおすすめです。

・気軽に使いたい、刺激の少なさを重視したい場合…オキシペースト
・短時間でサッと掃除を終えたい場合…カビとり泡スプレー

どちらも万能というわけではありませんが、目的やシーンに応じて使い分けることで、日々のお風呂掃除はよりラクになりそうです。