連載『増税への挑戦』では、消費増税で家計で苦しくなる中、節約に役立つだけではなく、物を売って稼ぐ(収入を増やす)こともできる「オークションサイト」について、オークションライターの川崎さちえさんが自らの経験をもとに解説します。
不要品がお金にかわる
さて、次は売る側の立場から見ていきましょう。消費税がアップして、家計の出費も増えたのは前述しましたが、多くの人は、その分を「節約」によってどうにかしようと考えます。でも、今の時代、節約という考えはもう古いです。欲しいもの、やりたいことを我慢するのではなくて、今よりもお金を得ることで、生活水準を保つ、あるいは今以上の楽しい生活を送るのが、これからの社会だと思います。
とはいえ、なかなかお金を得ることができないという人もいるのは確かです。普通に仕事をして稼ごうと思ったら、時間の拘束もあるでしょう。だからこそ、ネットオークションなのです。まずは家の中の不要品をお金にかえてみましょう。押し入れやクローゼットを開けて、不要品を出して、それを売るのです。これがスタートになります。
今でこそ10年以上の経験がある私ですが、出品のスタートは押し入れの中の不要品を売ったことでした。驚くほどの不要品が眠っていましたし、ほとんどの商品が売れたので、スタートダッシュでかなりの金額を得ることができました。ですので、今から始める人のほうが、経験がある私よりもずっと有利です。なぜならば、売る商品がたくさんあるからです。せっかくお金にかわる可能性があるものをたくさん持っているのだから、それを活用しない手はありませんよね。
増税分以上のお金が手に入る
不要品を売ったお金があれば、消費増税分くらいは軽くまかなえると思います。ということは、少なくとも増税前の生活水準を保つことができます。さらに、増税分以上のお金を手にしたら、増税前よりももっと楽しいこともできそうです。欲しいものを買って、行きたい場所に行くことも可能でしょう。そう、オークションは、増税=節約という考えを払拭すると共に、増税だけど好きなことをするという仕組みをつくることができる、数少ない手段のひとつなのです。
オークションをする目的を明確にしよう
私がオークションを続けてきた理由のひとつは、商品を売ったお金で何をするのか? を考えていたからです。2013年には、ずっと生で見たかったフィギアスケート(浅田真央さん)を家族で見に行ったり、息子と海外旅行に行ったり。
次に狙っているのは、劇団四季です。家族4人分なのでけっこうかかりますが、その目標があるからオークションを楽しく続けることができています。ですので、これからオークションを始める人も、ぜひ目標を持ってほしいと思います。「このお金で何をするのか?」です。旅行でもいいし、おいしい食事でもいい。ずっと欲しかったバックを買うでもいいと思います。オークションは家計の救世主になると同時に、自分の夢を叶えるツールでもあるのです。
執筆者プロフィール : 川崎さちえ
2003年にネットオークションを始める。不要品の出品をメインとして、現在もユーザーとしてオークションに励む。オールアバウトのネットオークションガイドとして、記事を執筆。ネットオークションを生活の一部に取り入れるべく、「ネットオークションは生活のインフラになる」という考えを持つ。また消費税増税の社会においては、ネットオークションが家計の救世主になりえると考え、業者とは違う視点でネットオークションの有効性を伝えている。