缶詰博士によると、世界中の食べ物が缶詰で食べられるのは日本だけだそうです。確かに、タイカレー(タイ)とかアヒージョ(スペイン)とか赤ワイン煮(フランス)とか、いろんな料理が缶詰で出てますね。
「今回の缶詰はタイやベトナムでメジャーな辛い料理。僕も初めて食べます!」と博士も興奮気味。一体どんな缶詰なのでしょう?
珍しいノザキの魚缶
鍵でくるくる開ける「枕缶」販売終了で話題になったノザキのコンビーフ。3月16日にはアルミと樹脂の複合素材「アルミック缶」を使った新生コンビーフが発売されたが、同じタイミングで新発売になったのがこの「フライドサーディンINカピソース」。
ノザキブランドでは珍しい魚缶であります。
前フリをいただく
ノザキブランドの販売会社は「川商フーズ」という。その川商フーズのS氏が言うのだ。
「博士は辛いの苦手でしょ」
「苦手ですねェ」
「じゃあこのカピソースは食べられないね。すごく辛いから」
「え、そんなに?」
「無理だよね。すごく辛いからね」
これ、フリですよね。絶対フリですよね。
匂いがすでに凶暴
そんな典型的な前フリをいただいたら食べねばなるまい。ということで開缶!
油で揚げたサーディン(いわし)と、何やらもろもろしたソースが見える。あちこちに見える真っ赤な唐辛子。
匂いはすごくいい。揚げ物の香ばしい匂いにガーリックも利いていて食欲をそそる……と思っていたら身体に異変が起こった。額から汗が流れてきたのだ。
匂いだけで発汗って、一体どれだけ辛いのだ?
火焔地獄
かくのごとし。食べやすい大きさにカットされたサーディンには、身がかなり太いものもある。生前はきっと脂の乗ったサーディンさんだったのでありましょう。
ここで改めて申し上げるが、僕は辛い物が苦手だ。けっして嫌いではないが、でもでも、辛さへの耐性はかなり低レベルだ。
決死の覚悟でひと口いただくと……。
うん。甘酸っぱくて、エビのうまみがあって(ソースにシュリンプペースト入り)、サーディン自体のうまみもしっかりしておいしいです。
と、ここまで分析したら赤唐辛子の辛さが襲ってきた。うひゃあ辛い辛い!
頭頂部から汗が吹き出し、口中は火焔地獄。慌てて飲み込んだら喉が焼け、そのあと胃が焼けた。こりゃたまらない。
バスタオルで頭と顔を拭い、しばらく呆然とする。S氏のあの台詞は前フリではなく、心からの注意喚起だったようだ。
しかし、うまみたっぷりで美味しいのも事実。辛い物が好きならぜひトライしてほしい。
缶詰情報
川商フーズ/フライドサーディンINカピソース 120g 180円(税別)
3/16発売 一部のショッピングサイトなどで購入可