フタを開ければそのまま食べられるのが缶詰のいいところ。なので食事を手軽に済ませたい時には最高の相棒だと思っていましたが、「最近の缶詰は手軽さだけじゃない!」と缶詰博士の黒川氏は言います。
「特に健康面や体力向上に配慮した缶詰が登場しています。例えばこのコンビーフは、筋肉大好き人間のために生まれたんです!」
高タンパク&低脂肪
コンビーフは進化している。それはゆっくりとした歩みではあるけど、食のトレンドや健康志向の高まりに、きちっと向き合っている証しであります。
例えば、スーパーやコンビニでよく見かける「脂肪分50%減」というコンビーフは、2000年代に入ってから生まれたものだ。「脂肪分を控えたい、でもコンビーフを食べたい」という人(僕とか)にはとってもありがたいのだ。
そしてこの3月、新たなコンビーフ「K&K高たんぱく質コンビーフ PROTEIN BEEF」が発売された。高タンパク&低脂肪がウリという、ざっくり申せば筋肉を増やしたい人に最高のコンビーフであります。
缶臭がしない
中身の前にちょいと寄り道して、容器の話もしたい。K&Kのコンビーフは「アルミック缶」という新時代の容器が採用されている。アルミ箔に樹脂フィルムを貼り合わせた複合材で、従来の金属缶にあった缶臭(金属っぽい匂い)がしないのがいい。
開けるときもヨーグルトの容器のようにアルミ箔をはがすだけ。その上に付いている透明プラスチックのパーツは、中身を食べきれなかったときのフタになるという心遣いだ。
けっこう違う
では中身を見てみよう。色合いは従来のコンビーフと違って暗褐色だ。フォークですくってみると、とろみがついているような感覚がある。
匂いは従来のコンビーフと変わらないが、食べてみると舌触りがねっとりしていて驚く。それでいて、そしゃくしているとねっとり部分が溶け、後から赤身肉の繊維が出てくる。
面白いのは、飲み込んだあとにほんのりと和風ダシのような甘じょっぱいうまみが残ること。今までのコンビーフとけっこう違う。
表面カリカリ中ねっとり
かくのごとし。ほぐした高たんぱく質コンビーフに、刻んだジャガイモ、スパイス類をしっかり混ぜて、油をひいたフライパンで両面を焼いた。すなわち「コンビーフとジャガイモのガレット」であります。
このコンビーフにはコラーゲンペプチドが配合されており、それがねっとり食感につながっている。なのでガレットにしても表面カリカリ、中ねっとりという、ちょいともんじゃ焼き的な食感になった。
油を使った分ヘルシーさが減ってしまったけど、ちゃんとおいしかったです。
缶詰情報
国分グループ本社/K&K高たんぱく質コンビーフ PROTEIN BEEF 80g 460円
同社のオンラインストア「ROJI日本橋ONLINE STORE」などで入手可