観測史上最速で梅雨明けしたのは嬉しいけれど、とたんにこの酷暑は辛い……。食欲も落ちていくこの時期、簡単に用意できて、つるっとすすれるそうめんは本当にありがたいものです。つゆと薬味だけのそうめんに飽きたら、缶詰の出番!
そこで今回は、しめ鯖の缶詰を使った缶たん絶品そうめんをご紹介します。
さば缶のバリエーションが多彩すぎる!
世の中は空前のさば缶ブーム。テレビでも新聞でも盛んに「さば缶がかつてないほど売れている」と報道されている。このブームの主な要因は、身体にいいと言われているDHAとEPAがさば缶に豊富に含まれているから。でも、それだけではない。実は今のさば缶は種類が豊富で、選ぶ選択肢が飛躍的に増えたということもある。
中でも、今回取り上げる「おいしい缶詰・国産燻製しめ鯖のオリーブ油漬」は特殊。八戸産のさばを酢で締め、燻製し、オリーブ油に浸けるという、もうなんか色々と説明して欲しいさば缶なのだ。
開缶してみると、ちょっと珍しい光景が広がった。
さばの切り身がタテに並んで行儀良く収まっている。そこから立ち昇るのは、ほんのりしたお酢の香りと燻蒸香。よだれが出てくる香りです。
箸上げするとこんな缶じ。身がきゅっと引き締まっているのが箸越しに伝わってくる。青い皮目と身のコントラストも美しい。
そうめんの缶たんアレンジレシピを紹介
それでは、この缶詰を使ったそうめんのアレンジレシピをご紹介しよう。作り方は缶たん。茹であげて冷水でしっかり洗ったそうめんを器に入れ、上から缶汁とそうめんつゆをかける。そこにしめ鯖と薬味をのせれば缶成!
この缶詰の缶汁はオリーブ油がメインだけど、お酢も入っているからほんのり甘酸っぱい。それをそうめんつゆに加えることで、そうめんつゆ自体が風味豊かになる。薬味はみょうがと大葉を千切りにして、好きなだけトッピング。
写真には写っていませんが、刻んだ青ねぎをどっさりかけるのもアリです。青ねぎには魚の香りをマスキングする効果があるので、青魚が苦手な人には特にオススメしますぞ。
ちなみに、茹であげたそうめんを洗う理由は、麺に含まれている植物油を落とすため。そうめんは生地を細く伸ばしていくときに切れやすいので、植物油をまぶして切れにくくしているのであります。この油は茹でただけでは落ちないので、冷水でしっかり洗う必要がある。そうすることで小麦本来のいい風味が出てくる……と、ソーメン二郎さんが言ってました(笑)
仕事の疲れに加えて、この暑さで食欲も減少気味……という人はぜひ、そうめんに缶詰トッピングを試してみてはいかがでしょうか。
缶詰情報
おいしい缶詰・国産燻製しめ鯖のオリーブ油漬/ 明治屋
希望小売価格 税別400円
明治屋ストアーや直販サイトなどで購入可
黒川勇人/缶詰博士
昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。