カジュアルパンツの定番「デニム」。Gパン・ジーンズなど、時代によってその呼び方は様々ですが、インディゴ染めのデニムパンツは世代を超えて支持されています。
実はそんなデニムパンツも、時代に合わせアップデートを繰り返していることは見逃されがち。時代とともにシルエットやカタチなど、その印象はだいぶ変わるのです。ひと昔前の流行をうっかり履き続けると、「時代おくれ感」が悪目立ちする羽目に。
そこで今回、「デニムパンツのNG」について『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
流行のワイドは丈感に気を付けよう
00年代から続いた「ピタッとしたスリムテーパードジーンズ」に慣れ親しむ40男にとって、流行のワイドテーパードジーンズの、ゆったりしたシルエットは違和感の塊かもしれません。ですが合わせてみると、リラックスしたワイドシルエットが意外になじむのも事実です。
このとき見逃しがちなのが、丈感の印象がもたらす影響。裾が靴に隠れるほどだらしない印象に見えます。
ワイドテーパードのデニムは、靴に生地がかからない程度の丈に合わせましょう。スニーカーの場合、見た目の印象以上にボリューム感がありますので特に注意が必要です。
ローライズからハイウエストへ!
00年代に大人気だったスキニージーンズ。身体のラインを強調するシルエットは「着やせして見える」と男女問わずブームでした。同時にお尻を小さく見せるローライズも長らく定番として受け入れられてきたのです。
スキニージーンズ自体は、流行から定番となり、今なお受け入れられています。ただ、また上が浅いローライズのままでは古臭い印象を与えます。今のトレンドは、フィット感にかかわらずハイウエストのものが主流だからです。
お尻を小さく見せるより、腰位置を高く見せる方が時代に合っているようです。考え方を改めて、スキニーを選ぶ際はハイウエストのタイプをチョイスしましょう。
ブーツインはやめよう
00年代に流行ったお兄系を引きずるようなブーツインの着こなし。スキニージーンズと相性が良かったブーツインも、今のファッションで考えるならば、バイク好きの人を除きお勧めしません。
カッコいい着こなしより、等身大でリアルな着こなしが支持される時代。定番であるデニムパンツこそ、「シルエット」「カタチ」が時代とともに変わります。定番という言葉に惑わされず、デニムパンツこそアップデートしてみてはいかがでしょうか。