新しさが目を引くドバイだが、現地の人はもともとどんな暮らしをしてきたのだろうか。
エミラティに教わるドバイ伝統の衣食住
ドバイの歴史や暮らしを知るために、まず訪れたいのがアルファヒディ歴史地区(旧バスタキア地区)にある「シェイク・モハメッド文化理解センター(SMCCU)」(要事前予約)。観光客がアラブ首長国連邦やイスラム文化について理解を深めるための施設だ。
まずはドバイの伝統的なおもてなし、ほのかにスパイスが香るさっぱりとした味わいのアラビックコーヒーと濃厚な甘さのデーツ(干しナツメヤシ)が振る舞われる。この2つは同時に口にすることでさらに奥深いマリアージュが生まれる。
この施設では、エミラティ(アラブ首長国連邦人)が講師となり、ドバイの歴史的建造物や伝統的な服装、家族の習慣などについて丁寧に教えてくれる。訪れた観光客は集会場で輪になって座ってその話を聞く。質問もしやすい和やかな雰囲気だ。
「カルチュラル・ブランチ」(AED150/約4,633円)では、ビリヤニやマッチブース(炊き込みご飯)、サローナ(カレー)、ルゲイマート(揚げ団子)や彩り豊かなサラダなど、家庭で食べられているドバイの郷土料理を味わうことができる。食べながら食卓でのマナーや料理の食べ方について教わる。
歴史的建造物を眺めながら散策
この施設があるアルファヒディ歴史地区は、エミラティが昔住んでいたエリア。モスクや民家などの歴史的建造物が保存されており、現在ではホテルやカフェ、雑貨屋などが軒を連ねている。建物のあいだの細い道を散策し、しばし昔ながらのアラブの町の雰囲気にひたる。
取材協力: ドバイ政府観光・商務局
※記事中は1AED(ディルハム)=30.89円で換算(12月12日レート)