育児に励む専業主婦のpinkyさんが、家庭内介護について知ってほしいことや介護・育児にまつわる豆知識などを紹介する4コマ漫画連載「ときどき介護のち育児へ」。今回は「お泊り」に関するお話です。

  • 4コマ漫画連載「ときどき介護のち育児へ」のワンシーン
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宿泊先の物をふと思い出し……

私が認知症のウメおばあちゃんを介護する生活に慣れた頃、身内の介護のために他県へ行ったおばさんもまた、その生活に慣れたようでした。

おばさんは私が介護に疲れていないかいつも気にかけてくださり、デイサービスがない日には泊りがけで月に数回、おばあちゃんを他県へ連れて行くこともありました。

宿泊先から帰ってきても、おばあちゃんには「泊まってきた」という記憶はありません。ずっと家で過ごしていたと思っているケースがほとんどでした。しかし、時々今までいた場所を思い出すのか、泊り先から帰って来た日には「こういう物があったはず……」と部屋を探すこともありました。

そんなおばあちゃんを見ていると、すべてを忘れてしまっているわけではないということを実感するのでした。

筆者プロフィール: pinky

現在は育児に奮闘する専業主婦。結婚を機に夫の自宅で同居生活を開始した。介護の仕事をしていたが、仕事を辞めて2013年8月より約2年間、夫の祖母の介護を務めあげた後、2016年2月に出産。日々の生活をつづったブログ「家事ときどき介護」を随時更新中。