バイクに乗っている人は珍しくありませんが、なぜ乗るようになったのかは人それぞれ。通勤・通学の移動手段として原付スクーターを買った人もいれば、マンガやドラマにレース観戦、バイク乗りの親兄弟や先輩などに影響された人もいるでしょう。
とはいえ、バイクに乗り続けるには車両やメンテナンスなどのコストも必要ですし、転倒や事故のリスクも覚悟しなければなりません。それでもやめられないのは「バイクに乗っていてよかった!」と思った経験があるはず。その理由をマイナビニュース会員に聞いてみました。
バイク乗りでよかったと思ったことはある?
電車やバスなどの交通網が発達し、クルマや自転車もある現在、バイクは乗らなくても困るものではありません。それでもバイク乗りになってよかったと思った人はどのくらいいるのでしょうか?
Q.バイク乗りでよかったと思った経験はありますか?
はい ―――66.6%
いいえ ―――33.4%
免許とマシンを手にして晴れて一人前のバイク乗りになったとしても、いい事ばかりではありません。雨が降れば濡れるし、慣れないうちは立ちゴケをして身体やお財布にダメージを負います。それでも、6割以上の方が「バイクに乗っていてよかった」と思った経験を持っているようです。
○○だからバイクに乗っていてよかった
一言で「バイクに乗る」と言っても、通勤や通学の手段だったり、休日のツーリングがメインの人もいます。走るだけでなく愛車をいじるのが好きな人などもいますが、一体どんな時にバイク乗りでよかったと思ったのでしょうか? 具体的な回答例を紹介しましょう。
Q.バイク乗りでよかったと感じたエピソード等があれば具体的に教えてください(自由回答)
■遅くても速くても爽快!バイクなら風になれる
女性/51歳
のたくた走っているだけでも、やっぱり気分は風になれる女性/49歳
季節によればいい風をうけて爽快になる男性/39歳
乗っているときの爽快感は、4輪では味わえない女性/59歳
風を感じて気持ちよく走れる事!バイクって私の体の一部なんだなって感じた時!男性/53歳
マシンと一体化して風を感じて走る感覚は車では味わえない
多くの人が「風を受けて走っている時」にバイク乗りであることの喜びを感じています。これは周囲を鉄やガラスで覆われたクルマや電車では味わえないものですね。もちろん、自転車でも同じように風を受けることができますが、それなりにスピードを出して風を受けるには十分な体力も必要。
その点、バイクはガソリンさえ入っていれば、右手を一ひねりするだけなので手軽といえます。
■バイクの魅力といったら、やっぱりツーリング!!
男性/38歳
ツーリング仲間との色々な場所への散策ですね、特に今の夏の時期がいいですね男性/56歳
景色のいい場所で景色が良く見えて解放感が得られる男性/46歳
いろいろな場所に行けること女性/66歳
休日の遠出、気分転換、自然を味わえる、気軽に出かける気になる男性/63歳
天気の良い日に高原のハイウェイをツーリングしたときは、絶景を楽しめて、最高だった
免許とバイクを手に入れたら、誰もが行ってみたいと思うのが「ツーリング」。壮大な自然と一体になれる感覚は、全身に風を浴びて走るバイクならでは。1人で行く「ソロ・ツーリング」もあれば、仲間と行く「マス・ツーリング」、日帰りのほか、宿泊施設やキャンプの連泊など、一言で「ツーリング」といっても様々なスタイルがありますが、それぞれに違った楽しさがありますね。
■渋滞などもスイスイ。コスパも最高。バイクは便利
男性/61歳
通勤で道路が渋滞していてもほとんど遅れないで済む男性/37歳
狭い路地などを通過できる。柵がある場所の間でもバイクを手で押せば通過できる男性/55歳
クルマに比べてお金が掛からない男性/31歳
自動車より渋滞を回避しやすいし、駐車場も確保しやすい男性/64歳
自転車より普通に早く目的地にたどり着けるとかですかね
大型連休や通勤時間帯に起こる大渋滞。クルマに乗っている場合、前の車両が進むのを待つしかありませんが、車体の小さなバイクなら停車しているクルマの脇を通り抜けをしたり、脇道に迂回することもできます。
また、駐車場や燃料・オイル、税金といった維持費も安く済むといったコスパの良さも「バイクでよかった」と思えるところでしょう。
■バイクに乗っていると女性にモテる!?
男性/25歳
女性にモテる男性/39歳
学生時代はモテた男性/56歳
彼女を後ろに乗せて色々な所に行ける事男性/62歳
彼女とツーリングへ行きました男性/64歳
女の子を後ろに乗せて、体を密着して走れる
昔からバイクは「男らしい」「カッコいい」「ワルっぽい」などのイメージが持たれているせいでしょうか、実際に「女性からモテた」という男性ライダーの声も。
気になる異性とタンデムは距離を縮めるチャンスですが、バイクはリスクの高い乗り物。命を預かるだけに、無謀な運転でいい所を見せようとはせず、安心感を与えることが大事ですね。
■バイクを通じてたくさんの仲間と知り合えた
女性/59歳
色々な出会いがある事男性/47歳
ツーリングスポットなどに出かけて全く知らない人と知り合えたり、いろんな場所を知ることができたり、それなりに楽しい思い出ができた男性/61歳
バイクショップを介して、様々なツーリング仲間たちと出会えたことは、生活を豊かにしてくれた
男性/54歳
ツーリングを通じて仲間がたくさんできました。バイクの情報を交換したり、たまに集まって交流会を開いて親睦を深めています
男性/59歳
同じ趣味の仲間が全国にでき、情報交換やプライベートのお付き合いをするようになった友人も多くできたこと
多くの方がバイクを通じて新しい仲間と出会えることに喜びを感じています。最近は販売店も整備をするだけではなく、ショップツーリングを定期的に開催したり、忘年会やパーティなど、バイク以外のイベントを開催して顧客同士の交流に力を入れているところもあるようです。
これ以外にも、ツーリング先やSNSを通して、同じバイク好きの仲間が全国に増えたという方も数多くいます。
■バイク、それは我が青春だった……!
男性/69歳
学生時代に大失恋したとき、とにかくバイクにまたがり神戸の灘区の果てから姫路城までひたすら走った男性/53歳
北海道の夏道を爽快に駆け抜けた学生時代は本当に素晴らしかったです。あの体験を、人生もう一度味わいたいですね男性/38歳
友達のバイクの後ろに乗ってラーメン屋に連れて行ってもらった。加速時の夜風が気持ちよかった男性/62歳
女の子を後ろに乗せたり友達と連んだり。今では青春時代のいい思い出になっている
若い頃から乗っていた場合、バイクと共に過ごした青春時代を懐かしむ人たちもたくさんいます。ほろ苦い失恋や当時の友達との交流、長距離を何日も走破する北海道ツーリングなど、おカネはないけど、若さと時間があった時代を共に過ごしたバイクとの思い出は一生モノでしょう。
いつまでも「バイク乗りでよかった!」と思い続けるために
風を切って走る爽快さや、利便性やコスパの良さはもちろんですが、同じバイク乗りとの出会いや、ツーリング先で見た景色に感動したなど、「バイク乗りでよかった」と思える瞬間はたくさんあるようです。
ただ、バイクはリスクの高い乗り物であり、事故や転倒でケガをするならまだしも、自身や他人の命を奪ってしまうことだって考えられます。こういった不幸を経験し、「バイクになんて乗るんじゃなかった」と思う人もいるはずです。自信がなくなったらバイクを降りるという選択も大事ですね。
バイクは右手を一捻りするだけで加速やコーナリングなどの「非日常のスリル」を味わえてしまう乗り物です。リスクを回避し、ずっと「バイクに乗っていてよかった」と思い続けるためには、常に自制心を持って安全運転を心がけることが重要ですね。運転技術に自信のない人の場合、教習所やサーキットで開催されるライディングスクールに参加するのもおすすめです。
調査時期: 2021年9月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,009人
調査方法: インターネットログイン式アンケート