就活の場面で使うと評価が下がってしまう! という言葉遣いについて前回お話しさせていただきました。

お読みくださった私の生徒さんたちから、「あ~ 結構使っていました!」との反応も多く、改めて見直していただくよい機会になったかと感じております。

そこで今回は、まだある! 自分では気づきにくい、目上の人に使うとNGな言葉、をお伝えいたします。

これまで何の気なしにあなたも使っていなかったか? と、ぜひ確認しておいてくださいね。

「確かに!」

これは私の講座中でも生徒さんから頻繁に聞かれる言葉です。

例えば……「そのような場合にはこうなさったほうが心地よいですよね」「確かに」や、「〇〇さんはこういうお気持ちだったのではないですか?」「確かに!」等々。

「確かに」は相手の話を肯定する言葉になりますので、使っている側は全く悪気などないのでしょう。それなのになぜNGなのでしょうか?

「確かに」という言葉には、"納得"という意味に加え"同感"というニュアンスも感じられます。すると、相手と"同等"、もしくは"上から"と受け取られてしまう嫌いがあるのです。

さらには、「確かに」を頻繁に返されると、耳につき、語彙の乏しさをも感じさせてしまいますので要注意です。では、どのように言いかえたらよいでしょう?

「はい、今おっしゃっていただいたとおりで……」「まったくその通りかと存じます」などが考えられます。

また、『確かに』を使ったとしても、「確かにおっしゃる通りで、私も… 」など、適切な文章をプラスすれば前記のように失礼なニュアンスには捉えられないでしょう。

「なるほど」「なるほどですね」

実はこちらも前記の「確かに」と同様、目上の方、特に言葉遣いに厳しい方には好まれない言葉になります。

どことなく"上から"といった印象を与えてしまい、若い就活生から言われると「カチンとくる」という意見も聞かれるようです。

更には、「ですね」をつける「なるほどですね」という新語! これには強く違和感を覚える世代も多く、謝った日本語として認識されています。

多くの皆さんは、「なるほど」だけでは失礼ではないか……という思いから「ですね」を付けてしまっている人も少なくないようです。

しかし、どちらにせよNGです。「納得いたしました」「ご説明、よくわかりました」などに変換するよう、日ごろから心がけましょう。

人事の方や面接官に対し、「あ~なるほど~、確かに!」など決して使わないようになさってくださいね!