こんにちは。写真家の桐島ナオです。この連載では猫を一眼デジタルカメラで撮影する際のコツや撮影時の設定、レンズ選びなどを含めてご紹介します。さて、今回は最終回! テーマは、連載中に撮影した写真を使った「猫写真を撮った後のお楽しみ!」です。

写真は出来るだけプリントすると、ぐっと上達します!

「お気に入りの写真をプリントしてみましょう!」

たくさん撮影した写真、どうしていますか?BLOGにアップ、SNSでシェア、たくさんの人に見てもらえると嬉しいですね。

でも、「プリント」をすることはぐっと少ないのではないでしょうか。デジタルカメラになって、撮影した写真は現像プリントしなくてもパソコン画面で見られるようになりました。ネットにアップして、そのままになっている素敵な写真がたくさんありませんか?撮影した写真を画面上で見た印象と、紙に印刷した印象は、全く異なることも多いです。改めて見直すことでたくさんの発見もあり、自分自身の腕を見直すきっかけにもなります。

「左は写真用紙、右はクラフト紙です。クラフト紙は暖かい印象で絵のようですね」

印刷する用紙の種類でも印象は全く変わりますので、ぜひ写真をプリントしてみてください!

今回は普通のL版の用紙にプリントしました。何枚か写真をプリントしています。そして、プリントした写真で猫グッズを作ってみましたのでご紹介します。

切り抜き猫で写真を撮ってみよう!

用意するのは猫写真とハサミです。

今回は第8回目の連載、「猫が可愛いく撮影出来る構図あれこれ その2」で掲載した写真を使います。

「東京キャットガーディアンで撮影した黒猫さんです」

この写真をプリントし、猫の形に切ります。切る時は細かい毛並みは無視して、ひげも切ってしまって大丈夫です。体のアウトラインに添って切り抜いてください。

「はさみやカッター、使いやすいものでどうぞ」

「工作気分でどんどん切ってみましょう!」

「きれいに猫が切り抜けました!これだけでも可愛いです!」

猫写真は猫全部にピントがあっている全身写真が良いですね。背景がどんなにごちゃごちゃしてても切り抜いてしまえば大丈夫です!

「可愛い猫の写真を切り抜くともっと可愛い!」

切り抜き猫は写真の中から自由になって、どこへでも好きなところに行くことが出来るようになりました。あなたの写真の猫を解き放って、切り抜き猫を自由に遊ばせてみましょう!

「小さな猫の妖精みたい!」

「猫なので高い所が好きです」

「ちょっとしたところに猫がいるとほっこりします」

お部屋のあちこちに、是非あなただけの切り抜き猫を冒険させてあげてください。そして、その写真を撮るとまた違った写真作品になりますよ!

切り抜き猫をしおりにしてみよう!

あなたの写真から生まれた切り抜き猫にお仕事をさせてみましょう。まず、用意するのは切り抜き猫とカラフルな紙。

「ちょっと厚手の紙が良いと思います!」

お好きな色を何色か集めると楽しいですね!今回は無地のカラーペーパーで揃えましたが、綺麗なお菓子の箱や洋雑誌の表紙等も良いと思います。用意した紙を短冊状に切り、切り抜き猫にのりをつけます。

「脚の部分にのりをつけるときれいに仕上がります」

切り抜き猫を貼り付けます。

猫しおりの完成です!読書の時間もほっこり見守ってくれます。

「いろんなポーズで作ってみると楽しいですよ」

「一冊に何匹もいると楽しいですね」

読書時間を楽しくお手伝いしてくれる働き者の完成です!

「猫と本の相性は抜群です!いろんな猫にお仕事をさせてあげてください」

とても簡単なのに、オリジナリティがあって可愛いしおりが出来上がりました!切り抜き猫にもうひと工夫してみましょう。

切り抜き猫をガーランドにしてみよう!

よく三角フラッグでお誕生日会などのオシャレな飾り付けに使われているガーランド。最近ではパーティーだけでなく、インテリアとしても注目されています。さきほど作り出した切り抜き猫を貼り付けるだけの、簡単猫ガーランドも作ってみましょう!

用意するのは切り抜き猫と適度に細めのリボンやロープ。長さは自分が欲しいだけの長さがあれば大丈夫です。切り抜き猫の後ろにリボンをはさみ、マスキングテープで留めます。

「頭の後ろにリボンが来るようにするとバランスが良いですよ」

「正面からもぎゅっと押して固定します」

間隔をあけて切り抜き猫を留めます。

「今回は全部同じ黒猫写真にしてみました!」

何匹でも、好きなだけリボンに留めたら完成です!

「簡単なのに可愛いくてオリジナル!切り抜き猫ガーランド!」

黒猫には赤リボンが似合うなぁ!と思ったので、アクセントにリボン結びをしてみました。(猫と猫の間に別のリボンを短く切って、リボン結びをしています)

「全部違う猫や、違うポーズにしても可愛いですね」

リボンに留めるだけなのに、お部屋に飾ると個性的で可愛いガーランド。いくつも作って、贈り物にもおすすめです!

「おもりをつけて吊るせば切り抜き猫モビールも!」

あなたのアイデアで切り抜き猫は無限の可能性を持っています。ぜひ写真の中から抜け出させていろんな場所へ冒険させてあげてください!

猫写真は撮るだけじゃなくて、すべてをみんなで楽しもう!

いかがでしょうか。猫は撮影するだけではなく、撮影を通じてコミュニケーションを深める事も、撮った後に新しい形にすることも出来ます。可愛い猫を見ると撮影だけに集中してしまいがちですが、撮影技術はもちろん、それ以外のことにも少しだけ目を向けてみるととても面白いですよ。

この子はどんな事を考えているんだろう?どんな世界で生きてきたんだろう?今日の天気や自分の思いをどうやって反映しよう?どうしたらこの子ともっと仲良くなれるだろう?、などなど……。

写真を撮っているとたくさんのことに気づき、たくさんの疑問がわきます。写真を通じてもっともっと、自分自身を深めてゆけるように、相手のことを思いやれるように、新しい世界を発見できるように。楽しみながら、たくさんの素敵な猫と仲良くなれる事を願ってます!

(写真は全て東京キャットガーディアンにて撮影いたしました)

著者プロフィール

桐島ナオ
写真と詩を組み合わせた物語写真を中心に発表している写真家。植物と猫とカフェが大好き。PhotoCafe写真教室の講師もしています。公式HPはこちらから。

*桐島ナオ主催の保護猫カフェ月イチ撮影会 ネコサツ!*はこちらから。