形態安定からクリーニング必須まで、就活に欠かせない白ワイシャツの種類は多岐に分かれます。ところが防シワ効果を期待できるワイシャツと言っても、紳士服量販店ごとにネーミングや、その効果が変わることは意外と知られていないようです。

実は防シワ効果だからノンアイロンという訳ではありません。シワを軽減するだけでアイロンが好ましいというタイプもあるのです。

世間の常識:防シワシャツはシワがつかない

今回はリクルートスーツの着こなしで失敗しない「ワイシャツの正しいメンテナンス」、その具体的な指針について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。

防シワ効果の「違い」を知ろう

シャツの防シワ効果を表す指標として、「W&W性(ウォッシュ&ウェア)」というJIS規格があります。この指標を確認することで問題なく選べそうですが、実際のところ等級を表示しているブランド自体がそもそも少ないのです。

  • 防シワシャツはさまざまある

そのため各社のラインナップを知っておくことも大切です。例えば「形状記憶」という言葉はある会社の商標で、そのメーカーしか商品名に使えません。むしろ、お店で見かける防シワシャツといえば、「形態安定」や「イージーケア」と呼ばれるものが一般的でしょう。

そして防シワという点では、「形態安定の商品は、イージーケアよりも高い効果を発揮する」と言われています。つまりイージーケアのものは、簡単ながらもアイロンを掛ける方が好ましいのです。

ただ最近、より防シワ効果の高い「ノンアイロンシャツ」に注目が集まってきています。

それでもジャージータイプは避けよう

ノンアイロンシャツはポリエステル比率が他製品より高く、生地の質感が安っぽく見えるリスクがありました。ところが最近では、綿100%ながらも塗布する薬品や樹脂加工によってノンアイロンを実現したものも登場しています。

綿100%の製品だと、これまではクリーニングもしくはアイロンを掛ける必要がありましたが、この手の加工されたものは、メンテナンスの容易さと好印象を両立してくれるでしょう。

一方、ニットジャージーという特殊な編み地のノンアイロンシャツも存在します。これはポロシャツのように伸縮性がある質感で、ややカジュアルな印象です。就活用のリクルートスーツに合わないので、同じノンアイロンシャツであっても、ニットジャージーのシャツは面接では避けましょう。

防シワ効果を期待できる白ワイシャツのレパートリーは多岐に分かれます。自分にピッタリのものを用意して、連日続く就活を乗り切りましょう。