缶詰博士の連載もついに100回目! これまでたくさんの缶詰を紹介してもらいましたが、記念すべき今回は何を取り上げるのでしょう。
「それはもう、さば缶で決まりです。だって好きだもの」と朗らかに宣言した博士。今回のさば缶は中の"色"に注目してほしいそうですが、一体どういうことですか博士?
百缶繚乱
さば缶って、しみじみウマいですねェ。腹の脂が乗ったとこ。中骨のしゃくしゃくしたとこ。背身のむっちりしたとこ。血合いのうま味。
かつては水煮、味噌煮、醤油煮だけだったさば缶も、今は味付けのバリエーションがどーんと増えてまさに百缶繚乱。
中でもこの新商品「マッカレル バジル&レモン」はバジル感がすごいです。すごすぎて、色が大変なことになっています。
ここまで緑
ご覧下さい、この色。バジルは緑色って分かってるけど、ここまで鮮やかな緑とは思わなかった。
なぜなら、缶詰は高温加熱で仕上げるから、色がくすむのが常だったのであります。それがこの有様。何かこう、永遠に色褪せない着色料でも使っているのか?(使ってません)
執念で見つけたバジルペースト
この衝撃のさば缶を出したのは清水食品。3月まではSSKセールスという名前だったのを社名変更しております。
その清水食品の方に、どーしてこんなに緑色なのか訊いてみた。すると、試作段階で幾つものバジルを使っていたら、たまたま加熱後も色が保たれるバジルペーストを見つけたのだという。
「加熱で色がくすんだバジルなど見たくもないっ!」と、開発担当者は思ったのでありましょう(多分)。その執念のおかげで、ここまで鮮やかな緑のさば缶ができたのでありましょう(多分)。
ちゃんとさば缶
かくのごとし。皿にあけて粉チーズを振りかけ、表面をちょいとバーナーで炙ってみた。
チーズとさばの皮が焦げて香ばしくなったところを、ひと口。というより、口に運ぶ前段階の香りがヤバい。バジルだけでなくガーリックがしっかり利いていて、早くも唾液が湧いてくる。
ともかく口中へ……。あっ、いけない。今、神様が降臨なさいました。なんだこのおいしさ、すさまじいぞ。
いったん落ち着いて。味はしっかりしたイタリアンだ。バジル&ガーリックの味付けがとてもよくて、飲み込んだあともうまみが後を引く。レモンのわずかな酸味が隠し味だと思う。
粉チーズもちゃんと合うけど、なくたってウマい。缶を開けて、パスタを茹でて、両者をがーっと混ぜれば、それだけで絶品パスタになるはず。
それにしても、主役のさばがウマい。歯応えがありつつしっとりしていて、奥からさば本来のうまみがじゅんじゅん湧き出してくる。いいさばを使ってるのでありましょう。
缶詰情報
清水食品(旧SSKセールス)/Mackerel(マッカレル)バジル&レモン 140g 270円(税別)
カルディ、成城石井ほかショッピングサイトなどで購入可