島根県は全国的に有名な出雲大社があります。ご利益は縁結びの神様として、多くの参拝者が訪れます。また、石見銀山は2007年に世界遺産に登録された観光名所になっています。

本記事では「島根県と聞いて何を思い浮かべるか」というアンケート調査を実施しました。訪れるのにおすすめの季節もご紹介しますので、ぜひ新たな魅力を見つけてみてください。

島根県といえばランキング

  • 島根県といえばランキング

    島根県といえばランキング

続いて「島根県といえば何が有名?」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。

1位 出雲大社(47.2%)
2位 松江城(8.7%)
3位 出雲そば(5.0%)
3位 しじみ(5.0%)
5位 宍道湖(しんじこ)(4.3%)
5位 松江ラーメン(4.3%)
7位 足立美術館(3.7%)
8位 石見銀山(3.1%)
9位 玉造(たまつくり)温泉(2.5%)
10位 隠岐島(1.9%)
10位 一畑電車(1.9%)
10位 うずめ飯(1.9%)
13位 宍道湖七珍(しっちん)(1.2%)
13位 大社焼きそば(1.2%)
15位 島根県立しまね海洋館 アクアス(0.6%)
15位 由志園(0.6%)
15位 黄泉比良坂(よもつひらさか)(0.6%)
15位 江島大橋(0.6%)
15位 ぼてぼて茶(0.6%)
15位 赤てん(0.6%)
15位 バラパン(0.6%)
15位 さばしゃぶ(0.6%)

島根県に関わりのある人の割合

島根県出身、または仕事や旅行などで島根県を訪れたことがあるかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。

はい…53.0%
いいえ…47.0%

また、今回のランキングは「はい」と答えた方からの回答を元に作成しています。

ここからは10位までの項目について、おすすめポイントをアンケートに寄せられたコメントとともにご紹介します。

1位 出雲大社(47.2%)

  • 出雲大社が島根県といえばで1位でした

    出雲大社がランキング1位でした

島根県といえばランキング、1位は「出雲大社」でした。約半数の方が選び、2位以下を大きく引き離す結果となりました。

出雲大社は正式には「いづもおおやしろ」と読み、縁結びの神・福の神として全国に知られています。まつられている「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」はだいこく様としてもおなじみで、だいこく様が登場する「いなばのしろうさぎ」の伝説も有名です。

大国主大神をまつる御本殿は、日本最古とされる神社建築様式。高さ24メートルの大社造りは圧倒的な存在感を放ち、国宝に指定されています。出雲大社といえば、大きなしめ縄を想像する人も多いでしょう。新楽殿にかかる「大注連縄」は長さ13メートル、重さ5.2トンとされ、数年ごとに付け替えられています。

3つのポイント

  • 神在月: 10月の別称「神無月(かんなづき)」は、日本各地の神々が出雲大社に集うとされたことが由来。出雲地方では「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。

  • 4基の鳥居: 参道の入口からは、石、鋼、鉄、銅と異なる素材で造られた鳥居をくぐり御本殿へ向かいます。

  • 二礼四拍手一礼: 一般的な「二礼二拍手一礼」とは異なる様式となっています。

おすすめする理由

「パワースポットとして有名なので」(46歳女性)
「初めて訪れた時の感動が忘れられないから」(40歳男性)
「厳かな雰囲気がほかとは格段に違い、旅の疲れを忘れるほどだった」(61歳男性)
「去年出かけたときの印象がとても良く、また今年も行く予定」(33歳男性)
「とにかく圧巻で、身が清められた気がしました」(50歳男性)

住所 〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
webサイト 出雲大社

2位 松江城(8.7%)

2位は「松江城」でした。1600年代始め、関ヶ原の戦いで功績を残した堀尾氏によってに築かれた城。その後、京極氏、松平氏が入城しました。天守は江戸時代より前に建てられ現在も保存される「現存天守」の一つで、国宝に指定されています。派手な装飾はないものの、無駄のない機能性が追求された質実剛健な城とされています。

松江城山公園は約190本が咲き誇る、桜の名所。「日本さくら名所100選」にも選ばれています。毎年4月には堀尾氏が入城した時の様子を再現する「松江武者行列」が開催され、多くの観光客が訪れます。

3つのポイント

  • 野面(のづら)積み: 「牛蒡積み」とも呼ばれる石垣で、大小の石が頑丈に積み上げられています。
  • 鯱(しゃちほこ): 木造のものとしては日本最大とされる、高さ約2メートルの鯱。
  • 四季の風景: 春の桜、初夏のなんじゃもんじゃ、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに絵画のような風景に出会えます。

おすすめする理由

「とても立派なので見学しがいがある。城下町を巡るのも楽しいです」(69歳女性)
「城巡りが趣味で、松江城の現存天守がとても印象に残っているので」(51歳男性)

住所 〒690-0887 島根県松江市殿町1-5
webサイト 松江城

3位 出雲そば(5.0%)

3位は「出雲そば」でした。松江藩、松平家の初代藩主が信州から移ってきた際に、そば職人を連れてきたことがその始まりとされています。そばの実を殻ごと挽くため一般的なそばよりも黒みがかっており、栄養価が高く、コシのある食感や豊かな香りなどが特徴です。

出雲そばは、ゆでてから水でしめる「割子そば」が定番。そばはまっ赤な丸い器に盛られ、3段に重なって提供されます。そばの上に薬味をのせ、さらにつゆをかけて1段ずつ食べすすめます。この食べ方のほかにも、ゆで汁ごと器に盛り、つゆをかける「釜揚げ」もあります。

3つのポイント

  • 日本三大そば: 岩手県のわんこそば、長野県の戸隠そばと並ぶ、日本三大そばの一つとされることも。
  • 香り高く、栄養価が高い: そばの実を殻ごと挽くため、色も黒みがかっています。
  • つゆを「かける」: 冷でも温でも、あらかじめ薬味をのせたそばに、つゆをかけていただきます。

おすすめする理由

「そばの歯ごたえ、風味ともにとても美味しかった記憶があるから」(41歳男性)

webサイト しまね観光ナビ

3位 しじみ(5.0%)

3位には「しじみ」も入りました。しじみの漁獲量が日本一という島根県。松江市のしじみ購入量も2位以下を大きく引き離して1位という、まさに島根県を代表する食材です。近年は「宍道湖しじみ」としてブランド化にも力を入れています。

しじみは、柄の先にかごを付けた「じょれん」と呼ばれる道具で湖面をかき、漁獲します。漁を行うには、船の動力でかく方法や、船の上から人の力でかく方法、湖に人が入ってかく方法などがあります。宍道湖では漁獲量の制限を設け、湖底の清掃を行うなど、しじみの資源を守る活動も盛んです。

3つのポイント

  • 漁獲量日本一: 全国のしじみ漁獲量の約4割が島根県産です。
  • 旬は2回: しじみは通年漁獲されますが、産卵を控えた7月ごろと、1~3月ごろが旬とされています。
  • しじみ料理: 宍道湖に面した松江市内では、しじみ汁はもちろん、しじみの炊き込みご飯、しじみそばなどを味わうことも。

おすすめする理由

「今話題のしじみラーメンを食べたいから」(54歳男性)
「子どもの頃、しじみは宍道湖でしかとれないと思っていたほどだったので」(60歳女性)
「しじみのみそ汁が大好きなので」(49歳女性)

webサイト 宍道湖しじみ

5位 宍道湖(しんじこ)(4.3%)

島根県といえばランキング、5位は「宍道湖」でした。島根県の北東部に位置する、日本で7番目に広い湖です。東の端は松江市、西の端は出雲市に接しています。白鳥などの水鳥が飛来することでも知られ、2005年にはラムサール条約に登録されました。

宍道湖は、日本海からの海水が中海や川を遡上して流れ込む汽水湖。そのため、しじみやうなぎなどの水産物が豊富にとれることでも有名です。しじみを始めスズキ、白魚、うなぎなどがとれ、これらは「宍道湖七珍(しんじこしっちん)」と呼ばれています。

3つのポイント

  • ラムサール条約: 自然保護を目的に結ばれた、初めての国際条約。宍道湖も登録されています。
  • 夕日百選: 夕日が美しく見られるスポットとしても有名。湖面を赤く染める感動的な光景で、夕日百選に選ばれています。
  • 観光遊覧船: 宍道湖を1時間かけて巡ります。日没のサンセットクルーズでは美しい夕日が目の前に。

おすすめする理由

「夕日の名所として有名だから」(60歳男性)
「宍道湖近くに泊まったが、部屋の窓から朝のしじみ漁の様子が見られて良かった」(47歳女性)
「美味しいしじみが食べられるので」(67歳男性)
「玉造温泉から眺める宍道湖はすばらしいです」(70歳男性)

webサイト 出雲観光ガイド

5位 松江ラーメン(4.3%)

5位には「松江ラーメン」も入りました。近隣の出雲市では「出雲そば」が有名なのに対し、松江市はラーメンが人気。松江ラーメンとして定義されているものは特にないようですが、塩味ベースのあっさりとしたものが多いようです。

麺は中太のちぢれ麺で、具はメンマ、ねぎ、細もやし、チャーシューと昔ながらのシンプルなものが一般的。しじみの出汁を使った味わい深い一杯が楽しめるのも、宍道湖に近い松江ならではの魅力です。

3つのポイント

  • 定番は塩味: 店によって違いはありますが、塩味のあっさりとした一杯が定番。
  • 昔ながら: 中太のちぢれ麺に、メンマやもやし、ねぎと昔ながらのシンプルな具。
  • しじみ出汁も: 宍道湖に近いことから、しじみを出汁に使ったご当地感のあるラーメンも楽しめます。

おすすめする理由

「あっさりとして美味しかったので」(53歳男性)

webサイト 松江ラーメン

7位 足立美術館(3.7%)

7位は「足立美術館」でした。島根県安来市の郊外にある美術館で、この地が出身の実業家、足立全康(あだちぜんこう)によって開設されました。横山大観などの近代日本画や、北大路魯山人による陶芸品などが所蔵されています。

そして、足立美術館の名を全国に知らしめているのが美しい庭園です。アメリカの日本庭園専門誌では、日本の1,000カ所の庭園の中から「21年連続日本一」に選ばれています。また、フランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド」では、山陰エリア唯一の最高評価「三つ星」を獲得しました。

3つのポイント

  • 日本庭園: 枯山水庭、白砂青松庭など、庭師の技が光る美しい風景を見ることができます。
  • 生の額絵、生の掛け軸: 庭の風景を切り取って、まるで絵画のように楽しめる仕掛けも。
  • 手入れによる「おもてなし」: 美しさが保たれる理由の一つに、毎朝職員総出で行われる約1時間の掃除があるのだとか。

おすすめする理由

「日本一の庭園を一度は生で見てみたい」(50歳女性)

住所 〒692-0064 島根県安来市古川町320
webサイト 足立美術館

8位 石見銀山(3.1%)

8位は「石見銀山」でした。2007年、アジア初の鉱山遺跡として世界遺産に登録された観光地です。「間歩(まぶ)」と呼ばれる銀を採掘するための坑道のみならず、鉱山の住居跡、銀作りが行われた町並み、銀が積み出された港など、広大な土地一帯が「石見銀山遺跡とその文化的景観」として登録されています。

900以上ある坑道の一つ、「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」へとつながる一本道には見どころが集結。江戸時代にタイムスリップしたかのような古民家が建ち並び、当時の有力商家の住宅、武家屋敷、観世音寺などを巡ることができます。

3つのポイント

  • 龍源寺間歩: 石見銀山で唯一、常時公開されている坑道。壁面に残されたノミの跡などから、当時の様子を伺い知ることができます。
  • レンタサイクル: 石見銀山の一帯を散策するには、電動自転車のレンタルサービスが便利。
  • 古民家カフェ: レトロな町並みのなかには、ドイツパンの店やカフェも。

おすすめする理由

「世界遺産が好きなので。島根県を訪れたことはあるが、まだ登録されていない時で知らなかった。次はぜひ行きたい」(56歳男性)

住所 〒694-0305 島根県大田市大森町ニ183 (龍源寺間歩)
webサイト しまね観光ナビ

9位 玉造(たまつくり)温泉(2.5%)

9位には「玉造温泉」が入りました。実は島根県は「美肌県」の異名をもつ県。その理由として、湿度が高く、日照時間が短いことなどが挙げられますが、美肌の湯として知られる玉造温泉もその一つとされています。

奈良時代に開かれたとされる古い温泉で、弱アルカリ性のお湯はとろりとしていて、お肌はつるつる、なめらかに。まるで化粧水に浸かっているかのような気分を味わうことができます。温泉街には玉湯川が流れており、川に沿って散策しながら川原の足湯でのんびりひと休みすることもできます。

3つのポイント

  • 松江から約15分: 松江市の中心部から車で約15分、出雲大社からは約50分の場所。
  • 美肌温泉ボトル: 「湯薬師広場」では持参または買ったボトルに源泉を入れ、持ち帰ることが可能。化粧水のように使えます。
  • パワースポット: 温泉街には自分だけのお守りを作れる神社などがあり、勾玉のお土産も人気。

おすすめする理由

「美肌の湯だと知られているので」(50歳女性)

住所 〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造
webサイト 玉造温泉

10位 隠岐島(1.9%)

島根県といえばランキング、10位は「隠岐島」でした。島根県の北の日本海に浮かぶ離島で、住民が住む4つの島と、約180の小島からなる諸島を指します。自然豊かで、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。

3つのポイント

  • 島の空港: 隠岐の島町には空港があり、大阪の伊丹空港、島根県の出雲空港と1日1往復で結ばれています。
  • ローソク島: 隠岐の島町の海にそびえ立つ巨大な岩。夕日が重なったときの光景がローソクのように見えると人気。
  • 隠岐神社: 後鳥羽上皇がこの地で逝去したとされることにちなみ、昭和になって建てられた神社。壮大な敷地が厳かな雰囲気に包まれています。
住所 島根県隠岐郡
webサイト 隠岐の島旅

10位 一畑(いちばた)電車(1.9%)

10位には「一畑電車」も入りました。通称「バタデン」として親しまれ、松江市と出雲市をつないでいます。車窓からは宍道湖の風景やのどかな田園風景が楽しめるほか、レンタルした自転車を車内に持ち込める「レール&サイクル」のサービスもあります。

3つのポイント

  • 電車でサイクリング: 線路沿いには自転車道が整備されており、電車で移動しながらサイクリングを楽しむことができます。
  • 境内に線路: 線路上に位置する粟津稲生神社(あわづいなりじんじゃ)では、鳥居が建ち並ぶ参道を線路が横切るという現象も。
  • 体験運転: 日本最古の一畑電車を運転して専用のコースを走れる体験も。小学生から参加できます。
住所 〒699-0711 出雲市大社町杵築南1346-9 「出雲大社前駅」
webサイト 出雲観光ガイド

10位 うずめ飯(1.9%)

10位には「うずめ飯」も入りました。島根県西部の津和野に伝わる郷土料理で、器にごはんを盛り、甘辛く炊いた野菜や鶏肉を細かく刻んでのせ、さらにごはんをのせて最後にだし汁をかけていただきます。

3つのポイント

  • 日本五大名飯: 日本の代表的な郷土料理として、東京の「深川めし」、大阪の「かやく飯」などとともに選ばれています。
  • 「うずめる」: ご飯に具を「うずめる」ことから名付けられた料理。鶏肉の代わりに鯛が使われることも。
  • わさび: 最後にわさびをトッピングするのも特徴。
webサイト うずめ飯

島根県のおすすめの季節は?

最後に「島根県を訪れるのにおすすめの季節」を聞いたところ、以下のような回答が得られました。

1位 年間通しておすすめ…27.6%
2位 春(3月~5月)…25%
2位 秋(9月~11月)…25%
4位 夏(6月~8月)…18.6%
5位 冬(12月~2月)…3.8%

年間通しておすすめの理由

「出雲大社に行くなら、季節はあまり関係ないと思うので」(62歳男性)
「島根県がある日本海側と瀬戸内海側で、四季それぞれに気候がまったく異なる点がおもしろいから」(69歳女性)
「何度か旅行したことがあるが、いつ行ってもその季節なりの美しさがあるので」(58歳男性)
「足立美術館の日本庭園は春夏秋冬すべてがきれいだから」(62歳男性)

春(3月~5月)がおすすめの理由

「この時期に訪れたことがあるが、気候的にゆったりと過ごせたから」(51歳男性)
「桜の時期の出雲大社は日本的な美しさが感じられるので」(69歳女性)
「ぽかぽか陽気の頃に観光したいので」(39歳男性)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「神様が集まる神無月に行ってみたいから」(67歳男性)
「松江、玉造温泉、足立美術館など、秋は紅葉がきれいだから」(60歳男性)
「歩きやすく、過ごしやすい季節なので」(42歳男性)

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「参拝したあとに海や川で目一杯遊べるから」(59歳男性)
「宍道湖が一番きれいに見える季節なので」(44歳女性)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「しじみが旬を迎えるから」(61歳男性)
「雪の降る出雲大社は、趣があって好きだから」(44歳男性)

島根県といえば、「出雲大社」が圧倒的な知名度

島根県といえばランキングをご紹介しました。1位「出雲大社」、2位「松江城」と「出雲そば」、3位「しじみ」という結果になりました。あなたのイメージする島根県と違いはありましたか?

1位の「出雲大社」には約半数の票が集まりました。1年に1度、日本中の神様が集まる場所として知られる、出雲大社。縁結びの神様として知られ、全国から多くの人が訪れる、島根県きっての観光スポットとなっています。

2位以下には、歴史を感じられるスポットや、しじみやラーメンといった島根県グルメもランクイン。美しい庭園が見られるとして、海外から注目を集める美術館もあります。出雲大社をお詣りしたら、ぜひこうした魅力にも触れてみてくださいね。

調査時期: 2024年6月24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計304人(男性: 222人、女性: 82人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート