世は空前のキャンプブーム。虫が苦手でアウトドア嫌いだった自分も、今年は思い切ってキャンプデビューしようと思っています。

そこで最初に突き当たったのが「ご飯は何を作ればいいの?」という問題。情報サイトを見ても豪華な料理ばかり目について、途方に暮れてしまいます。

そこにカットインしてきたのが缶詰博士。「缶詰がいいんです。キャンプこそ缶詰です!」と目を輝かせます。うーん、いまいちピンと来ないけど、せっかくだから御指南いただきましょう。

  • 缶詰には野外が似合う(写真:マイナビニュース)

    缶詰には野外が似合う

缶プのすすめ

缶詰がもっとも輝くのは野外であります。いつでもどこでも食べられるのが缶詰の真骨頂だから、野外でこそ魅力を発揮するのであります。ウソだと思ったら外に出て、倒木とか草地の上に缶詰を1つ置いてみてほしい。とたんに缶詰が「うふふ」と笑い出すはずである(多分)。「よく外に連れてきてくれましたね」と話しかけてくるはずである(多分)。

そこで今回は、キャンプで使える缶詰ベスト3を公表したい。それでキャンプならぬ"缶プ"を楽しんでいただきたいのであります。

  • ホテイフーズ/からあげ和風醤油味 45g 税別200円

    ホテイフーズ/からあげ和風醤油味 45g 税別200円

からあげそのもの

トップバッターはホテイフーズ「からあげ和風醤油味」だ。今春に発売された、世界初の鶏からあげ缶詰であります。

ほぼほぼ国民食の鶏からあげが缶詰化。しかも常温でおいしく食べられるように造られているから、食べたい時にいつでもすぐ食べられるのが嬉しい。

ちなみに、同商品には3種類の味付けがある。この「和風醤油味」は汁気がないのでからあげそのもの。「旨辛たれ味」はピリ辛のタレが絡まっていて、酒のつまみにいい。「てりマヨ味」は後を引く甘じょっぱいタレが絡んでいて、ご飯のおかずに最高である。

  • 山梨罐詰/静岡釜揚しらす 40g 6缶セット税込2,500円

    山梨罐詰/静岡釜揚しらす 40g 6缶セット税込2,500円

あのふわふわがそのまま缶詰に

2番手に登場するのは山梨罐詰「静岡釜揚しらす」であります。あの、ふわふわの釜揚しらすがそのまま缶詰になってしまったという、とんでもない商品であります。

  • 静岡釜揚しらす箸上げ

    静岡釜揚しらす箸上げ

バゲットOnでピンチョスに

中はこんな缶じ。ほどよいサイズのしらすちゃんがぎっしり入っている。本来はチルドか冷凍じゃないと持ち運びできない釜揚しらすだけど、缶詰なら炎天下で持ち運んだって平気なのである。何と愉快なことか!

薄く切ったバゲットに乗せてオリーブ油を垂らすと、それだけで素晴らしいピンチョスになる。夜の宴会の1品にオススメであります。

  • 国分グループ本社/缶つまレストラン マテ茶鶏のオリーブオイル漬け 150g 税別460円

    国分グループ本社/缶つまレストラン マテ茶鶏のオリーブオイル漬け 150g 税別460円

料理に使える

トリを飾るのは国分グループ本社「缶つまレストラン マテ茶鶏のオリーブオイル漬け」だ。数ある「缶つま」の中でも古参メンバーだが、未だに売れ続けている人気商品である。 

  • マテ茶鶏のオリーブオイル漬け内観

    マテ茶鶏のオリーブオイル漬け内観

オイルが決め手

マテ茶鶏というのは、エサの一部にマテ茶を加えて育てたブランド鶏のこと。鶏特有の臭みがなく、しっとり柔らかい肉質が特徴だ。その肉を、ガーリックを利かせたEVオリーブ油に漬け込んでいるからたまらない。上の画像に見える黄金色の油が、そのEVオリーブ油であります。この油にはマテ茶鶏のうまみも溶け込んでいるから、料理に使わない手はない。

  • マテ茶鶏のクスクス

    マテ茶鶏のクスクス

クスクスに味を沁み込ませる

かくのごとし。缶プメニューでぜひ試してほしい「マテ茶鶏のクスクス」であります。クスクスは粒状のパスタのようなもので、熱湯を加えてフタをし、10分も置いておくと柔らかくなる。その熱湯にマテ茶鶏缶のオリーブオイルも一緒に入れるのがコツであります。

柔らかくなったら鶏肉とミックスビーンズを入れて、全体をさっくりと混ぜれば缶成。クスクス全域にマテ茶鶏のうまみが沁み渡り、最高に美味ですぞ!

缶詰情報
ホテイフーズ/からあげ和風醤油味(45g)
希望小売価格200円(税別)
スーパー、コンビニで購入可

山梨罐詰/静岡釜揚しらす(40g)
直販価格 6缶セットで2,500円(税込)
同社直販サイトで購入可

国分グループ本社/缶つまレストラン マテ茶鶏のオリーブオイル漬け(150g)
希望小売価格460円(税別)
スーパー、コンビニやネット通販で購入可

黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。