今年春から日本テレビで放送されるシチュエーション・コメディドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』。放送作家のオークラ氏が脚本・監督を務め、全く売れない時代遅れの漫画家とその周りの人々の日常を、お笑いトリオ・東京03、三代目 J SOUL BROTHERSの山下健二郎、女優の山本舞香の出演で描くもので、前作はドラマも舞台も大人気となった。
今回は、この男性レギュラーキャストである東京03の角田晃広、豊本明長、飯塚悟志、そして山下という4人へのインタビュー前編。久々に共演しての感想や、周囲の反響などを語ってくれた――。
■角田のお尻“乾かし待ち”
――久々に集結されてみて、いかがですか?
角田:懐かしくて、「あぁこの感じだったんだ!」って思い出しました。すぐにやりやすさが戻ってきましたね。
豊本:ちょっと期間が空きましたけど、結局やってみたら山下くんとも「この感じ!」っていうのがやっぱり思い出されて、楽しいですね。
飯塚:収録場所も同じところだし、スタッフさんもほとんど一緒なんですよ。だからすごく楽しいですね。やりやすいし、ありがたいです。
山下:2回目ということもあって、同じスタッフさんと言うのもあるし、すごく現場が明るいですし楽しいですよね。あと、前回は夏の撮影だったんですけど、ちょっと寒くなってきてちょうどいいです。前回は暑くて、角田さんのお尻がすごいビショビショになっていたので(笑)。その“乾かし待ち”っていうのがあったんですけど、今回はなさそうなので、スムーズに撮影できそうです。
飯塚:でも、あれは汗かどうか分からないからね(笑)
――緊張感もあったんですか?
角田:それもありますけど、暑かったらお尻だけビショビショになることもあるんじゃないですかね。
飯塚:初めて見たよ(笑)
豊本:時間がないときは、上半身だけスーツを着て、下はパンツ一丁の状態で上半身のカットだけ撮るということもありましたから(笑)
角田:本当にコントみたいなこともありましたね。
■演じるのはめちゃくちゃ楽しい
――今回、続編が決まったと聞いたときは、いかがでしたか?
角田:もともと「あったらいいな」っていうのと、どっかで「ひょっとしてあるんじゃないかな」って思ってたんですけど、いざ決まったとなると、本当にうれしいですね。あと、もう1回やれるということに、ホッとしました。
豊本:僕もうれしかったですね。「じゃあ舞台は…」と思ったらそれも決まったので、うれしさの連続でした。
飯塚:僕もうれしくて、ずっと続けばいいなって思いますけどね。「3」とか「4」とか、ずっと一緒にやってたいと思います(笑)
山下:数ある出演作品の中でも、この作品は一番続編を望んでいたんです。楽しいですし、勉強になるし、撮り方も他の現場では味わったことない手法なので、毎回しびれますね。
――舞台はチケットが即完になるなど、人気を集める作品ですが、その理由はどう見ていますか?
山下:結構周りの友達からも評判よくて、著名人の方からも「面白い」って言ってもらったりしますね。『ZIP!』ファミリーの鈴木杏樹さんもすごいファンだと言ってくれて、めっちゃうれしくて! そういうのが、口コミで広がっているのかなっていう気がします。あと、今までにないものを新たに完成させたような気がします。そこの強みというのが、あるんじゃないでしょうか。
飯塚:やっていて本当に楽しいですから、それが伝わってくるのかもしれないですよね。こっちはめちゃくちゃ楽しいけど、オークラは大変なので、面白い脚本が来るのを待って、それを覚えて演じて…最高ですよね(笑)
――台本を覚える苦労はないんですか?
飯塚:ありますけど、でも全然楽しいんですよ、本当に。
豊本:僕らは普段のコントの延長線上で楽しんでもらえると思うんですけど、いつもは踊ってる山下くんとかがゴリゴリのコメディに溶け込んで、こっちも面白いじゃないですか。こんなバカみたいな顔してるのに、東京ドーム満杯にするみたいなギャップが楽しめますからね。
角田:山下くんが調子乗ってるっていう部分があるかね(笑)。これ見よがしに、アドリブもガンガンやりますからね。でも、それがあって我々3人がガッチリまとまっているのがポイントなんでしょうね(笑)。やっぱりそこなんでしょうね(笑)
飯塚:ガッチリまとめるっていうよりも、あんた主役だよね? あなたが真ん中にいなさいよ(笑)
――周囲の反響はいかがですか?
飯塚:よく聞くよね。「見たよ」って言われます。
山下:『ZIP!』をやってると、日テレさんの中で『漫画みたいにいかない。』の評判はすごくいいです。よく「面白かった」って言われます。
■心が折れない山下健二郎
――山下さんにとって、『漫画みたいにいかない。』はコメディへの挑戦だったと思うのですが、今回のシーズン2でまた新たな挑戦というのはあるんですか?
山下:もともとお笑いもコントも大好きですごく見ていたので、自分が今これに参加できているというのは、結構望んでいた形なんですよ。今回シーズン2もやらせてもらって、03さんとかいろんなゲストの皆さんと一緒にやれることが僕にとって財産ですし、自分がどんどん成長しているのを肌で感じています。この作品では毎回が挑戦なので、これ以上はあまり望まないです(笑)。ラップもやりましたし(笑)
――山下さんが東京03さんから影響受けているのは、どんな点ですか?
山下:3人とも本当に台本を覚えるのが早いんですよ。それと、お三方とも役者ですよね。本当に演技がうまくて、ビックリします。ナチュラルだし、気持ちがすごくまっすぐ伝わるのが気持ちいいですよね。
角田:ありがとう!
飯塚:「そんなことないよ」とか言えよ! 本当に、僕らなんて大したことないですから、役者さんとして通用するのは角田さんくらいじゃないですか?
豊本:僕らなんてまだまだですよ。
――山下さんのコメディのセンスはいかがですか?
飯塚:やっぱり勘がいいなと思いますね、間もいいし。あと全然照れない(笑)。やってて途中で照れて心が折れちゃう人は結構いるんですけど、全然折れない。すごいなと思います。そこは、本当にちょっと見習うべきところだと思いますよ。
――シチュエーション・コメディということで、長回しも多いですよね。
山下:こんなに長くツルッと撮るというのはないですね。でもそっちのほうが、気持ちがつながって一連でできるので、やりやすい部分があります。
――山下さんのパート2での進化という部分はいかがですか?
角田:バカっぽい表情に入るのが、すごく早くなったような気がします(笑)。笑っちゃいますよ。面白いです(笑)
山下:自分では全然一生懸命やってるだけなんで…。でも、シーズン1でいろいろ経験させてもらったんで、今回のシーズン2で台本が来たときに、なんとなく「こういうことなんだな」っていうのが読み解ける能力がついたというのは、あるかもしれないですね。
『遊戯みたいにいかない。』には、千葉雄大、飯豊まりえ、堀未央奈(乃木坂46)、18年4月に上演された舞台版にも出演した島崎遥香、山崎樹範がゲスト出演する。
舞台版第2弾は『漫画みたいにいかない。第2巻』と題し、東京公演(かつしかシンフォニーヒルズ)が2月19日~22日に7公演、神戸公演(神戸国際会館)が3月8日~9日に3公演を実施。チケット料金は、S席:9,400円、A席:8,200円(全席指定、税込)。未就学児の入場は不可。
マイナビニュースの連載「ほとんどの大人の金曜日は、漫画みたいにいかない。」では、ドラマ『遊戯みたいにいかない。』や、舞台『漫画みたいにいかない。第2巻』の最新情報を、キャスト・スタッフインタビュー、撮影現場・稽古場レポートなども交えながら、金曜日にお伝えしていく。